ハイエース4人家族で車中泊〜ナローボディでも快適なバンライフを〜

ビルダーのカスタムはとても素敵だけれど、紹介写真には荷物が載っていない。実際の車中泊は荷物との闘い。狭苦しい車内をいかに効率的に収納を工夫するか、4人家族でも楽しく快適なバンライフが送れるブログをお届けしています。

わが家の車中泊ごはん事情


ナローボディのハイエースをいろいろ工夫して、家族4人で車中泊やバンライフを楽しんでいます。

今回は、わが家の車中泊ご飯の変遷と最近の車内めし事情について書いてみたいと思います。

調理グッズの変遷

これまで、車中泊での調理方法や料理道具についてはいろいろと試行錯誤を重ねてきました。
今ほど停泊場所に関するルールやマナーが叫ばれなかった初期の頃は、道の駅などでも周囲に迷惑をかけない範囲で、テーブルセットを出して肉を焼いたり、冬にはカニ鍋を作ったりしていました。

以前は車中泊をする人の絶対数も少なく、きちんとマナーを守る車中泊者に対しては、人々の目も今よりもずっと大らかでフレンドリーだったように思います。


今では車の外にテーブルや椅子を出して調理をしたりくつろげるような停泊場所はかなり限定されます。
なので、車中泊でご飯をつくるために用いる道具も、以前のようなカセットコンロやバーナーでは少し具合が悪い場合が出てきました。


車中泊グッズ全般に言えることですが、とりあえずキャンプ道具を車中泊に用いるというパターンが多いと思います。
山用品はコンパクトで軽くて丈夫なので、それを車中泊に応用すること自体は何も間違っていないのですが、似ているようで微妙に行動パターンが異なるのがキャンプと車中泊の違いです。


車の外にテーブルや調理場所を展開できる場合ならキャンプ道具がそのまま使えますが、問題は車内で調理や食事を完結させなければいけない場合です。


うちも初めのうちはカセットコンロやシングルバーナーを車内調理で使っていました。

コンロの置き場所を工夫したり、換気を工夫したりしていましたが、やはり、狭い車内で火を使うのは子どももいるので常に周囲に気を配りながらでとても大変でした。車の内装は樹脂系やファブリック地が多いので、下手をするとコンロからの輻射熱で簡単に溶けたり引火します。コーヒー1杯淹れるにもかなり気をつけなければなりませんでした。


大容量ポータブル電源を導入したのをきっかけに、今度はティファールと電子レンジを車に積んで使うようになりました。火を使わずに、電気でお湯を沸かしたり電子レンジでご飯を作る作戦です。


これは車内調理方法としては決して悪くないと思います。火を使わないので車内温度もあまり上がりません。
ただ、さすがにハイエースに電子レンジを常設するのはかなりかさばります。

ラックを自作して、後席シート横にポータブル電源と車載冷蔵庫と電子レンジを縦置きして使っていましたが、常設すると結構圧迫感がありました。

大きさだけの問題なら、「ウェーブボックス」という小型の電子レンジが発売されているので、それを買おうか?と思ったこともあったのですが、そこでふと、「そもそも車中泊に電子レンジは必須だろうか?」と考えたのです。

うちの車内ご飯のバリエーションを思い起こしてみると、実は電子レンジはあんまり必要ないかもしれないな、と思った訳です。



例えば、コーヒーや紅茶を淹れる、スープやお味噌汁を作る、カップメシやカップ麺を作る。このあたりは、ティファールでお湯を沸かせば事足ります。



白ご飯はミニカマドで美味しく炊けます。固形燃料なら引火や火傷の不安もなく、比較的安心して使うことができます。


肉を焼く、魚を焼く、炒め物を作るなどは、車に匂いや油がこびりついてしまうので、そもそもやめておいたほうが無難です。

せいぜいウインナーを焼くか、スクランブルエッグや目玉焼きを作るくらいでしょうか。



サラダに関しては車載冷蔵庫のおかげで家から生野菜を持って行ったり、現地で野菜を手に入れて、自家製の鶏ハムやゆで卵などと合わせれば、サラダのバリエーションもいろいろ増やせてかなり満足感が得られます。

