ハイエース4人家族で車中泊〜ナローボディでも快適なバンライフを〜

ビルダーのカスタムはとても素敵だけれど、紹介写真には荷物が載っていない。実際の車中泊は荷物との闘い。狭苦しい車内をいかに効率的に収納を工夫するか、4人家族でも楽しく快適なバンライフが送れるブログをお届けしています。

ハイエース車中泊 跳ね上げベッド 自作

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ハイエースのナローボディに色々と工夫したり自作したりして、家族4人で車中泊とバンライフを楽しんでいます。

 
今回はうちのハイエースの後部リビングに自作した車中泊のための跳ね上げ式ベッドキットについてご紹介したいと思います。

 

ハイエースを中古で購入した当初から、リビングの床には床張り加工が施されてフロアシートが貼られていました。はじめはこの荷室の床をそのままリビング&寝室として使うことも考えましたが、後輪のタイヤハウスが左右出っ張っているのと、床下に収納スペースが欲しかったので、やはりベッドキットがある方がいいなあということになりました。
市販のベッドキットも検討したのですが、市販の多くは左右に台座を固定して、横板を何枚か台座に渡していく構造になっているものが多いです。この構造の場合、板の中央を支える支柱がないので、床下は横幅いっぱいに広く取れますが、横板の強度を上げるため板の厚みがかなり分厚くてしかも重いようでした。またこのタイプは左右分割ができないので、ベッドキットを設置したあとは自転車やスタッドレスタイヤなど、かさばるものを積むことができません。

 

 

うちの使い方としては、普段はリビング&ベッドとして使いますが、必要に応じてベッドを跳ね上げて、かさばる荷物も積めるようにしたかったので、分割跳ね上げ式がよかったのですが、なかなか自分たちの思った通りの形のベッドキットに出会えませんでした。いろいろ考えた結果、市販ベッドキットはあきらめて自作することにしたわけです。

 

自作ベッドキットの概要

ハイエースナローボディの室内幅は154センチあります。ベッドの片側を跳ね上げるにあたり、左右均等の2等分ではなく、リアから見て左90センチ、右を63センチに分割することにしました。1センチほどゆとりをみておきます。ベッド材料は材木やコンパネ、1×4材など。支柱には鋼製束を使いました。基本的な構造は、支柱の上にコンパネを置き、その上に1×4材を敷いて、コンパネの裏からビスで固定する流れです。
1×4(横幅9センチ)が17枚でちょうど153センチとなり、ナローボディの室内幅ぴったり収まるんです。左側が1×4材10枚、右側は1×4材が7本になります。
ベッドの四方の支柱には鋼製束を使い、支柱の上に2×4材を乗せて根太にします。2×4材はタイヤハウスの上にも乗っかるので、鋼製束は4本でも強度は十分です。
分割にした左右のコンパネが合わさる中央のラインは、27×35ミリの角材を180センチにカットして縦方向に渡し、45センチ間隔で支柱5本で中央の角材部分を支えます。

 

ベッドキットの製作工程

まず最初にハイエースの室内の形状に合わせてコンパネをカットします。ハイエースの荷室には右側にリアヒーターがあり、後部はハの字にアールしています。厳密にぴったりにする必要はないですが、あまり隙間が空いていると、走行中にぐらつきますし、隙間から小物が下に落ちる恐れもあります。うちははじめに大きな薄紙を使って型紙を作り、それをもとにコンパネをカットしました。
 

カットしたコンパネのうち、向かって左側は横幅が90センチあり、縦の根太2本だけでパネルを受けるのはさすがに強度的に不安があったので、15ミリのL字アングルを横方向に5本入れてあります。L字の鉄アングルはホームセンターでも安く手に入ります。2mの鉄アングルを買ってきて、サンダーを使ってカットしました。ホームセンターで頼めば有料でカットもしてもらえるようです。
次に、カットしたアングルにねじ止め用の下穴を4カ所ずつ開けていきます。
鉄アングルへの穴あけは3.5ミリの鉄鋼用ドリル刃を使い、電動ドリルで開けました。ドリルの刃先が熱を持ちますから、CRCを吹き付けながら穴をあけていきましょう。充電式のインパクトドライバーではバッテリーがすぐに消耗するので、電動ドリルを使う方がいいと思います。下穴が開いたら錆止めにアクリルラッカースプレーで塗装しておきましょう。
 

