ハイエース4人家族で車中泊〜ナローボディでも快適なバンライフを〜

ビルダーのカスタムはとても素敵だけれど、紹介写真には荷物が載っていない。実際の車中泊は荷物との闘い。狭苦しい車内をいかに効率的に収納を工夫するか、4人家族でも楽しく快適なバンライフが送れるブログをお届けしています。

★車中泊おすすめポータブル電源〜suaokiG500とjackery1000 徹底比較




ナローボディのハイエースをいろいろ工夫して、家族4人で車中泊やバンライフを楽しんでいます。

今回は車中泊におすすめのポータブル電源2機種について、私なりに大切なポイントを整理しながら比較検討してみたいと思います。これからポータブル電源をお考えの方は是非参考にしていただければと思います。

まずは基本性能の比較

ポータブル電源を選ぶにあたっては、各社からいろんな製品が出ていて何を基準に選べばよいかよくわからないところもあると思います。単に容量の大きさだけでなく変換効率の良さや充電時間の短さなどカタログからでは分からないポイントもあります。また、サイズのコンパクトさやバッテリー形状についても、デザイン性だけでなく置いたときの収まりの良さなども案外重要な要素の一つです。

今回、私が独断で「これはおすすめ」と思える2機種に絞り、それぞれの性能を比較してみたいと思います。冬のボーナスで自分へのご褒美というのもいいのではないでしょうか?
防災への備えにもうってつけの2台です。

おすすめの1つめはSUAOKI(スアオキ) G500。そして、もう1台はJACKERY(ジャクリ)1000という機種になります。
500Wと1000Wというあえて性能の違う2台を選んだ訳は、私なりにそれぞれのカテゴリーからのベスト1を選び、車中泊や防災という視点で長く付き合えるのははたしてどちらだろう?というテーマで検討するためです。最終的にはコスト対パフォーマンスで、使う方それぞれのベストチョイスに役立ててもらえればと思います。


まずはカタログから基本性能を表にまとめてみました。

まずはサイズと重さについて。
うちはスアオキG500を2台使っていて、ハイエースの後部座席の足元に2台をたてに積んで、ベルトで固定しています。スアオキは1台6.8kgですから、2台合わせると13.6kgになります。1つ25kgほどある鉛バッテリーと比べれば2台合わせても半分くらいの重さなんですが、ジャクリ1000は約11kgですから、電気容量あたりの重量ではジャクリのほうがより軽いことが分かります。容量1002Whで11kgを切るのはかなりコンパクトでありがたいですね。


次に発電容量のちがいについて。スアオキは500Wh、そしてジャクリは1002Whと約2倍の違いがあります。価格が約6万円対約14万円で、電力差と比べると価格的には2倍以上の開きがあり、ジャクリの方が若干割高になります。


次に定格出力の違いですが、スアオキの300Wに対してジャクリは1000W。その差は歴然です。定格出力というのは、連続して使用できる最大電力のことです。車中泊用途だけならスアオキの300Wでもそれほど不足は感じませんが、防災対策として考えた場合、300Wだと使用できる家電製品はかなり限られてきます。電子レンジ、オーブントースター、ドライヤー、電気ポットなど、非常時にあると助かる電化製品は軒並み800~1000Wほどの電力が必要ですし、また、電動工具類もモーターの起動電流が大きいので、スアオキでは使用できません。もし、防災用を兼ねて購入を検討するのなら、圧倒的にジャクリが有利です。このクラスのポータブル電源は少し前まで30~40万円は当たり前でしたから、1000Whで14万円程度で買えるリチウムイオンバッテリーというのはかなりコストパフォーマンスが高いと思います。

案外見落としな充電時間

さて、ここからはカタログ数値だけではなかなか分かりにくい部分について見ていきたいと思います。
まず一つめは充電入力に関する部分です。ここでは入力電圧がとても大切なポイントになります。

まず、2台とも共通していることとして、ACコンセントからの充電は、いったんACアダプターを介して交流(AC)から直流(DC)に変換した上で充電されます。本体側の入力可能電圧が、スアオキの場合は14V~40V設定なのに対して、ジャクリは12V~30V設定なんですね。微妙な違いですが、これがとても大きな差を生んでいます。入力電圧はACコンセントの他、シガーソケットからもソーラーパネルからも、すべてこの電圧範囲で統一されています。

まず、スアオキの充電可能電圧が14V~40Vという点に着目してください。車載バッテリーの電圧は正常な場合12.5~13.5Vあたりです。つまりスアオキの充電可能電圧14Vにわずかに届かないのです。つまり、シガーソケットからスアオキに充電すると、最低電圧の14Vを下回るため、充電されないというわけではないのですが、とても充電量が少なくなってしまいます。実際シガーソケットからスアオキに充電すると20W程度の表示となり、満充電まで20時間以上かかってしまいます。いや、おそらく満充電までいかないでしょう。
もし、可変式の昇圧コンバータをかまして、車載バッテリーからの電圧を14V以上に昇圧すれば、充電量は75Wくらいまで上げることができます。14Vに昇圧して5Aの電流を流すと70Wですね。これくらいが限界と思った方がいいでしょう。元が12Vですから8A流れたとして96W、その際に2割ほどのロスが生じますから昇圧後は75Wくらいになると思います。これ以上あまり欲張りすぎると、流れる電流が10Aを超えてしまいシガーソケットのヒューズが飛びますから注意が必要です。