その他には、お湯を注ぐだけでできるリゾットやパスタなども、ちょっと一品増やしたいときに重宝します。


このようにお湯を沸かすだけで済む食材と、現地で刺身や美味しい練り物などを買って、あとサラダと炊き立てのご飯とお味噌汁があれば、十分豪勢な食事になります。
そう考えると、別に無理して電子レンジを積む必要はないかもしれないと思いました。


お弁当を買ってレンジでチンして食べるというのは、せっかくの旅先のご飯がちょっと味気なくなる気がして、うちではあまりやりません。そうなるとますます電子レンジを使う機会は少なくなります。

ミニトースターとスープジャーがおすすめ

うちは車中泊の朝に美味しいパンを焼いて食べるのが好きなので、電子レンジよりもむしろオーブントースターの方がよほど使い道があるのでは?ということで、最近では小さめのトースターを車に積んで使っています。

こちらは消費電力850Wの象印のミニトースターです。サイズも約20センチ四方とコンパクトなので車中泊におすすめです。庫内が小さいので、タイマーを回すとすぐに庫内温度が上がり、パン1枚3分弱でこんがり焼くことができます。


それともう一つ、最近わが家で導入した車中泊の調理道具、皆さんにも是非おすすめしたいのが「真空保温調理鍋」というやつです。


真空保温調理器にはタイプが大きく2つあります。一つは、鍋ごと火にかけて中身をまず沸騰させてから、その鍋を別の保温容器に入れて温度を保つタイプです。このタイプは内鍋をいったん火にかけて熱するため、より本物の煮炊きに近い感じになります。ただ欠点としては、内鍋と外鍋のニ重構造なので全体的にかさばることです。
最近よく出回っているのはこちらのタイプが多いようですね。カレーとかの材料を火にかけてから保温鍋に入れて、具材が柔らかくなるのを待つパターンです。


これに対してもう一つのタイプは、鍋を火にかけるのではなく、沸騰したお湯を直接保温鍋の中に入れて、フタをして温度を保つタイプです。今回うちが導入したのはこちらのタイプです。


鍋本体が真空の2層構造になっていて、それ自体が高い保温性を持っています。保温用の別鍋がない分とてもコンパクトで、扱いもシンプルです。鍋を直接火にかけることができないのが唯一のデメリットといえるでしょうか。

保温性は2時間で74度以上をキープとなっています。この鍋があれば、パスタやリゾットなどを作ることができますし、じゃがいもを茹でたり、温泉卵なんかも作れます。
本体の直径12センチ、高さ17センチほどと、サイズ的にとてもコンパクトなのがありがたいですし、うちが目指したかった車内で火を使わない調理方法にピッタリです。
いったん火にかけてから保温するタイプは結局火を使うことになるので車中泊には向きません。
注いだ熱湯をそのまま長時間維持できるところがこの保温鍋の特徴です。

ティファールでお湯を沸かし、それをサーモス保温鍋に注いでパスタやリゾットを作る。
とてもエコでクリーンな車内調理方法ではないでしょうか?
レトルトパックの湯煎なんかにも使えます。


使い方のコツとしては、保温ポットと同じように「一度お湯を入れて中を温めてから、もう一度熱湯と入れ替える」ことです。


保温ポットやスープジャーの本体は真空の二層構造になっているのですが、内筒の金属部分は初め冷たいので、お湯を注ぐと内筒に触れることで少し湯温が下がります。この段階で100℃のお湯が90℃くらいに下がってしまいます。そこにパスタなどを投入するとさらにお湯の温度が下がるため、生煮えのような仕上がりになってしまいます。

そこで、いったんお湯を入れて内筒を温めてから、そこにもう一度沸騰したお湯を入れ直すことで、熱いお湯の温度を保つことができるのです。
1回目に注ぐお湯は鍋一杯に入れなくても、100ccほど入れて鍋を回すように内筒全体にお湯が触れるようにゆすってやればOKです。
このひと手間で、料理の仕上がりが全然違います。


標準茹で時間7分のパスタを使う場合、この鍋で作る時は茹で時間を9分半くらいにするとちょうどいい茹で加減になります。


ちなみに、鍋でパスタを作り終わったあとのお湯の温度をはかってみると88℃でした。




これからサーモススープジャーを活用して、色々と新しい車中泊メニュー開発に取り組んでみたいと思います。


最後まで読んでいただきありがとうございます。

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