アングルは全部で5本作り、左側のコンパネの裏側に45センチ間隔でねじ止めしました。このパネルを支柱の上に乗せてコーススレッドで固定していきます。ベッド左側は跳ね上げ式にしないので床の上に乗っかった状態になります。


次は右側のパネルを製作していきます。右側は横幅63センチなので、裏側の補強はなしでも大丈夫です。丁番で跳ね上げできるように、根太(2×4材)とパネルを丁番で固定していきます。左右のコンパネが合わさる中央部分は、両方のコンパネが半分ずつ角材に乗っかるようになっています。1枚のコンパネが乗る部分はわずか1センチほどですが、コンパネが横にズレることはないので、1センチ置いてあるだけでもしっかり安定しています。左右のパネルが支柱の上に乗っかると、少しベッドらしくなってきました。

 

ベッドそのものは床の上にただ置いてあるだけで、床に固定しません。
というのも、車両とベッドをネジ留めしてしまうと、ベッド自体が積載物ではなく車両重量に含まれてしまい、車検上構造変更が必要とみなされる可能性があるからです。
乗せてあるだけなら、持ち上げれば外せますから車検上問題ありません。実際、昨年の車検でベッドを乗せたままで特に問題なく通りました。ただ乗せてあるだけだとぐらつくような気がしますが、左右の壁にほぼぴったり収まっているので、大人4人が乗ってもビクともしません。

 

ベッドの支柱に使っている鋼製束は、ボルトを回すことで上下に10センチくらいは高さが調整できます。

うちでは、できるだけベッド床をぎりぎりまで下げたかったので、タイヤハウスに2×4材を乗せた状態に合わせて支柱の高さを決めました。この状態で、ベッド下の空間は高さが25センチほどとなります。

アイリスオーヤマのRVBOX1150Dが高さ28センチなのですが、フタを取り外すと高さ25センチで、床下にジャストサイズで出し入れが可能です。

 

 
 

アイリスオオヤマ以外にも高さ25センチの収納BOXがいくつか出回っていますので、ベッドの床下に収納BOXをいくつか並べて車中泊に必要なものを収納できるようにします。物を取り出しやすくするため基本的にフタは使いません。

  

ベッドの床は1×4で

さて、ベッドの基本構造が完成したら次は床材を貼っていきます。貼るといっても、のり付けはせずコーススレッドで止めていくのですが、この時、1×4のオモテ側からではなく、コンパネ側つまり床の裏側からねじで止めるようにします。裏側からの作業になるのですこしだけ面倒ですが、その方が表面にネジの頭が見えないので仕上がりがきれいになります。自宅のウッドデッキなどは表にねじ山が見えますが、室内のフローリングはねじや釘が見えないのと同じですね。リビングスペースにもなるので、やはりねじ山は無い方がいいと思います。

  

1×4の床が貼れました。無垢の白木がピカピカしてきれいですが、パイン材は無垢のまま使うとすぐにシミやカビが出てきますので、オイル塗装していきます。

家のリノベーションをした時にフローリングのオイル塗装で使ったウッドオイルの残りを使いました。ウッドオイルは特有の臭いがあり、その臭いが抜けるまで、しばらくの間リアゲートを開けて換気が必要です。ワトコのミディアムウォルナットを2回塗りしてから、メルドスハードオイルを塗りました。

 

最後に床のエッジ部分に、ゴムのモール部材を取り付けました。乗り降りする時のに角をぶつけないための安全面と床から滑り落ちないためのすべり止めです。家の階段用として売られている滑り止めモール部材がちょうどいい感じでしたので、それを使うことにしました。


 

ベッド製作にかかった費用は、コンパネ2枚、1×4材17本、角材3m、鋼製束4本、L字鉄アングル、ゴム部材など、あわせて8500円くらいでした。既成のベッドキットを買うと6~8万円くらいはするので、かなり安く作る事が出来ました。木のフローリングは温かみのある仕上がりで、ナチュラルな雰囲気になりました。後日、右側の壁面もウッドパネルを施工し、ウッディなリビング空間ができました。

 
 
 
 
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