ナローボディのハイエースをいろいろ工夫して、家族4人で車中泊やバンライフを楽しんでいます。
今回は、2泊3日で能登と金沢の冬を満喫する今年2回目のハイエース車中泊旅をしてきました。その時の旅の様子をお届したいと思います。
もともとは、この日程で信州へ雪遊びをしに行く予定だったのですが、日本付近に前線が停滞し、信州はまさかの雨予報でした。
旅を延期するか行き先を変えるか、緊急家族ミーティングを開きましたが、妻も子どもたちも延期など頭にありません。でもこの週末はどこも雨や曇りマークばかり…
と、よく見ると、金沢から能登にかけては晴れ〜曇りの予報です。金沢方面なら雨に降られず車中泊旅が楽しめるかも。
というわけで、全面的に予定を変更して今回は能登~金沢方面に向かうことに。こういう臨機応変さが車中泊旅の自由なところです。
海沿いのなぎさドライブウェイ初体験
出発の朝はいつもの通り、ゆっくり支度をして10時過ぎのスタートです。慌てるとたいがい何か忘れ物するので慌てない慌てない。
とかいいながら、出発早々自分が靴を履かずにサンダル履きで来てしまったことに気づいて一旦引き返す羽目に。ゆっくり支度したって忘れる時は忘れるのです。やれやれ。
敦賀まで下道を走り、そこから高速で一気に金沢まで。でも初日は金沢には寄らず、なぎさドライブウェイを目指します。それから能登半島に入り、輪島に泊まる予定です。
家を出る時はどんより曇っていましたが、日本海側に出ると予報通り晴れています。ただ、前線に向かって吹く風の影響で海はかなり荒れていて、時々ハンドルをとられます。
なぎさドライブウェイにやってきました。ここは海沿いの砂浜を走れるドライブウェイです。
初めて来たのですが、思ったより皆ゆっくり走っています。もっとビュンビュン走るのかと思っていましたが、どちらかといえばトロトロ運転です。
ドライブウェイに入ってすぐ、砂浜でミニバンが1台スタックしていました。お困りの様子でしたので、車を止めて助けに向かいました。FF車のようで、前輪が1/3ほど砂地に埋まっています。奥様にハンドルを握ってもらい、ハンドルを真っ直ぐにしてゆっくりアクセルを踏んでもらいながら、ご主人と私とで車を押します。幸い一発で脱出することができました。こういう時はお互い様。
ドライブウェイといっても本当にただの砂浜です。湿った砂地の部分は固くしまっていますが、乾いたところはタイヤが埋もれてしまい走れません。今日は波が荒く、走れるスペースが限られていて、対向車がくればお互い適当にかわしてすれ違います。
所々で車をとめて記念写真を撮ったり、中にはテーブルを出して火を焚いている人もいたりします。
打ち寄せる水際を、1台のSUVが波しぶきを上げながら走っていきました。海水で足回りがやられてしまわないかと見ているこちらの方が心配になります。
砂浜で30分ほど遊んで、子どもと一緒に流木を少し拾い、ドライブウェイをあとにしました。
金沢から輪島に向けてはかつての能登有料道路、今は「のと里山海道」という無料ハイウェイが伸びていて、輪島までほとんどノンストップで1時間ほどです。輪島市内に入ったところで給油をすませ、ショッピングセンターで今夜の買い出しをして、地理感覚をつかむために市内を少し流しました。今夜の停泊地である袖が浜キャンプ場までは中心街から5分ほどです。
輪島の無料キャンプ場は車中泊におすすめ
袖が浜キャンプ場は、夏場以外は無料で使えるキャンプ場です。オートキャンプ場ではないので、駐車場からキャンプサイトまで荷物を運ぶ必要がありますが、トイレも水場もきれいに整備されています。
私たちが到着するとすでに4〜5台キャンパーが来ていました。今回はテントを張るつもりはないので、キャンプ場ではなく隣接する交流広場の方の駐車場に停泊することにしました。こちらにもトイレがあり、海を見下ろす駐車場はとても静かで眺めのいいところです。
到着したのが16時すぎ。子どもがどうしても焚き火がしたいというので、さっき拾った流木で焚き火をすることにしました。キャンプサイトの焚き火スペースまで流木を運び、新聞紙や枯れ枝を使って火を起こしました。流木は湿り気を含んでいてなかなか勢いよく燃えてくれませんが、暮れゆく海を見ながら煙と炎に包まれてしばらく焚き火で遊び、すっかり日が落ちた頃、火の始末をしてから車に戻りました。夕食の時間です。
輪島には日帰り入浴のできるホテルがありません。キャンプ場のすぐ上に観光ホテルがあり、そこに聞いてみましたがやはり断られました。
車で30分ほど戻ると入浴施設があるようですが、今日はみんなもうお風呂はいいか〜という雰囲気でしたので、このまま家族でワイワイ過ごします。
先ほど夕食の買い出しの時に買った能登の地酒を夫婦でいただくことにしました。
うちは呑助ではないので、4合瓶でも長いこと楽しめます。最近少しずつ日本酒の美味しさが分かってきた妻が、一人前にお酒のインプレッションをするのが面白くて、それを肴に楽しい時間が過ぎていき、9時過ぎには消灯しました。
〜その2につづく〜
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