ハイエース4人家族で車中泊〜ナローボディでも快適なバンライフを〜

ビルダーのカスタムはとても素敵だけれど、紹介写真には荷物が載っていない。実際の車中泊は荷物との闘い。狭苦しい車内をいかに効率的に収納を工夫するか、4人家族でも楽しく快適なバンライフが送れるブログをお届けしています。

車中泊 ポータブル電源の電力収支




ナローボディのハイエースをいろいろ工夫して、家族4人で車中泊やバンライフを楽しんでいます。


今回は、車中泊でポータブル電源を使う場合の持続性と電力収支について考えてみたいと思います。

入力と出力のバランスを考える

まず初めに、うちの電源環境をざっとおさらいしておきますと、メインで使用しているポータブル電源はECOFLOW社のEFDELTA。
電力量1260Wh、定格出力1600Wという製品です。
これにソーラーパネル100W2枚を直列で繋いでEFDELTAに充電しています。


以前は電力量500Wのポータブル電源をメインに使っていて、主な使い道は冷蔵庫だけだったのですが、車中泊で電子レンジやケトルを使いたかったので、今年に入ってから大容量のEFDELTAに買い換えました。

車中泊で電子レンジやケトルが使えるというのはものすごく便利です。コンロを使わなくてよいという安全性だけでなく、サッと温められたり、サッとお湯が沸かせたりする利便性はもう絶対に後戻りできないと思います。



ただ、問題なのは電子レンジやケトルをあまり多用するとすぐに電力がなくなってしまうことです。

電子レンジもケトルもどちらも消費電力は1200Wほどなので、電力量1260WhのEFDELTAで換算すると約1時間は使える計算ですが、実際には1260Wそのまま全部使えるわけではなく、1000~1100Wくらいで残量ゼロになってしまいます。あまり考慮せず使うとどんどん電気がなくなっていくので注意が必要です。

例えば、コーヒーとカップスープのお湯を沸かすのにティファールを5分ほど使って100Wくらい電力を消費します。
また、電子レンジでパスタをゆでると、電子レンジ3分で60Wくらいでしょうか?
カップラーメン3つ作るのにお湯を1.2リットルほど沸かすと200Wくらい消耗します。


これ以外に車載冷蔵庫の電力が24時間につき700Wくらい必要ですから、その分は残しておかなければいけません。

日中はソーラーパネルで充電しているので、その分が消費電力をカバーしてくれます。ソーラーパネルの発電量は季節と天候によって変動するので発電量はなかなか読みづらいですが、春〜秋の時期で晴れ時々くもりの日照条件なら、1日700〜800W程度、夏の晴天なら1日1000~1200Wは発電が見込めるでしょう。ソーラーパネルによる発電量がちょうど車載冷蔵庫の1日の電力と同じくらいなので、電子レンジやケトルを使わず冷蔵庫だけなら、ずーっと電気は減らずに電力を維持することができ、逆に電子レンジやケトルを使った分だけ、蓄えているベースの電力が目減りしていくことになるわけです。

長期連泊での電源運用

冷蔵庫はソーラー発電で蓄えた電力でまかなえるとして、もともとベースの電力が仮に全部で1000W使えるとすると、1泊2日なら1日あたり500W(電子レンジやケトルで約25分)、2泊3日なら1日あたり330W(約15~16分)、3泊4日なら1日あたり250W(約10~12分)くらいが使用可能時間となります。あくまで冷蔵庫の分はソーラー発電でまかなえているとした場合です。


このように、いくら大容量ポータブル電源でも、1日当たりの上限電力を考慮しながら電子レンジやケトルを使わなければなりません。

もし、それ以上の電気を使いたい場合は、連泊の途中でRVパーク利用などを挟んで電気を補充してやる必要があります。
また、車中泊の中盤で雨や曇りが続きソーラー発電が見込めない場合も、電力が乏しくなってくるのでやはり電気の補充が必要になります。


EFDELTAには急速充電機能がありますから、どこかコンセントが使える場所さえあれば、1時間ほど休憩がてら充電してやれば電源は8割ほど回復することができるのですが、なかなかそう都合良くコンセントが使える場所もありません。
やはり、長期連泊で電子レンジやケトルを便利に使うには、ときどき充電目当てのRVパーク利用が不可欠になってきます。
実際に運用してみた感じでは、電気補充なしでは2泊3日までが限度のような気がします。

ポータブル電源同士の充電

もう一つ考えられる方法として、別のポータブル電源からEFDELTAに充電してやる方法が考えられます。


電子レンジのような出力の大きな機器が使えるのが大容量ポータブル電源のメリットですから、小さなポータブル電源から大容量の方へ電気を移して使うという考え方です。もし、うちと同じく小さめのポータブル電源から大容量へ買い替えをされたというような場合なら、小さいほうの電源は手放さずに、電気補充用の予備電源として活用されるのがおすすめです。


この場合の注意点としては、ポータブル電源のAC(交流)側から充電するのではなく、DC(直流)の方から充電してやることです。


ポータブル電源に使われているリチウム電池は直流で電気を生み出します。仮にACで電気を取り出す場合、直流の電気をわざわざいったん交流に変換して、さらに充電される側でもう一度交流から直流に変換しなおして蓄えるという流れになり、いかにも効率が悪すぎます。

充電する方もされる方も、元々の電気は直流なので、素直に直流→直流で電気を移してやる方が無駄な変換ロスが生じずに済みます。



先日の車中泊で、電子レンジとケトルを使って残り47%まで減ったポータブル電源に、別の500W電源から電気を移してみました。

出力側の500Wh電源のシガーソケットから電気を取り出し、充電側のEFDELTAのDCインに電気を送り込みます。

6時間ほどかけて、500Whのポータブル電源は空になり、EFDELTAの方は76%まで回復しました。
約30%回復したことになります。

1260Wの30%ということは約415W、つまり500Wh電源から取り出せた電力は415Wということになります。直流でも500Whまるまる取り出せるわけではなく、500Whのうち約83%の電力がEFDELTA側に移ったということですね。
400Wあれば電子レンジやケトルが20分くらい使える量なので、これで1日分くらいはまかなえる計算になります。
EFDELTAと予備のポータブル電源が1台あれば、3泊4日までは電子レンジを使いながら連泊可能ということです。


今後は、さらに実際の使用場面をまたレポートしていきたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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