ナローボディのハイエースをいろいろ工夫して、家族4人で車中泊やバンライフを楽しんでいます。
今回はキャリア前部の風切り（風防）のDIYについてのお話です。
高速走行の風圧でソーラーパネル接続部が
先月行ってきた浜松車中泊の際、往復の高速道路を走っている最中に、屋根の上で何やらカタカタと音がするのに気付きました。サービスエリアで確かめてみると、ソーラーパネルのケーブル接続部を収めてあるプラスチックの箱（100均の粘土ケース）が、高速時の風圧でカタカタ踊っていたようです。
プラスチックケースは屋根とソーラーパネルの間、5センチほどの空間に挟まれる格好になっていて、隙間は1センチほどしかないので外れる心配はないのですが、流石に時速100キロを超えると風圧で踊ってしまうようです。
箱の中に水が入らないように雨対策はしてあるのですが、風対策までは考えていませんでした。
考えてみれば、ソーラーパネルの上側と下側を、風は同じ速度で通り抜けていくわけですから、ソーラーパネルと屋根の間のわずかな隙間とはいえ、そこには時速100キロの風が吹き込みます。時速100キロは風速（秒速）に直すと27.7m、つまり台風レベルの暴風です。
そんな暴風が何時間も当たり続けたら、弱い箇所が損傷する可能性もあるでしょう。
というわけで、キャリアの前部に風切りの風防を取りつけることにしました。
余り素材で風防をDIY
よく、長距離トラックの運転台の上に斜めの風防がついているのを見かけますが、イメージはあれの低いやつという感じです。
キャリアの前側に斜めにポリカの板を取り付けて風防にしようと思います。
ポリカの板は、以前使っていた古いカーポートの屋根材の残りがたしかあったはずなので、それをカットして使うことにします。
キャリアへの取り付けはステンレスの曲げステーを使って、ステンレスのボルトナットで固定します。
常に振動がかかる場所なので、ボルトが緩まないようにスプリングワッシャーをかましておきましょう。
ポリカ板はキャリアに対して斜めに取り付けるので、余裕をみて15センチ幅、長さ130センチにカットします。切断サンダーでザックリカットしてから、研磨用の円盤に替えてバリを取っていきます。切断面はかなり鋭利なので、くれぐれも指を切らないように。
ちなみにサンダーや電のこ、ドリルなどを使う際、私はグローブをはめません。
手の保護のために手袋をはめるべきなのかもしれませんが、モーター系の電動工具を使う時は、むしろ巻き込みの方が怖いからです。
手袋はどうしても指先の感覚が鈍るので、ちょっとした拍子に手袋がモーターに巻かれてしまうことがあり、そうなると手首ごと持っていかれて大惨事になる可能性があります。工具が手から離れたりしてスイッチが入ったままの工具が暴れると大事故になる恐れがあります。
それを考えると素手の方が安全だと私は思っています。知り合いの大工さんや職人さんもたいていみんな工具は素手みたいです。
さて、ポリカがカットできたら、ドリルでステー取り付け用の穴をあけてから、屋根の上のキャリアに取り付けていきます。
ステンレス曲げステーは手でも曲げられる柔らかさなので、ステー1本だけだと風でブラブラ揺れる可能性があります。
そこでキャリアの横バーから1本と、縦の連結バーから1本、計2本のステーで角度を持たせて固定することにしました。これならいろんな方向から力がかかってもステーが動くことはありません。
横幅130センチの風防ですから、左右2カ所だけでは心もとないので中央部も1ヶ所ステーで固定しておきました。
取り付け完了です。風防がついても見た目はあまり変わりません。取り付けてからまだ高速走行をしていないので、効果のほどは分かりませんが、風切り音が若干少なくなったような「気」がします。また、様子をご報告したいと思います。
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