ハイエース4人家族で車中泊〜ナローボディでも快適なバンライフを〜

ビルダーのカスタムはとても素敵だけれど、紹介写真には荷物が載っていない。実際の車中泊は荷物との闘い。狭苦しい車内をいかに効率的に収納を工夫するか、4人家族でも楽しく快適なバンライフが送れるブログをお届けしています。

車中泊 電気関係Q&A 基礎編




ナローボディのハイエースをいろいろ工夫して、家族4人で車中泊やバンライフを楽しんでいます。

今回は、車中泊における電気関係についてよくあるトラブルやQ&Aについてお届けしたいと思います。
私がこれまで実際に経験した数々の失敗やトラブルから、皆さんの車中泊ライフのヒントになれば幸いです。


今回は基礎編として、シガーソケット関係についてのQ&Aです。
車中泊だけでなく、日常使用でもシガーソケットから電気をとるのはよく使われる方法ですが、基本的なことをおさえておかないと時々トラブルがあります。

Q.シガーソケットから何ワットまで取り出せる?

トラブルの原因として多いのは、取り出せる電力量に関するものです。

一般車のバッテリーは皆さんご存知のとおり12Vです。そして、シガーソケットにも同じく12Vの電気がきているので、ソケットにプラグを挿せば12Vの直流電気が取り出せます。
一方、電気機器の消費電力はW(ワット)で表され、W(ワット)は電圧Vと電流Aをかけたものです。
例えば、直流36Wの扇風機があったとすると、流れる電流は36÷12=3Aということになります。
この電流の値A(アンペア)が大事なポイントなんですね。


シガーソケットにきている電気は、助手席や運転席下にあるヒューズボックスを経由していて、そこに使われているヒューズは15Aが一般的です。つまり、12V×15A=180W、これが使える電化製品の最大消費電力ということになります。


これ以上の消費電力の機器をつなぐと、ヒューズの最大限度を超えた電流が流れ、ヒューズが飛んでしまうでしょう。必ずヒューズの電流以下のものを選ぶ必要があります。

シガーソケットに関する注意点としてもう一つ、シガーソケットの分配に関することがあります。
よく3連や5連といった分配ソケットが販売されており、これを利用される方も多いと思います。うちもスマホの充電や室内灯などに分配ソケットを使っています。

ここで問題になるのは、分配ソケットのプラグ中にもヒューズが仕込まれていて、そのヒューズが案外低いアンペアの場合があるということです。
中には最大3Aとか、5Aのヒューズが入っている場合もあります。


車のヒューズボックスにもヒューズが入っているので、わざわざまたシガープラグにまでヒューズは要らない気もしますが、安全上そうなっています。直接シガーソケットに挿せば使える機器でも、分配ソケットからだと使えないという場合がありますが、分配ソケットのプラグ部分を開けて中のヒューズを確かめてみると解決することがあります。

Q.シガーソケットにインバーターを繋いだ場合、何ワットまでの家庭電化製品が使える?


シガーソケット関係でよくある質問の一つにインバーターのことが挙げられます。
インバーターを使えば交流の電化製品が車内で使えて便利ですが、ここで気をつけておかなければいけないのがインバーターの波形と、電力量の問題です。


家のコンセントの電気は「純正弦波」という綺麗な波形になっていて、家電製品は基本的にこの正弦波で動くように作られています。一方、インバーターには2種類あり、価格の安いインバーターは「矩形波」という「カクカク」した波形になっていて、パソコンやマイコン制御の電子機器などは、この矩形波では動きません。



ちょっとした用途でとりあえずシガーソケットから交流電気が使えたらいい、という応急的な使い方なら矩形波のインバーターでも使えるとは思いますが、使いたい機器が矩形波でも作動するかどうか?は事前にチェックしておいた方がいいと思います。


次に、インバーターで使える電力についてですが、これもよく勘違いしてしまいやすい部分です。


考え方としては、もともとシガーソケットから取り出せる電力が12V×15A=180Wとすると、インバーターを介して100Vに昇圧したとしても、トータルの消費電力は変化しません。
というか、インバーターで電圧を変換する際に熱損失でロスが生じるので、使える消費電力は1割くらい減ると考えておいた方がいいでしょう。

シガーソケットから最大15A取り出せるなら、インバーターで100Vにすれば100V×15A=1500W使えるんじゃない?というのがよくある勘違いです。


結論として、シガーソケットにインバーターを挿して使える消費電力は100W程度までにしておくのが無難ということになります。

Q.インバーターは何ワットのものがいいの?

それならインバーターは100Wクラスのものを買えば足りるね。というと、これはこれでちょっと問題があります。
あまり容量ギリギリのインバーターだと、車載冷蔵庫などコンプレッサーを使っている電化製品では起動電流(サージ電流)のためにインバーターの安全装置が働いて止まってしまいます。
コンプレッサーやモーターなどは起動時のサージ電流が定格電力の数倍の電気が流れるので、その時にインバーターが悲鳴をあげるわけです。

少し余裕をみて300Wクラスのインバーターにすれば、サージ電流によって安全遮断されることはなくなります。いったんサージが過ぎて定格電力に戻れば、車載冷蔵庫の電力は40W程度ですから、シガーソケット経由のインバーターで十分使用可能です。


ただ、私が実際に車載冷蔵庫を300Wのインバーターで使ってみての実感としては、走行中に冷蔵庫が起動するたびに今度は低電圧のアラームが鳴ってしまい、安心して走っていられない感じでした。


やっと過電流問題が解決したと思ったら、今度は「低電圧」の問題発生です。
このことは、車のオルタネータがどうやら絡んでくるようです。
これについてはまた次回お伝えしたいと思います。




最後まで読んでいただきありがとうございます。

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