ハイエース4人家族で車中泊〜ナローボディでも快適なバンライフを〜

ビルダーのカスタムはとても素敵だけれど、紹介写真には荷物が載っていない。実際の車中泊は荷物との闘い。狭苦しい車内をいかに効率的に収納を工夫するか、4人家族でも楽しく快適なバンライフが送れるブログをお届けしています。

車中泊とキャンピングカーのはざま




ナローボディのハイエースをいろいろ工夫して、家族4人で車中泊やバンライフを楽しんでいます。

さて今回は、うちのようにマイカーで車中泊を楽しんでいる人の視点にたって、車中泊仕様とキャンピングカーの違いについて考えてみたいと思います。

キャンピングカーに興味はあるが

室内空間の広いハイエースであっても、家族4人での車中泊となるとやはり手狭です。
荷物のコンパクト化、車内の快適化、装備の充実化と今でもうちのハイエースは進化を続けていますが、家族での車中泊に何の問題もないか?というとそんなことはなくて、相変わらず我慢しなければならないことが多くあります。


隣の芝生は青く見えるもので、車中泊の停泊先に大きなキャンピングカーが停まっているのを見ると、「あんなに大きかったら室内もさぞかし快適なんだろうなぁ」と羨ましく感じたりもします。
そして、とても買えるわけもなく置ける場所もないくせに、もし自分がキャンピングカーを買うとしたらどんなのがいいだろう?
なんて勝手な妄想が始まります。


しばらく妄想に耽ったのち、「いやいや普段の買い物はどうするんだ?立体駐車場には入れないし駐車区画もはみ出すぞ。奥さんは絶対運転できないし、維持費も任意保険も高いんだぞ。」

と頭の上にできた妄想の吹き出しは現実によってすぐに吹き消されてしまうのでした。


「結局、キャンピングカーが欲しいんだろ?」
と聞かれると、でもそれもちょっと違うような気がします。


お金や置き場所のことや維持管理のことなどを一切考えなくてよくて、ただ欲しいものは何でも手に入るというのなら、おっきなキャンピングカーは欲しいとは思うけど、それは、またおんなじようにトライアンフのバイクも欲しいし、マーチンのギターも欲しいし、八ヶ岳に別荘も欲しいし。。。というのと変わらない感じがします。


つまり、現実には無理だけど、ちょっと興味はある。どんな感じなのか一度体験してみたい。というような感じでしょうか?
確かにキャンピングカーに興味はあります。そこでの生活がどのようなものなのか?運転した感覚はどうなんだろう?燃費や普段の維持管理は?実際に大きなキャンピングカーで旅をしたとしたら、行く先々でどんな苦労があるだろう?。。。


維持管理の大変さや、大きな車体を運転する大変さなどキャンピングカーの苦労の部分と、キャンピングカーでの実際の生活の様子や家族4人でゆったり寝られるか?というキャンピングカーの魅力の部分を実際に体験して、キャンピングカーというものが果たしてそれなりの高いお金を払ってでも所有する価値や魅力があるかを自分の身体で感じてみたいというのが正直なところです。


キャンピングカーを所有されている方はすでにそれを日々体験しておられて、その魅力と恩恵を享受しているわけですが、それぞれの家庭によって経済面や置き場所の問題など事情が異なりますから、いくら他人から魅力を語られても、やはり自分自身の感覚で判断するしかないわけです。

バンコンというカテゴリー

キャンピングカーと一言にいっても、ハイエースなどのワンボックスカーをベースにしたバンコンや、トラックベースのキャブコン、またトレーラーハウスのようなタイプまでさまざまな種類があります。日本人が抱く一般的なキャンピングカーのイメージというとキャブコンのスタイルでしょうか?トラックの後ろの部分に箱型の家が乗っかっていて、家の一部が運転席の上部までせり出しているタイプですね。