これに対して、ジャクリの充電電圧は12V〜30Vです。充電可能な最低電圧が12Vからなので、車載バッテリーの通常の電圧でも十分充電が可能です。
事実、ジャクリ1000にシガーソケットから充電すると80W以上の電力で充電されます。


同様に、ACアダプターからの充電においても、スアオキは80W前後なのに対し、ジャクリは150W前後で充電されます。この差はバッテリー本体の充電可能電圧のちがいもさることながら、ACアダプターの性能の違いによるところが大きいのではないかと思います。



次に、実際に取り出せる電力はどうでしょう?
スアオキは500Wh、ジャクリは1002Wですが、どちらも約1割はバッテリーを温存するために残量を残した状態で電気が落ちます。さらに直流から交流への変換効率が約9割ほどです。なので、実際に使える電力は、表示数値の8割ほどということになります。スアオキなら400Wほど、ジャクリの方は変換効率が85%なので、実効電力は765Wほどということになります。


価格と取り出せる電力を単純に比較した場合は、スアオキが60000円÷400=1Wあたり150円、ジャクリが140000円÷765=1Wあたり183円となります。
このように1Wあたりの価格で比較するとコスパが一番良いのはスアオキということになりますね。

スアオキは現時点で最も価格と性能のバランスがとれたモデルだと思います。とりあえずこのくらいの価格帯で1台選ぶとすれば文句なくスアオキをおすすめします。

でも、うちのように、もし将来的にもう少し電力にゆとりが欲しい場合や、1000W程度の家電製品を使いたい場合が出てくることが予想されるのなら、予算的にはちょっと高くなりますが、ジャクリ1000を選んでおくことをおすすめします。

どちらも充電可能回数は500回程度ですから、毎週末に車中泊で使ったとして年間52回、約9年半ほど使えます。年間52日使用はかなりのヘビーユーザーだと思います。年間30日使ったとすると約16年〜17年。1年あたりのコストは8500円くらいになりますね。
防災時の備えを兼ねていると考えれば、そう高いものではないと思います。


防災用として考える場合には、エンジン式の小型発電機も選択肢の一つに入るかもしれませんが、ガソリンの使用期限があること、定期的にメンテナンスしておかないといざという時使いものにならないこと、重さと体積、置き場所の問題、音の問題など、それならジャクリ1000があれば、必要な電気はこれ1台でたいていまかなえます。
単に電力あたりの価格だけでなく、使える電化製品の幅広さ、車中泊兼災害用という使用用途の広さ、汎用性、充電時間の短さなど、トータルで考えればジャクリがいいかもしれません。

忘れてはならないパススルー設計

ポータブル電源選びで忘れてはならないポイントを最後に一つ。それは「パススルー充電」に対応しているか?ということです。


パススルーというのは、簡単にいうと充電しながら電気が使えるかどうか?ということです。


当たり前のことのように見えて、実はこれができないポータブル電源が案外多いようです。そして、これができないと、実質的に車中泊での電源使用は不可能といっても過言ではありません。
充電しながら使えないとすれば、電気が満タンになるまで(仮に6時間で満タンとしても)その6時間の間は電気が使えないわけです。
これが冷蔵庫だとすると、夏場の日中にソーラーパネルで6時間充電しているあいだ、冷蔵庫が使えないとすると。。。
これでは使いものになりません。


ジャクリはパススルー対応と書かれています。一方、スアオキは説明書に「パススルーはなるべくしない方がいいです」と書かれています。しない方がいいというのは、「できるけれど、おすすめはしない」という意味で、「できません」ということではありません。つまり、どちらもパススルーはできるんです。

逆にジャクリがパススルー対応だからといって、いつでもOKか?というとそんなことはありません。やはりジャクリも状況によってはパススルー充電しない方がいい場合もあります。
それは、満充電付近での消費と充電の繰り返し動作です。


これは、ジャクリでもスアオキでも同じで、リチウムイオンバッテリーの特性上、満充電付近での消費と充電の繰り返しはもっとも電池に負担をかけます。

こういう動作さえ避けるように気をつければ、どちらもパススルーは可能です。

うちは、現在これを2台ハイエースに積んで、100wのソーラーパネル2枚で運用しています。


もう一つおすすめのポータブル電源ジャクリがこちらです。

※現在は楽天のサイトしか販売されていないようです。


最後まで読んでいただきありがとうございます。


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