ハイエース4人家族で車中泊〜ナローボディでも快適なバンライフを〜

ビルダーのカスタムはとても素敵だけれど、紹介写真には荷物が載っていない。実際の車中泊は荷物との闘い。狭苦しい車内をいかに効率的に収納を工夫するか、4人家族でも楽しく快適なバンライフが送れるブログをお届けしています。

九州車中泊に向けて~フェリー選び


ナローボディのハイエースをいろいろ工夫して、家族4人で車中泊やバンライフを楽しんでいます。

今回は、車中泊で九州を回る際の九州までのアクセス方法について考えてみたいと思います。フェリーの選び方一つでずいぶん旅のアレンジが変わってくるのが面白いところです。これから九州旅を考えられる際の参考になれば幸いです。

九州へのアクセス

普段、本州に暮らす私たちにとって、九州や北海道など、遠く離れた土地を車中泊で巡るロングキャラバンは大きな憧れです。
ただ、現地までの距離が遠い分、往復の日数が必要です。新幹線や飛行機に車を積んでいけないので、ずっと陸路でいくか、船で現地までアクセスするかのどちらかになります。

さすがに北海道まで陸路だけで行くと往復だけで旅の大半が終わってしまうので、北海道への車中泊旅の場合はほとんどフェリーを選ぶと思います。
では、九州だとどうでしょう?
仮に京都東インターから九州の門司まで高速を走らせた場合、走行距離589km、所要時間7時間、高速料金は8860円(ETCカード休日割引の場合)、あとこれにガソリン代がかかります。片道でだいたい約2万円くらいかかる感じです。
距離的にはなんとか陸路で走って行けなくもない感じです。往復はしんどくても、片道は陸路、帰りはフェリーという方法もあるかもしれません。

所要時間7時間というのはノンストップで走り続けた場合ですから、実際には休憩や食事時間も加味すると9~10時間くらいはみておく方が無難でしょう。朝、家を出て丸1日高速を走って、夜に九州上陸という感じになると思います。
つまり、休み初日は九州までの移動だけで終わります。九州を回れるのは2日目の朝から。帰りも同じように最終日は移動に費やされ、現地での正味の旅の日数は「全日程マイナス2日」ということになります。


では九州までフェリーで行く場合はどうでしょう?
フェリーも片道だいたい12時間くらいかかります。フェリーは夜出航なので、初日の夕方に船に乗り、2日目の朝に九州に着く形になります。帰りも最終日の前の日の夕方に九州を出航し、最終日の朝に関西の港に到着します。
初日夕方スタート、最終日の朝に帰着ということで、何となく休みの2日を損したような気持ちになってしまいますが、「九州に滞在できる日数」で考えると、実は陸路もフェリーも同じなんですね。仮に6泊7日で九州に行く場合、実際に九州を回れるのはフェリーでも陸路でも4泊5日間なのです。


陸路でただ高速をひた走るのも旅の一部と考れば、確かにそれもありかもしれません。

陸路にした場合、連休初日は渋滞に巻き込まれる可能性があるので、行くとしたら前日の夜、仕事から帰って支度してから出発して、途中のSA等に前泊することになると思います。そうなると滞在日数が延び、食事その他の支出がどうしてもかさむので、トータルで見るとフェリー代とそう変わらなくなりそうな気もします。また、単調な高速を1日走り続けるのは子どもたちがもたないですし、運転の疲れや睡眠不足も少し心配です。

遠距離車中泊の場合、現地での行程を目いっぱい楽しむためにも、うまくフェリーを取り入れるのが旅のポイントになるのではないかという気がしています。

移動だけでない船旅の醍醐味

船での移動というのは、新幹線や飛行機より時間がかかるのでまどろっこしいと感じる人もいるかもしれません。でも世界一周クルーズなど、本来、船旅というのはロマンあふれる大人の楽しみなのです。フェリーならのんびりと船旅を楽しみつつ、上陸後のプランをゆっくり立てることもできるでしょう。


船は単に移動のための手段というだけでなく、海の上で過ごす時間はそれ自体が贅沢な旅といえるかも知れません。

フェリーのレストランでゆっくり食事をする。
フェリーのラウンジでコーヒーやお酒を楽しむ。
甲板に出て夜の潮風にあたる。
乗船時、車を船底に停めてワイヤーで固定する場面や、広いフェリーの入り組んだ通路を探検したりと、子どもたちにとって初めての船旅はまるでテーマパークのような世界だと思います。
フェリーの大浴場に浸かってみるのも、なかなか普段味わえない体験だと思います。


さすがに、大広間にざこ寝しなければならないエコノミークラスではリッチな気分が味わえませんから、せめて2等寝台かできれば1等の個室を予約することをお勧めします。
船賃は多少アップしますが、1等客室での船旅は、のちまでずっと思い出に残る旅になることでしょう。

船旅というのは、それだけでワクワクするロマンを秘めているのです。子どもたちにとっても、フェリーでの往復はきっと忘れられない思い出になることでしょう。


フェリー発着の港選びが旅のポイント

さて、九州までフェリーで行く場合、どの港を選ぶか?というのはけっこう大切な問題です。
行きも帰りも同じ港に発着する方法もありますし、九州の北の方から上陸して九州内をめぐり、最後は鹿児島や宮崎など九州の南の方の港からフェリーで帰る方法も考えられます。ぐるっと一周できる時間的余裕があれば行き帰りとも同じ港でもいいと思いますが、時間が限られる場合は、効率よく巡って最寄りの港から帰路につく方が無駄な移動をせずに済む場合もあるでしょう。


