ハイエース4人家族で車中泊〜ナローボディでも快適なバンライフを〜

ビルダーのカスタムはとても素敵だけれど、紹介写真には荷物が載っていない。実際の車中泊は荷物との闘い。狭苦しい車内をいかに効率的に収納を工夫するか、4人家族でも楽しく快適なバンライフが送れるブログをお届けしています。

車中泊と味噌と醤油



ナローボディのハイエースをいろいろ工夫して、家族4人で車中泊やバンライフを楽しんでいます。

さて、車中泊で各地を旅する中での楽しみの一つに、地方で売られている様々なお土産を買って帰ることがあります。その中でも最近うちがハマっているのが、各地のお味噌やお醤油を楽しむことです。
今日は味噌と醤油の魅力について書いてみたいと思います。

日本の歴史とほぼ同じ歴史をもつ味噌、醤油

大豆と塩と麹を原料にした発酵食品である味噌と醤油。使う材料と作り方に違いがありますが、どちらも大豆や麹を使うという意味では味噌と醤油は兄弟みたいなものですね。その歴史は紀元前まで遡り、古代、大陸から人々が渡ってきた時に一緒に持ち込まれたといわれています。

大きなくくりでいう醤(ひしお)には大豆などの穀物を原料にした穀醤の他に、肉類を原料にした肉醤、魚を原料にした魚醤などがあります。魚醤といえば東南アジアのナンプラーが有名ですが、日本でも能登地方にはいわしを原料にした魚醤がありますし、秋田の塩魚汁(しょっつる)も有名ですね。



ところで、皆さんは普段、お味噌や醤油の味って気にされますか?
私自身、最近まで味噌や醤油の味って正直あまり気にしていなかった、というか味噌も醤油もどこにでもある、どれも同じようなものという感覚しかなかったんです。

でも、車中泊で訪れたその土地ごとに、お味噌の味がまったく違うことに驚き、それから少しずつお味噌の味に関心を持つようになりました。今では色々なお味噌を冷蔵庫にストックして、気分でお味噌を変えたり合わせ味噌にしたりして楽しむようになりました。


奥さんからは、それ以上冷蔵庫に入らないから、もうお味噌は買わんといて!と言われています(笑)



自分で味噌づくりをするわけではないので、味噌の味の違いが何によってもたらされるのか、詳しいところはよく分かりませんが、麹の力が大きな要素を占めるようです。
麹菌というのはいわゆるカビの一種なので、菌の種類によって味が変化するのだろう、ということはわかります。

また、大豆に対する麹の割合を増やすことでうまみが増すらしく、「倍こうじ」といって大豆に対して麹を2倍量使った味噌もあり、これは確かに美味しいです。


倍こうじのお味噌自体あまり出回っていることが少ないですが、美味しいお味噌汁を味わってみたいという方は、是非一度この倍こうじ味噌を試してみてください。


実は私が初めてこの「倍麹味噌」のことを知ったのは、ベニシアさんのTV番組でした。
ベニシアさんが京都大原の地元で買い求める倍麹味噌がものすごく美味しいという話しをされているのを聞き、是非とも倍麹味噌の味を試してみたいと思ったのが最初でした。


いろいろ探したけれど、大原のそのお味噌には結局出会うことができず、その代わりに、車中泊で各地を訪ねた際に、道の駅などで麹が多めのお味噌を探すようになっていきました。そして、ようやく倍麹のお味噌に出会えたのです。 

念願の倍麹のお味噌は確かに美味しかったですが、そのお味噌、それなりになかなかいいお値段でした。

麹が多めのお味噌というのは概してお値段もやや高めなことが多いようです。

日常的に使うお味噌ですから価格も大切な要素です。一般的にスーパーで売っている市販のお味噌は500g〜750gくらい入って300円〜400円くらいでしょうか?

500gで1000円を超えるようなお味噌となると、なかなか普段使いで鍋の中に気軽に放り込むという気持ちになりにくいですよね。
美味しいお味噌は恋しいですが、やはり毎日いただくものだけに、そこまで高級だと使いづらくなってしまいます。

幻の栗原みそ

そんな中で最近わが家が出会ったのが、地元滋賀県のお味噌です。


その名は「栗原みそ」。



私たちの地元、滋賀県の「栗原」という集落で昔から細々と作られているこうじ味噌です。


比良山系の麓にある入浴施設で週末だけ開かれる地元市で販売されている幻のお味噌なんです。
1kg700円。
パッケージやラベルなどなく、ビニール袋にボトンと味噌が入っただけで売られています。今の時期出回っているのは去年産の1年もののため、ずいぶん焦茶色に変化していて熟成が進んでいる感じですが、このお味噌が本当にめちゃくちゃ美味しいんです。初めて食べた時は感動したのを覚えています。


