ハイエース4人家族で車中泊〜ナローボディでも快適なバンライフを〜

ビルダーのカスタムはとても素敵だけれど、紹介写真には荷物が載っていない。実際の車中泊は荷物との闘い。狭苦しい車内をいかに効率的に収納を工夫するか、4人家族でも楽しく快適なバンライフが送れるブログをお届けしています。

ハイエース今年最後の車中泊旅ブログ前編





ナローボディのハイエースをいろいろ工夫して、家族4人で車中泊やバンライフを楽しんでいます。

今回は冬の越前へ日本海のとれたて海の幸を求めて旅を満喫してきました。

のんびりと今年最後の車中泊旅へ

越前、というと何となく新潟や上越地方のような遠い場所のイメージがあるかもしれませんが、越前は福井県のほぼ中央、敦賀から30分ほどで行ける手軽なスポットです。

通年通して海の幸が味わえますが、冬は特に魚介類が美味しい季節ですし、何と言ってもカニが味わえる貴重なシーズンです。


今年の師走は何かと忙しく、家族揃って出かけられるスケジュールがなかなか合わないため、これが今年最後の車中泊ツアーとなりました。

今年最後の旅はあまり予定を入れず、のんびりゆっくり過ごすことと、美味しい新鮮なネタを仕入れること、この2つを目的に行ってきました。


比較的近場の旅の場合、出発の朝はゆっくりスタートがうちの慣例です。
この日も何だかんだで11時出発になりました。
帰ってからの家事を減らすために、出かける前に家の中の掃除や片付け、庭の掃き掃除などを済ませておきます。荷物の用意はそれほど時間はかかりません。
天気は晴れの予報ですが、冬の日本海なのでしぐれて寒くなる可能性もあります。念のため厚めの毛布を余分に積んでおくことにします。


ちなみに、私が旅の前にいつもチェックするスマホのメモ帳「車中泊出発準備リスト」はこんな感じです。

車中泊準備リスト

フルーツ、野菜、ハム、卵、ヨーグルト、ヤクルト、牛乳、ビール、米、その他食料
オヤツ適当に

タンクに水入れる、ペットボトル水2L
水筒にお湯沸かす

お風呂、洗面セット、着替え
尿取パッド、紙パンツ補充
子ども靴の替え、靴とサンダル
子どもお気に入りDVD



あとのものは大抵車に積んであるので、旅の支度は随分簡単になりました。
特に寝具類や調理関係(コンロ、調理器具、調味料、食器、ドライフーズなど)、その他小物が車に常備してあるのはかなり楽です。


まずは晩秋の観光スポットめぐり

さて、本当ならまっすぐ海の幸を目指したいところですが、お土産になるべく新鮮なネタを持って帰りたいということもあり、海産物を買いに行くのは最終日のお楽しみに置いておくことにして、初日と2日目はのんびり観光したり寄り道したりしながら過ごすことにしましょう。


まず最初に立ち寄ったのは滋賀県高島市にあるメタセコイヤの並木道です。

四季折々姿を変えるメタセコイヤですが、黄金色に輝く秋の姿と青い空のコントラストはまた格別の美しさです。針葉樹は普通常緑ですが、メタセコイヤやカラ松などは落葉する針葉樹の仲間で、春の新緑、秋の黄葉、冬は雪の中の枝ぶりと、四季折々に姿を変えるのです。

既に葉っぱが落ち始め、沿道を茶色に染めていました。大勢の観光客が並木道を写真を撮りながら歩いています。

メタセコイヤ並木のそばには日帰り温泉もあります。関西から日帰りのバンライフスポットとして楽しめると思いますし、ここからそう遠くないところに道の駅も3つほどありますから、車中泊でも楽しめると思います。


メタセコイヤ並木を楽しんだ私たちは、国道161号から国道8号に入り敦賀を目指します。特にあてはないのですが、そろそろお腹が減ってきたので敦賀でお昼ご飯を食べることにしました。


敦賀市内をハイエースで流しながら、それっぽいお店を物色していた時、ふと目に止まった「千束そば」の看板に惹かれ、お店に入ってみることにしました。

私は十割おろし蕎麦の中盛りを、奥さんは天ざる蕎麦を注文したのですが、これがなかなかの当たりでした。

蕎麦湯もトロリと濃厚で、美味しい新蕎麦の味と香りを堪能できました。

蕎麦の量としては上品な部類で、男の人なら大盛でも十分いけるかと思います。中盛りは1.5枚分となっていました。福井のお蕎麦は全体的に量は少なめのようです。
あとでネットの口コミを見てみると平均4.2となかなか人気のお店のようでした。


初冬の北陸へ

お昼ご飯のあと、敦賀から越前方面を目指しますが、越前海岸の方へはいかず、今庄から鯖江方面へのルートにしました。今庄にあるD51の展示車両を見ていくためです。

国道476号に入って少し走ると、国道に沿って古い隧道跡が目に止まり、気になって寄ってみることにしました。今回は行き当たりばったりののんびり旅なので、こういう道草もありです。