誰が見ても「あ、キャンピングカーだ」と分かるキャブコンに対して、ワンボックスベースのバンコンは一見普通のワンボックスとあまり変わらないのが特徴です。屋根の上に換気ファンを取り付けたり、サイドの窓が出っ張っているなど特徴的な改造をしていなければ、見た目はノーマルのままです。


そういう意味ではこのバンコンというカテゴリーにおいては、うちのような一般の車中泊仕様の車とキャンピングカーとの線引きはあいまいです。現に車中泊仕様の車をキャンピングカーと呼んでいる場合もあるかもしれませんね。

装備面での線引き

うちのハイエースに常設している装備は、ベッドキット、ギャレー(水場とコンロ)、ポータブル電源、冷蔵庫、収納棚、トイレ、テレビなどです。このように装備だけ見るとキャンピングカーとあまり変わらない感じがしますが、自分たちの感覚としてはあくまで車中泊仕様であってキャンピングカーではありません。この感覚の違いは何でしょうか?


バンコンの場合、元々の居住スペースに限りがあるので、リビングモードと就寝モードで車内の設定を変える必要があります。
実際に荷物がある状況での転換は、たとえキャンピングカーであってもワンタッチというわけにいかず、かなり労力がいるのではないか?と想像します。

また、バンコンのキャンピングカーは、たとえば「乗車定員5人、就寝定員2人」といった具合に乗車定員と就寝定員に差があるのが普通です。キャンピングカーは宿泊を伴うので実質的に就寝定員の人数しか利用できませんから、先の例では実質的な定員は2名までということになります。

試しにいろいろなバンコンのキャンピングカーの情報を調べてみましたが、うちのように4人家族で使用できる就寝定員4名のバンコンはありませんでした。多くの場合は就寝2名か、あっても2名+子ども1名というのが限界のようです。やはりどうしても装備を作りこむことで就寝スペースは限られてしまうのでしょうね。


道交法上の線引き

車中泊仕様とキャンピングカーの道交法上の線引きは、つまりナンバープレートの違いです。キャンピングカーのカテゴリーを示す8ナンバー。これはギャレー(水場やコンロ)など8ナンバーの基準を満たす設備を備えていることによる構造変更の証なわけです。昔は、8ナンバーは自動車税が安かったので、車中泊をしない人でもわざわざギャレーをつけてキャンピングカー扱いに登録変更する人がいたそうですが、今はそういう恩恵がなくなったので構造変更をしてまで8ナンバー登録をするメリットは薄れました。逆に8ナンバーは任意保険が高くなりますから、バンコンクラスのキャンピングカーを考える場合にはトータルの維持費も比較検討しておく必要があると思います。


チェック1でも書いたように、バンコンクラスのキャンピングカーはもともとの居住空間が狭いので、リビングモードと就寝モードでシートアレンジや荷物移動が生じる点は車中泊仕様と変わりません。また、装備が増えた分就寝定員は2名+αが限度となり、それに加えて、車検上8ナンバーになるので任意保険が高くなってしまうというわけです。

そう考えると、現にミニバンクラスやハイエースで車中泊をしている人が、改めてバンコンクラスのキャンピングカーを買うことで得られるメリットは、そう多くない気がします。

キャンピングカーに求める要素

冒頭で「車中泊に興味はある」と書きましたが、今まで車中泊をしてきて感じる不便さから、もし自分がキャンピングカーを買うとしたら、どんな条件を求めるだろう?と考えてみました。どうせ買えっこない妄想ですが(笑)

1.リビングと寝る場所の分離

車中泊で一番面倒なのがリビングモードから就寝モードへの転換です。もしこれが必要なければ、くつろいだり食事をしたりする場所と、寝る場所が別々に用意されていたらどんなに快適だろうと思います。これが一番欲しい装備といっても過言ではありません。ご飯を食べたりお酒を飲んだり家族でくつろいだりして、そのまま片づけや転換不要でベッドにもぐりこんで寝ることができたら最高です。1人か2人までならうまくやればバンコンでも可能かもしれませんが、4人家族でこれを実現するのは絶対不可能です。

