ナローボディのハイエースをいろいろ工夫して、家族4人で車中泊やバンライフを楽しんでいます。
さて、今回は車中泊に役立つロープワークのお話しです。
もやい結びだけ覚えればよい
最初に結論を言ってしまいますが、さまざまなロープの結び方をあれこれ覚えても、実際の場面で活用することはほとんどないといっても過言ではありません。
いろんな結び方を知って、場面や状況によって使いこなせれば便利だとは思いますが、それはあくまで「使いこなせれば」の話しです。
ロープワークは実戦で自在に操れて初めて役に立つものであって、結ぶことに手間取って作業の効率がかえって悪くなるくらいなら、普通の結び方をする方がよほど段取りがいいでしょう。
そんな中で、さまざまな場面で使い道が多く、実戦で活躍するのが「もやい結び」です。
もし、まだもやい結びをよく知らないという人は、少し頑張って是非もやい結びだけはマスターしておくことをおすすめします。
もやい結びというのは、漢字で書くと「舫結び」となります。舟をを波止場につないでおくことを「舫う(もやう)」といいますが、この、舟をもやうための結び方がもやい結びなのです。
もやい結びの特徴 ①
水を吸って結び目が膨らんでも、簡単にほどくことができる。
舟をつなぐロープは、結んだ状態で水を吸うと繊維が膨らんで結び目がキツく固まってしまい、普通の結び方だといざロープを解こうとしてもびくともしません。
それくらいロープの結び目というのは水を吸うと膨らんでしまうのです。
もやい結びの特徴 ②
結んだ位置が絶対に変わらない
言葉でいうと難しいですが、もやい結びのもう一つの特徴は、「結び目が動かない」ということです。
ロープで輪っかを作って結び目を作るとき、結び方によっては、ロープが引っ張られると輪っかが小さくなったり大きくなったりします。
わざとそうやって輪っかの大きさを変えたい時はそれでいいのですが、場合によっては輪っかの大きさは変わってほしくない時もあります。
舟を波止場につないだあと、舟が波に引っ張られて、つないだ輪っかが縮んでしまうと、杭から輪っかが外れなくなってしまいます。
もやい結びは、最初に輪っかを作ってしまえば、絶対に輪っかの大きさは変わらないままです。
これは、例えば川に落ちた人を助ける時なんかにも役立ちます。
あらかじめもやい結びで輪っかを作って、それを投げれば、落ちた人は輪っかの中に身体を入れて脇の部分で身体を支えることができます。
もやい結びじゃなければ、ロープを引っ張ると輪っかが縮んで身体がキツく縛られてしまい、ヘタをすると肺が縛られて息ができなくなってしまう危険性があります。
タープテントの設営で、グロメット(ハトメの穴)にロープを固定する時も、もやい結びを使うと輪っかが縮まないので便利ですし、撤収も楽にできます。
もやい結びの実践
さて、それではもやい結びの結び方を実際にやってみましょう。
とにかく、何回も何回も繰り返しやって、身体で覚えてしまうことが大事です。
頭ではなく、身体で覚えましょう!
もやい結びの基本
左手で持っているロープで輪っかを作ります。
輪っかの手前側にロープが垂れるように重ねて持ちます。←これポイントです。
輪っかの中に右手のロープを通します。
この時、輪っかの向こう側からロープを輪の中に通すのがポイントです。
輪っかを通したロープを、垂れている左のロープの周りを回し、
もう一度輪っかに通します。
輪っかの手前からロープを入れます。
左手はずっと輪っかをキープしておきましょう。
輪っかをキープしていた左手で、輪を通したロープを右手から持ち替えます。
離したした右手で、垂れているロープを持ち、
垂れているロープをゆっくり引っ張ります。
結び目がもやい結び特有の結び方になっているのが分かります。
この形を目でよく見て覚えておきましょう。
間違った通し方だと、この形になりません。
最後までロープを縛るともやい結びの完成です。
最初はゆっくりと、そして段々早く、何度も繰り返して身体に染み込ませてください。
そうすれば、目を瞑っていてもできるようになり、必ず実践で役立つでしょう。
次回は引き続き、もやい結びの応用篇についてご紹介したいと思います。
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