ハイエース4人家族で車中泊〜ナローボディでも快適なバンライフを〜

ビルダーのカスタムはとても素敵だけれど、紹介写真には荷物が載っていない。実際の車中泊は荷物との闘い。狭苦しい車内をいかに効率的に収納を工夫するか、4人家族でも楽しく快適なバンライフが送れるブログをお届けしています。

トヨタシエンタ車中泊レビュー


ナローボディのハイエースをいろいろ工夫して、家族4人で車中泊やバンライフを楽しんでいます。

今回はハイエースではなく、トヨタシエンタの車中泊仕様に関するお話しをお届けしたいと思います。

シエンタはトヨタ最小ミニバン

2022年に新型にモデルチェンジとなったトヨタシエンタは、「トヨタの最小ミニバン」というコンセプトはそのままに、以前よりさらに丸く優しい顔立ちになって女性にも乗りこなしやすいコンパクトミニバンです。今回ご紹介するのは一つ前のモデルで、最近アウトドアや車中泊にはまり始めた友人が所有するサンドベージュカラーのシエンタです。


友人は、コロナ禍で家庭内感染対策を余儀なくされ、シエンタで1週間ほど車中泊生活を過ごしたことをきっかけに、もともと好きだったアウトドア熱が再び到来して、今ではすっかりマイブームになっているんだとか。
時間が合えば一緒にキャンプやアウトドアを楽しんでいます。


何かにはまるととりあえず道具を揃えたくなってしまう性癖があるその友人は、とにかく何でも形から入るタイプなのですが、今回も例にもれず、「最近のキャンプ道具って安くなったよなあ」とか言いながらどんどんネットでポチッ、ポチッと、みるみるうちにキャンプ道具が増えていく状況です。中には安かろう悪かろうの銭失いグッズも一定数混じっているので失敗することもありますが、そうやって道具を揃えていく過程もまた楽しみの一つなのです。


さて、「トヨタ最小ミニバン」というだけあって、シエンタはそこそこ小さいです。最初、「こいつで車中泊は正直かなり厳しいんじゃないか?」と思っていたのですが、実際に車内の様子を見せてもらうと、工夫次第で十分車中泊が可能だということが分かりました。
荷物の移動の問題さえクリアすれば、大人2人での車中泊もできそうです。これは意外でした。


友人のは5人乗りのシエンタなので、3列目シートはなくて3列目部分がラゲッジスペースになっています。セカンドシートを前に倒すと、シートが前方に少しスライドしながら倒れることによって、ラゲッジスペースの床とほぼ面一になり、フラットな空間が生まれます。
セカンドシートは左右分割式なので、右側だけ、左側だけという倒し方が可能で、そういう使い方なら片側に荷物スペースを確保したまま大人1人分の就寝スペースをとることができます。



※トヨタホームページより引用

公式ホームページによるとシエンタの室内高は1105mm、室内幅1265mm、荷室全長が2045mmとなっています。セカンドシートをフラットにすれば十分車中泊可能な居住空間が確保でき、大人2人の場合でも前席シートは倒さずに、2列目以降をリビング兼寝室として利用できます。その場合、荷物類は前席シートに移動する必要があるので、荷物はシートの上や足元に積み重ねやすいようなパッキングにしておいた方がいいと思います。
あまり大きな入れ物に荷物を詰めると移動が大変です。
私の経験上、荷物は買い物カゴくらいの大きさまでにしておく方が車内での取り回しが楽です。

シエンタでソロ車中泊

友人に車中泊の実際の様子を教えてもらいました。友人の場合ソロ車中泊ですから、セカンドシートを半分だけ倒し、シエンタの右側半分を就寝スペースにしています。

シートはほぼフラットに畳めるので段差はほとんど気にならないそうです。クッションマット1枚敷けば、あとはシュラフ1枚で十分快適に眠れるとのこと。横幅70センチのクッションマットだと少し横が余るようです。もしシエンタのスペースに合わせてジャストサイズにするなら、横幅60センチのマットにすればちょうどいいサイズになると思います。

最近友人はこのクッションマットの上に重ねて足踏み式のエアマットを導入したので、寝心地がさらに向上したんだとか。
この足踏み式のエアマット、うちも使っていますがなかなか快適ですよね。インフレータブルのやつより収納がコンパクトなのと、足踏み式のポンプが内蔵されているのがいいアイデアだと思います。




さて、シエンタの右半分を就寝スペースにする場合、2列目シートとラゲッジの残り半分はそのまま荷物置き場になり、ここにかなりの量の荷物を置くことができます。


友人はリアのラゲッジスペースの左半分に棚を設けて、車中泊やキャンプの道具をここに納めています。
室内高が1105mmありますから、中段に棚を設置しても十分なクリアランスがとれるのです。

イレクターパイプを使ったラック。
実はシエンタのラゲッジスペースの壁には、ボルト固定できるナット穴が左右に9個ずつ設けられているんですね。

これは車中泊する場合にものすごく使い勝手がいい装備だと思います。


こんな風にL型のステーをボルト固定することもできます。
フックなどを取り付けることもできるでしょう。
あるいはここに木の板を固定して、両サイドをウッドパネル化することもできるんじゃないでしょうか?
そうすれば、木のパネルに色んなものを取り付けたり、棚の高さを可変式にしたりすることもできます。


シエンタを見せてもらって、この後部スペースがかなり色々と使えそうな気がしました。リアハッチを開けて、ラゲッジスペースをちょっとしたリビング空間にすれば、外の景色を楽しみながらここでゆっくり寛ぐことができそうです。
折りたたみの座椅子みたいなのがあるととてもいいかもしれませんね。

シエンタの非常時電源システムがすごい!

シエンタはじめ最近のハイブリッド車には非常時電源システムという機能がメーカーオプションで設けられています。
走行中にちょっとしたアクセサリー電源がとれるシガーソケットは昔からありますが、ここでいう非常時電源システムはとにかくケタが違います。
家庭用のAC電源で1500Wの大容量が当たり前のように使えるのです。その使用量は400W/h程度で5.5日間(約132時間)使い続けられるということですから、総電力量は13万Wにものぼります。うちが使っている大容量ポータブル電源が、大容量といったところでたかだか1200W/hほどですから、その100倍以上、つまり大容量ポータブル電源100台分以上の電力が使えるということになります。

これだけの電力があれば、車中泊でいろいろな電気が使えますし、万一の災害時も家の冷蔵庫なんかもそのまま使い続けることができるので、避難所生活を送らずに自宅で家族の命を守ることができるかもしれません。



今回はトヨタ最小ミニバンであるシエンタでの車中泊について考えてみました。
最小クラスであっても十分な居住性とさまざまな便利機能をもつシエンタは、なかなか車中泊に適した1台だと思います。ソロまたは2人での車中泊なら十分期待に応えてくれるのではないかと思います。
私がもしシエンタでソロ車中泊するなら、非常電源システムを活かしてオーブントースターと電気ケトル、そして車載冷蔵庫をリアのラゲッジスペースに置き、リアゲートを開いた状態で後部ハッチに腰かけて外の景色を眺めながらお茶したり食事したりというシチュエーションがイメージとして浮かんできます。シエンタのラゲッジスペースはバンパー部分からフラットなため、リア周りの使い勝手がものすごくいいように思えるのです。


シエンタは工夫次第でものすごく便利な居住空間が手に入る気がしてなりません。



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