ナローボディのハイエースをいろいろ工夫して、家族4人で車中泊やバンライフを楽しんでいます。
先日取り付けたハイエースのリアラダーに合わせて、ルーフテントを新しく作り直しましたので、今日はそのご紹介です。
リアラダー設置で屋根へのアクセスが楽に
2021年の秋に、アイバワークス製のリアラダーをヤフオクでゲットしました。
リアラダーを取り付けたことで、屋根への登り降りがとても楽にできるようになりました。それまでは屋根に積んだ梯子をいったん下して登り降りする必要があったのですが、リアラダーの便利さは想像以上です。こんなことなら、もっと早く設置すれば良かったです。
気軽に車の屋根に上がって、そこが自由に使えるというのは、これまでの車の利用方法からはなかなか想像できない感覚だと思います。軽トラの荷台ほどの広さの平らな空間が、車の屋根にあるわけですから、考えようによってはそれこそ色んな使い道があると思います。
またリアラダーの便利さは、屋根に上がるという使い道以外に、「そこに色んなものを取り付けられる」という別のメリットもありそうな気がしています。そのことについてはまた追々記事をアップしていこうと思っています。
しかしルーフテントの出入口は横からだった
さて、このようにとても便利なリアラダーなのですが、取り付けてからハタと気づきました。
以前はハイエースの横からはしごをかけて屋根に上っていたので、テントの出入口も横向きだったのですが、リアラダーは車の後ろから屋根に上がるため、このままではルーフテントに出入りができなくなってしまうのです。
このルーフテントは元々、古い型落ちのワンタッチサンシェードを格安で手に入れて、自分で出入口をあとから付け足したテントでした。
ワンタッチ式のテントで縦に入口がついているのは、探してもなかなか見つかりません。テントの出入口って、横向きのタイプが圧倒的に多いんですね。ソロツーリングタイプのテントなら縦方向に出入口がついていたりしますが、ワンタッチ式の簡易タイプはたいてい横長の面に出入口がついてます。
ワンタッチ式にこだわりたかったのは、屋根の上でなるべくすぐに組み立てられるようにという理由でした。
ツーリングドームテントの場合、ポールをジョイントして、スリーブにポールを通して組み立てなければならず、設置にやや時間がかかってしまいます。
ネットでいろいろ物色してみましたが、なかなかいいのが見つかりません。こうなったら、もう一度縫製をやり直すしかなさそうです。
年末の大掃除が終わり、奥さんが美味しいおせち料理を作ってくれている間に、ルーフテントの出入り口を取り付けなおす作業に入らせていただくことにしました。ついでに、いまいちサイズがぴったりしていなかったフライシートも思い切って作り直すことにしました。
3つのテント素材を組み合わせて1つに合体
作業途中の写真を撮るのをすっかり忘れてしまいました。
作業のイメージとしては、それぞれ別の3つのテント素材を切ったり縫ったりして一つのワンタッチテントに合体させる感じです。
元はどれも使い古したテントや中古の格安テントばかりで、全部で3000円もかかっていないと思います。
使用した素材は以下の通りです。
1.ワンタッチ式サンシェードの骨組みとサンシェード本体。これはそのままベース素材として使用します。
2.ポール式ドームテントのインナーテント出入口部分(これは以前サンシェードの横面に縫い付けてありました)。これを切り取ってサンシェードの縦面部分に縫い付けました。
3.ポール式ドームテントのフライシート。これを切り取って、サンシェードの横面に縫い付けて新たな壁としました。
このフライシートは軽くて気に入っていたのですが、ワンタッチサンシェードに被せると微妙に形がいびつになってしまうので、思い切って切り刻みました。
4.コールマンの古いヘキサゴンタープ。これで新たにワンタッチテント用のフライシートを作ることにします。
ワンタッチ開閉式の骨組みとベースのサンシェードが割と作りがしっかりしているので、このサンシェードのシルエットに合わせる形で他の素材を切ったり縫ったりしながら、少しずつ形ができていきました。型紙などなく、実際に縫うときには骨組みから生地を外して平面上で縫い、また骨組みに取り付けて形を見て微調整していく、という繰り返しでした。1つの面だけで済むインナーの出入り口や横の壁はまだ縫いやすかったですが、フライシートを作る時はドームテントの4面を曲線で半球状に縫い合わせ、しかも出入口にファスナーを取り付けなければならないのが、ものすごく難しかったです。
テント生地が最後に少し余ったので、それを使って収納用のバッグもおまけで作りました。
テントの収納袋って微妙にギリギリで作ってあるので、出し入れが大変なんですよね。今回は余裕で入る大きさに作ったので、楽に出し入れできるようになりました。
これで、ハイエースのリアラダーから屋根に上がって、そのままテントの中へ潜り込むことができます。
新たに縫ったフライシートは、元はコールマンの丈夫なタープ生地なので、雨が降っても安心です。
このタープ生地、裏面が薄いゴム引き加工されているので耐水圧には大変優れているのですが、その分、ミシンの糸がゴムの摩擦でしょっちゅう切れるので、途中、何度縫い直したかわかりません。
一昨年に買ったブラザーの小型ミシンは自動で糸を通す機能がついているので、ミシン針に糸を通すのがとても楽で助かりました。
男がミシンなんて、というなかれ。ミシンはDIYの強力な味方です。
昔、学校の家庭科で使ったミシンと比べると、最近のミシンは安いのに高性能、しかもコンパクトです。
下手な電動工具より、ミシンを1台買う方がよほどDIYの幅が広がることでしょう。
2万円ほどで高性能ミシンが買えてしまいます。これはかなりおすすめです。
今回は、古いテントを組み合わせて自分好みのテント作りに挑戦しました。
少し難易度が高く根気のいるDIYでしたが、出来上がりを見ると達成感があり、やってよかったと思います。
「テントを自分で縫い合わせる」なんて、普通はまずやらないと思います。テント生地にハサミを入れる時点でおそらくものすごく躊躇することでしょう。でも、いざやってみると、自分の思った場所に出入口を取り付けたり、天窓や収納ポケットを付け足したりと、自分でテントをカスタマイズできるのは大変面白く、また実用性の高いDIYです。
セカンドストリートなどのリサイクルショップに行けば、型落ちの古いテントが1000円ほどで売られていたりしますから、そういったテントをモノづくりの「素材」として見てみると、多少古くても生地のしっかりしているものや、骨組みが十分流用できる掘り出し物が手に入ります。
皆さんも、ぜひ古いテントをDIYで蘇らせてみてはいかがでしょうか?
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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