フェリー会社によって出航時刻もいろいろなので、旅のプランを考えるにあたっては、いくつものフェリー会社を調べて比較検討しなければならず、それが結構ややこしくて大変です。
旅行代理店に頼めばいろいろ相談には乗ってもらえますが、旅行代理店でフェリー予約をすると代金の20%が手数料として上乗せされてしまうんですね。フェリー予約は個人でネット予約するのが一番安いです。フェリーによってはネット割引などのプランもあるので、複数の航路を比較して賢く選びましょう。



私たちのおすすめは、行きは「名門大洋フェリー/大阪ー新門司港」、帰りは「宮崎カーフェリー/宮崎ー神戸港」というコースです。
新門司港から九州に入り、九州をめぐって帰りは宮崎から関西へ戻るという計画です。


多くのフェリー会社は片道ずつの予約システムとなっていて、行きと帰りは別々に予約しなければなりません。言い換えれば、行きと帰りで違うフェリー会社にしてもぜんぜん問題ないのです。むしろ行きと帰りは別の航路を選ぶことで、自分たちの好きな行程を組むことができます。


うちの場合を例にすると、大人2人、小人2人+ハイエースで、行きの名門大洋フェリーはネット予約で40000円、帰りの宮崎カーフェリーは同じ条件で51000円くらいでした。(いずれもゴールデンウイーク料金)
このように2等寝台でもフェリーによって1万円以上の開きがあることが分かります。
私が調べた中では「さんふらわー」が一番高くて、4名+車1台で2等寝台片道8万円以上していました。往復だと16万円です。もし1等個室だと片道11万円、往復20万円以上。
これが名門大洋フェリーなら1等個室でも5万円くらいです。


九州のフェリー港としては、別府、大分、門司、鹿児島、宮崎などがありますが、それぞれの航路専門のフェリー会社が決まっているので、港を限定するとフェリー会社も限定されてきます。
九州プランを考える場合、旅行ルートに合わせて上陸する港を先に決めてしまうか?、あるいは料金の安いフェリーを探してその港をスタートに旅行プランを組み立てるか?
これによってフェリー選びが異なってきます。


ちなみに、フェリー料金を比較検討する場合、船会社によって船室(部屋のグレード)の呼び名が違うので、同じランクか確かめながら比較するようにしましょう。


私が調べた範囲ですが、各フェリー会社の運航情報と料金をごく簡単にまとめておきますので、よろしければ参考にしてください。


料金はいずれも大人2名、子ども2名、車1台(5m未満)で計算した合計価格で表示しています。

名門大洋フェリー

大阪南港17:00発→新門司港5:30着

平常期 繁忙期
一等洋室(4名個室)   ¥41,240     ¥56,880  
同上 平日限定割引   ¥26,000  
二等寝台(二段ベッド)   ¥27,950     ¥40,320  



阪九フェリー

神戸港20:00→新門司港8:30

平常期 繁忙期
デラックス洋室(4名個室)   ¥38,090     ¥40,390  
スタンダード洋室(二段ベッド)   ¥33,050     ¥35,380  




さんふらわー(別府)

平日大阪19時05分→別府6時55分    週末大阪19時55分→別府7時45分

平常期
ファースト(個室2段ベッド)    ¥67,910  
ツーリスト(相部屋2段ベッド)   ¥57,210



宮崎カーフェリー

神戸19時10分→宮崎8時40分

平常期 繁忙期
1等B(個室2段ベッド)   ¥67,400     ¥69,200  
2等寝台(相部屋2段ベッド)   ¥49,400     ¥51,200  





上陸する港を限定して旅行プランを考える場合は、おのずとフェリー会社も固定されてきます。たとえば、別府への発着はさんふらわーしか出ていないので、別府発着にこだわるとどうしてもフェリー料金は高めになります。同様に、鹿児島の志布志港発着もさんふらわーしか選択肢がありません。


宮崎発着は宮崎カーフェリーだけになります。
宮崎カーフェリーは値段的には中くらいの設定です。最近、新しい船を導入したそうなので、新船キャンペーンでしばらくの期間、割引料金で利用できるようです。
宮崎港発着というのは、九州への上陸場所としてはプランが立てづらい気がするかもしれませんが、宮崎港から阿蘇までは2時間半ほどの距離なので、新門司港から阿蘇へ向かうのと実はそう変わりません。


九州の玄関口、新門司港発着は「阪九フェリー」と「名門大洋フェリー」の2種類のフェリー会社があります。会社によって発着時刻や関西側の港が違ったりするようですから、旅のプランにあわせて選ぶようにしましょう。


ちなみに、新門司港や大分港発着の船は瀬戸内海を通るルートとなり、宮崎や鹿児島を発着する船は四国の外側、太平洋側を通ります。

一番の違いは船の揺れです。

やはり外洋を通る船の方が船の揺れは多少大きくなります。個人差もありますが、うちが利用した時は乗船時にトラベルミンを飲んだので特に船酔いはありませんでした。子どもたちは薬は飲まずに特に酔うことはありませんでした。トラベルミンジュニアという酔い止めもありますが、睡眠導入成分が含まれているので、小学生以下は飲まない方がいいと思います。


今回は九州へのアクセス方法について考えてみました。
陸路で九州まで片道約2万円ほどなのに対して、フェリーは片道4万円ほどと約2万円の差がありますが、寝ている間に九州まで人と車を運んでくれて、ちょっと贅沢な船旅が味わえて、家族4人の宿泊代もそこに含まれていると考えれば、決して高くはない気がします。
トータルで考えると往復フェリーを活用した車中泊旅というのは、なかなかおすすめのプランなのではないかと思います。

皆さんも是非検討してみてはいかがでしょうか?



最後まで読んでいただきありがとうございます。

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