古いレンガで作られたトンネルの中に入ってみると、かすかに石炭の匂いが香ってきます。
トンネルの反対の出口まで行ってみると、壁にレリーフで表示がありました。


旧北陸本線トンネル群

これは古い鉄道のトンネルのようです。
昔、蒸気機関車で人や資材を運んでいたそのトンネル跡だったんですね。
今庄駅周辺にトンネル跡がいくつか残っているのは聞いたことがありましたが、敦賀寄りのこのあたりにもこうしてトンネルが残されていたのは少し驚きました。


蒸気機関車がもうもうと噴き上げる煙が、トンネル内のレンガの壁に石炭の匂いを染み込ませたのでしょう。何十年の時を経て今も感じられる石炭の匂いに、かつてここを通っていたD51の姿を思わせてくれました。
それほど大きくはないトンネルの直径から想像するに、蒸気機関車はこのトンネルを頭すれすれで突入していったのでしょう。
わずか50mほどの長さですが、機関士はぐっと息を止めてトンネルをやり過ごしたのでしょうか?
いろんなことがイメージされて、ほんのひと時昭和の初めにタイムスリップしました。



さて、敦賀まで晴れていた天気はどんより曇り空に変わり、ポツポツとフロントガラスに雨が
当たりはじめました。今庄に差しかかる頃にはすっかり雨模様。せっかくの子どもたちのリクエストだったD51も、雨でゆっくり楽しむことができませんでした。機関車の上には一応屋根がかけられていますが、横から吹きこむ雨で車体が濡れてツルツル滑り危ない上に、車体の汚れが雨で浮き上がり、みるみるうちに手が真っ黒です。

子どもたちは名残惜しそうでしたが、また来ようねと約束してD51に手を振りました。


福井の国道は融雪のために道に沿って水路が敷設されていて、等間隔に設けられた散水口から、勢いよく水が吹き出していました。
北陸の冬の風物詩です。
まだ雪の時期には早いですが、子どもたちは初めて見る散水の様子に興味津々です。
時折り、水がかなりの高さまで跳ね上がってフロントガラスに吹きつけ、子どもたちが歓声をあげます。
こういう出会いもまた旅の楽しさの一つです。


今庄から武生に入り、さらに鯖江を目指します。いつもなら武生で絵本作家かこさとしさん監修の公園に立ち寄ってしばらく遊んでいくところですが、今日はあいにく雨模様のため公園は諦めて、少し早いですがお風呂を探してゆっくり身体を温めることにしましょう。

今日の停泊地は以前からなんとなく気になっていた鯖江にある「西山公園」にするつもりです。ここは鯖江の町中にあるこんもりした高台に作られた公園で、道の駅が併設されています。
本日はそこに停泊するとして、その近辺でお風呂を探してみたところ、車で5分ほどの場所に「越の湯」という入浴施設がありました。
大人650円、小学生260円、乳幼児100円。
7:00〜夜中1:00まで営業しているそうです。

露天風呂もあり、日替わりの薬湯が楽しめるなどいろいろ工夫されていました。


お風呂にゆっくり浸かり、お腹が空いてきた私たち。今日は何もしない気分だったので、入浴施設の中にあるお座敷の食事処でご飯を食べていくことにしました。
甘エビの唐揚げとか地元ならではのメニューもあって、なかなか良かったです。やはりお座敷があると寛げます。

子どもたちはご飯のあとキッズコーナーでしばらくおままごとをして遊びました。おもちゃがいろいろ揃っていて楽しそうなキッズコーナーでした。

イルミネーションに彩られた西山公園

お風呂でゆっくりのんびり過ごしたあと、本日の停泊地、西山公園に向かいます。すでに日は暮れていますが、雨は上がっていました。空には星も出ています。


西山公園に着くと遊歩道や公園内の木々にイルミネーションが設置され、キラキラ光っていました。カップルや家族連れが遊歩道を歩く姿が見えます。


道の駅に車を停めて、私たちも夜の公園を散策してみました。
雨上がりの濡れたアスファルトにイルミネーションが照らされて、とても幻想的な雰囲気でした。凛と冷えた夜空に星がきれいです。


あまり長い時間外にいると湯冷めして風邪をひいては大変なので、イルミネーションを楽しんだ私たちは車に戻りました。


今夜は先日完成したルーフテントを初めて使ってみる予定です。
ハイエースに戻ると、ワンタッチテントを取り出し、ルーフに上がってテントを張りました。テントそのものは本当に一瞬で張ることができます。テントを広げたあと、奥さんに協力してもらい、マットレスや寝袋などをテントに運び込めば完成です。


子どもたちも初めてのルーフテントに興味津々です。家族4人でテントに上がって、みんなでミカンとおやつを食べてしばらく過ごしました。
冬の夜ですが、狭いテントに4人でいると、割と暖かく快適です。これなら冬場でもルーフテントで寝泊まりできそうな気がします。


実際、寝心地はどうでしょう。今日はここまで。それでは、また続きをお楽しみに。




最後まで読んでいただきありがとうございます。

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