市販の味噌はダシを入れて作りますが、この味噌はダシなど入れずに、野菜と味噌だけで十分美味しくて、田舎の囲炉裏で出てくるようなこっくりしたお味噌汁の味がします。


あまりにも美味しくて、1kgのお味噌がすぐになくなってしまいそうなので、もう一度買おうと何度か地元市を訪れたのですが、いつ行っても売り切れ。あきらめずに何度か通って、ようやく先日在庫があるということで、1kg袋を2つ買い求めました。

おばさんに聞くと、知っている人は遠くからはるばる買いにくるほどの人気だそうで、市に出すとすぐ売り切れるんだとか。
残念ながら他では売っていないらしく、ここでしか手に入らない本当に幻のお味噌です。


栗原という集落は滋賀県の湖西部、和邇(わに)という場所にあります。
和邇とは、かつてこの地を治めた「和邇」氏の名にちなんで付けられた地名です。
和邇氏というのは小野妹子で有名な小野系の先祖にあたる氏で、もとは朝鮮半島から海を渡ってきた渡来人と言われています。因幡の白兎の寓話に出てくるワニのお話しとも関連があるらしく、元は北九州から山陰あたりに拠点を置いた古代日本の主要な豪族の一つではないかと考えられている一族です。

奈良に大和政権ができあがっていくよりもう少し前の時代には、おそらく北九州から山陰あたりに日本の中心的な権力の存在があり、そこから日本海沿岸ルートを通って内陸へ入り奈良方面へ、また別のルートとしては瀬戸内海を経由して大阪湾や紀伊半島から奈良方面へと、今の日本の根本となる天皇の体制が奈良の地に集まっていった、その流れの中で和邇氏も一翼を担っていたのではないかと、これは私の勝手な妄想です。

和邇氏や小野氏の系統には、小野妹子や小野小町などの文芸に優れた人物の他、のちにお菓子作りの祖と言われる人物などもおり、大陸から大変優れた知識や物作りの技術が日本にもたらされ、その「物作り」の遺伝子が各地に広がっていったと考えると、とてもロマンを感じます。
「栗原みそ」もそのようにして和邇氏のものづくりの遺伝子によってもたらされた先祖直伝の味噌なのかもしれません。


クセが凄い?醤油が超おすすめ

さて、ガラッと話しは変わり、次はお醤油のおすすめをご紹介します。
1つ目は、熊本県の特産、かねよ醤油「母ゆずり」。
一言でいうと、甘い醤油です。
甘い醤油というのは好みが分かれるところかもしれませんが、うちはこの醤油が大好きです。
以前、サーフィンで熊本から宮崎あたりを旅した時に初めて出会い、それ以降はネットで大量買いしていつもストックしてあります。

ハマると病みつきになること間違いありません。


もう一つは、超マイナーですが、鳥取県は倉吉市にある桑田醤油醸造所の「生しょうゆ」。
これも倉吉を車中泊で旅した時に訪れた、土壁通りにある小さなお醤油やさんで見つけたお醤油です。

この醤油の特徴は、ちょっと「臭い」んです。
奥さん曰く、「雑巾みたいな臭いがする」と(笑)
そんな例えをされたら誰も買おうとは思わないかも知れませんが、これが実にクセになる美味しさなんです。


こんな劇的なお醤油に出会ったのは人生初のことでした。
素材の味を殺さず、けれど醤油の香りがしっかりと料理を引き立ててくれる。

今まで、醤油ってまあどう頑張っても所詮は醤油でしかなかったんですね。ご飯を食べる時、醤油ってほとんど無意識に手にとってかけて、食べる。それ以上のものではなかった。

それが、このお醤油は口にした瞬間、思わず箸を止めて「ん?」という経験をした初めての醤油でした。


こればかりはなかなか口では説明しがたい美味しさです。
実際に試していただくしかありません。
とにかく超おすすめの醤油です。



味噌も醤油も、日本人にはごく当たり前の、台所に必ずあるものですが、改めて、そんな日常の味にも、こんな魅力がかくれていたんだということを再認識させてくれる。味噌や醤油って奥深いんだなぁとつくづく感じます。


これからも車中泊で各地を訪れて、その地の美味しいものにたくさん出会いたいと思います。


最後まで読んでいただきありがとうございます。

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