ナローボディのハイエースをいろいろ工夫して、家族4人で車中泊やバンライフを楽しんでいます。
今回は革素材を活用したDIYについて少しご紹介したいと思います。
革素材は車中泊DIYにもとてもおすすめの方法ですから、皆さんも是非試してみていただきたいと思います。
革の魅力
DIY素材には木材、鉄、アルミ、プラスチック、布地や革素材などさまざまありますが、中でも革はその質感が1枚1枚違っていてとても面白いと思います。
個人的に私は革が好きです。
好きと言っても、身の回りのあらゆるものを革素材で埋めているという訳ではなく、生活のところどころにアクセントとして革が取り入れられているような感じでしょうか。
ディテールに革が加わることで柔らかさが加味され、手に馴染んでグッと身近な存在に近づく気がします。
革は物の表面を包んで傷や熱から守ってくれる役割があり、手にした感触はなめらかで、滑りにくく、ひとの手や身体の一部のように馴染みます。厚さ5mmもある分厚くて丈夫な革から、薄さ0.5mmほどのしなやかな革まであり、1枚1枚表面の質感や風合いや色合いが異なるのも革の魅力の一つです。革のもとの色は淡い肌色~褐色ですが、さまざまな色に染められることで、布とは違う素材感と色合いで暮らしにアクセントを添えてくれます。
通常は表革を使うことが多いですが、スエードと呼ばれるバックスキン(革の裏側を表にした使い方)もあり、それはそれでまた違った質感と味わいがあります。また、ほのかに香る革のにおいも魅力の一つと言えるかもしれません。
異素材の組み合わせ
革だけを使った革製品もいいですが、個人的には、革と別の素材を組み合わせることで、さらに魅力が増す気がしています。
何かの道具の一部に革が使われることで、その道具への愛着がますます増します。特に金属素材と革を組み合わせると、金属の硬質さや冷たさが革によって和らぎ、ふくよかさや色っぽさを帯びるような気がします。
たとえば、ステンレスのマグカップや、スキレットやメスティンの取って部分、ポータブルスピーカーのカバー等々。
上の写真はBOSEのポータブルスピーカーですが、もとのアルミ素材そのままと表面を革でカバーしたものを見比べてみると、ガラッと表情が変わるのが分かると思います。どちらがいいかは好みの問題もあるでしょうが、こうしたオリジナルのカバーを手軽に作ることができるのもDIYの良さです。
このようにして車中泊の装備やキャンプギアにさりげなく革素材をあしらうと、ぐっと雰囲気が変わります。
革の持ち味はやはりその手触りの柔らかさなので、使いどころとしては人が手にする部分。直接手で触れる場所に革素材を使うと、革のワイルドさが車中泊装備やキャンプギアをより引き立ててくれます。
ただし、ハンドルやシフトグリップなどは複数の人が触る部分ですし、特にハンドルは長時間触れ続ける場所なので、気になる方はあえて革を使わない方がいいかもしれません。
革DIYのちょっとしたコツ
さて、革製品をDIYで製作する上でのコツというか、簡単なポイントをまとめておきたいと思います。
1.革選び
革は牛なら牛1頭、羊なら羊1頭から1枚の大きな革がとれ、それを適当な大きさに裁断して加工していく訳ですが、何はともあれ革素材を手に入れなければはじまりません。
私は革を買う時は、革素材の専門店で風合いを確かめながら買う場合と、ネットで安い値段の大きめの面積の革を買う場合の2通りがあります。
ネットで買う場合、手触りや厚み、色合いなど現物を確かめることができないので、どうしても当たり外れはありますが、慣れてくると、ある程度見極めができるようになって、掘り出し物の革を安く手に入れることができたりします。
できれば、革を買う時は少し大きめのサイズで買うことをお勧めします。
初めの頃は革ハギレの詰め合わせを買ってみたこともありますが、結局のところ、自分が気に入った革しか使わないことになるんです。作ることそのものよりも、その革をその後ずっと自分が使うわけですから、自分が気に入らない素材の作品はきっと使わなくなります。
そういう意味で、「気に入った革を探す」ことがまず1番大切だと思います。
自分が気に入った革を手にしてみると、その革を使って何を作りたいか、頭にイメージが浮かんできます。
2.革の裁断とコバの処理
革の裁断は、基本的にはカッターナイフがあれば大丈夫です。カッターの刃がよく切れないと、革の断面がボロボロになりますから、よく切れるカッターナイフを使いましょう。あとは彫刻刀の丸刃があると何かと便利です。微妙なカーブラインを切るような時に使ったりします。
次に、コバの処理ですが、コバというのは、革を裁断した断面のことをいいます。
革の表側は艶やかになめしてありますが、裏面や周囲のコバの部分は処理されていないので、ここをキチンと処理しておかないと、粉々した革のカスがだんだんポロポロとれてきます。
そこで、コバや裏面を薬品を使って平らな状態にしてやる必要があります。
専門店にいくとコバ磨きの薬品が売られていたりしますが、そんなのを買わなくても家にある木工用ボンドを水で溶いたものを使えばコバの処理ができます。
ボンドを水で薄めたものを革の裏側やコバの部分に塗り広げてやるんですね。コバ磨きの薬品と木工ボンドは、使われている酢酸系の成分が同じなんです。
3.革を縫うコツ
革を縫うには、布地と同じように針と糸を使うのですが、革用の針はそれ専用のものがあるので、手芸店などで買い求めましょう。さすがに布用の針では革は縫えません。
次に糸については、革細工用のロウ引きの麻糸が売られていたりしますが、革を縫う糸は必ずしも専用である必要はありません。家にある好きな糸を使ってもいいんです。ただし、革用で使う場合、糸が摩擦で切れないように糸にロウを塗り込んでから用います。
革を縫い合わせる時は、目打ちと呼ばれる先の尖ったキリ状の道具で、革に下穴を空けて針が通りやすいようにしてやります。
縫い目のラインが綺麗な直線になるために、歯車状になった「ステッチルーレット」という道具を使って、革の表面にあらかじめ針穴の目印をつけてやり、そこを目打ちを使って1つずつ穴を貫通させてやります。
この時、目打ちで穴を空けただけだと、貫通したといっても小さな穴が空いただけで、まだ針が通るには穴が小さすぎるので、別の千枚通しなどを使って穴をさらに広げてやるようにするのがコツです。特に厚めの革の場合この作業をしておかないと、革を縫い合わせるのがとても苦労します。ヘタをすると革用の太い針が途中で折れてしまうこともあります。
革は捨てるところなく使えるのがいいところです。
気に入った革は色々な身の回りの道具に使われ、残った革は小さなピースでさえ、うまく活かせば生活の一部として利用することができます。
例えば、バッグのファスナーの持ち手の部分を余った革でこしらえてもいいでしょう。
キーホルダーにもなると思いますし、缶バッチのように革の裏側に安全ピンをつければオシャレな革バッチにもなります。
アイデア次第で色々遊べるのが革の面白さです。皆さんも是非試してみてください!
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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