ナローボディのハイエースをいろいろ工夫して、家族4人で車中泊やバンライフを楽しんでいます。
今回は少し哲学的なタイトルになってしまっていますが、旅好き、車中泊好きの皆さんにとって、車中泊することの意味や目的って、一体何でしょう？
もちろん、それは人それぞれ違うと思うんですけど、でも何というか、車中泊の旅で得られる楽しさや、車中泊ならではの「何か」があるから、人はまた車中泊に出かけるんだと思うんです。
それは単に「タダで泊まれる」なんていうことじゃない、もっと別の「何か」だと思うんですけど。
もしかしたら、それは「旅」そのものとも関係する「何か」なのかもしれないなぁと思ったりします。
車中泊ならではの魅力とは？
以前、車中泊の魅力について記事を書いたことがあります。
sleepysheep-zzz.hatenablog.com
端的にいうと、
自分たちの旅を自分たちでアレンジできる自由さ。
旅にかかるお金に対する納得性。
好きな場所を選び、その場所で寝て起きて、一歩外に出れば大自然のさなかに立てるという喜び。まさに「どこでもドア」の感覚です。
そして、使い勝手のいい自分たち好みの車中泊仕様に作り上げていくカスタムの楽しみや、あれこれ試行錯誤する時間も楽しく、もっと言えば、車中泊してない時でも、そんなこんなを妄想する楽しみもまた車中泊の魅力の一つといえるでしょう。
後半の部分はキャンピングカーにも通じるカスタムの楽しみと言えますが、一般車の場合はカスタムできる範囲が限られますし、車中泊するにおいてもいろいろな面で制約があります。
でも、それらを乗り越えて、外見は普通車、いったん車内に乗り込めば、その中身は自分たちだけのバンライフ空間。
そんな羊の皮をかぶった狼のような（たとえが変ですか？）
これも車中泊の魅力の一つかもしれません。
今度は少し違う面から考えてみましょう。
旅は楽しいですが、旅から帰ると疲れます。
旅が長くなってくると便秘になりがちですし、寝不足になったりもします。また、長旅になるとしだいに家が恋しくなってくることもあります。早く帰って家のお布団で寝たい、なんていうのは、旅に出ておきながら贅沢なわがままですよね。でも実際、旅はいろいろな部分で日常生活と異なるために、身体も心もそれに反応して疲れやストレスが出てきます。これは実はごく自然な人間の反応なのです。
旅の疲れを癒すプライベート空間
旅そのものが、そもそも非日常を体験するものであり、その非日常の中に新たな発見や出会いがあり、それが旅のだいご味なわけですが、一方で、住み慣れた家を出て、一定の長い時間、長い距離を家以外の場所で過ごすと、さまざまなストレスや疲れがたまっていきます。
旅慣れた達人なら、どこでも寝て、何でも食べて、疲れそのものも旅の中で消化していくんでしょうが、そんなツワモノは別として、やはり普通の人が旅に出ると、楽しさのおつりとして疲れが出てきてしまいます。
疲れはどこから来るかといえば、一つは「睡眠」、そしてもう一つは「自分が安心できる場所」。この二つが欠乏してくると、人は疲れます。通常、それを満たすのはどちらも「家」です。なので家を長く離れるとどうしても睡眠と安らぎが足りなくなってくるわけです。
さて、もう一度話を戻します。
人はなぜ車中泊をするのでしょう？
もうお気づきだと思いますが、車中泊はどこでもドア的な、第二の家が車の中にあるわけですから、どんなに遠くを旅しても、車に入れば「come home」です。
車中泊における睡眠の質を上げることで、車は限りなく「at home」（アットホーム）な場所になり、自由自在な旅の醍醐味と、家にいるのと変わらない安らげる場所という、相反する2つの要素を実現できます。しかもそれは、夢のキャンピングカーを買わなくても、今乗っているマイカーで実現できるんです。
そんな、旅の楽しさとくつろげる居場所、そして自分の車を好みの車中泊仕様に仕立てていくそのプロセスも含めて、人はまた車中泊に出かけるのでしょう。
あー、また旅に出たくなってきました❗️
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