2.1500W電源の確保

サブバッテリーやポータブル電源を導入して車中泊で電化製品を使っている方は多いと思います。それぞれ一長一短ありますが、難しい事を考えずに気軽に電気が使えることを目指すならポータブル電源の方がおすすめです。そして、使える電力の容量は1500Whは欲しいところです。一般的に出回っているポータブル電源の主流は400~500Whクラスですが、このクラスだと電子レンジや電気ポットは使えません。電子レンジは500W~600Wと表示されていますが実際の消費電力は1200Wくらいありますし、電気ポットも800~1200Wくらいの電力を消費します。1500Whクラスのポータブル電源があれば、1日に4~5回、電子レンジや電気ポットを使ってまだ余力がある感じです。
ただ、これ1台だけだと冷蔵庫やテレビの分までは足りないので、別に500Whクラスの電源をもう1~2台搭載するのが理想です。
当然、その充電のためにソーラーパネルも100W2枚くらいは必要でしょう。
各電源ごとにソーラーをつないでおき、それぞれ独立して充電ができるようにしておけば、電気に関する需給バランスについては、ほとんど家と同じように気兼ねなく電気が使えるようになると思います。

1500Whクラスのポータブル電源は現状では18~20万円くらいしていますが、せっかくキャンピングカーを買うなら、電気関係にはある程度コストをかけて環境を整備しておくべきだと思います。

3.テレビの存在

テレビというのは不思議なもので、なくても困らないもののはずなんですが、車でテレビが見られると快適さが増す気がします。テレビがあることによるプラスのメリットが大きいので、テレビの設置はおすすめです。

4.収納設備は一長一短

車中泊での荷物の整理はなかなか大変なので、収納はたくさんあるにこしたことはないのですが、作り付けの収納設備というのは後からレイアウト変更ができない可能性が高いので、自分たちの生活に合った収納をオーダーするか、後からレイアウト変更できるようにしておくのが無難です。
あるいは、収納は最小限にしておき、あとから自分たちで必要な収納をプラスしていくというのもいいかもしれません。特に頭上の収納ラックは後々邪魔になる可能性が出てくる気がします。

5.トイレは必須ではない

トイレ設備はキャンピングカーに必須ではない気がしています。トイレの用が足せるための準備はしておくべきですが、設備としてトイレを設置するまでは要らないのではないかと思っています。
というのも、たいていの場合、まず外のトイレを使うでしょうし、まして車内のトイレで絶対に大はしないだろうと思うからです。トイレ設備があるキャンピングカーで大を使用するというのはほとんど聞いたことがありません。臭いの問題と、後片付けの問題が大きいようです。

6.立てるスペースがあると快適さが違う

最後に、車内にまっすぐ立てる場所があること。これは大きなキャンピングカーならではの贅沢さだと思います。

ハイエースで車中泊をしていて感じる身体のしんどさの一つに、車内での姿勢が自由にならない事が挙げられると思います。食事にせよリビングでくつろぐにせよ、基本的に一度座ったらその姿勢のままで過ごさなければなりません。立ったりしゃがんだりできないことで筋肉がこわばりコリの原因になりますし、エコノミー症候群のリスクも考えられます。
キャンピングカーの中に1か所でもまっすぐ立てる場所があると、背伸びもできますし屈伸やちょっとした体操もできます。こういったことができるかどうかというのは、キャンピングカー選びの大きな要素の一つになるのではないか?と考えています。


以上、今回は車中泊仕様とキャンピングカーの違いについて掘り下げながら、買えるわけもないキャンピングカーについて、もし自分が買うとしたらどんな視点で選ぶだろう?というテーマで考えてみました。

バンコンクラスのキャンピングカーは、自分たちの手でワンボックスをベースに車中泊仕様にDIYすればある程度までは同じように対応できますが、どうせキャンピングカーを買うなら、キャブコンクラスに自分たちの希望の条件を全部盛り込んだ快適な理想のモーターホームにして、それで全国を旅してみたいものです。


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