ハイエース4人家族で車中泊〜ナローボディでも快適なバンライフを〜

ビルダーのカスタムはとても素敵だけれど、紹介写真には荷物が載っていない。実際の車中泊は荷物との闘い。狭苦しい車内をいかに効率的に収納を工夫するか、4人家族でも楽しく快適なバンライフが送れるブログをお届けしています。

薪ストーブ 煙突カバーDIY

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ナローボディのハイエースをいろいろ工夫して、家族4人で車中泊やバンライフを楽しんでいます。

今回は、先日買った薪ストーブを野外で使うための煙突カバーの自作に関するお話しです。

薪ストーブの火入れとシーズニング

薪ストーブを購入してから、慣らしのための火入れと表面のシーズニングを先日行いました。

シーズニングというのは鉄の表面に油を塗って熱し、表面を油膜でコーティングしてやる作業のことをいいますが、ダッジオーブンやスキレットなどの鋳物の他、鉄のフライパンなどもシーズニングしてやることで錆がつきにくく油の馴染みがよくなって焦げ付きにくくなるというメリットがあります。

油を塗ってストーブを熱していくと、油分が熱せられてもうもうと煙が上がり、やがて油分が飛んで煙が出なくなると、表面が黒く艶々した状態に乾いていきます。
これは油分が化学変化を起こしてポリマーのように重合化した状態になったことを意味するそうです。こうすることで鉄の表面にポリマーの膜ができ、サビや焦げ付きを防いでくれるのです。


燃焼中の煙突は何度くらいになる?

表面のシーズニングが終わったら、次は煙突ガードです。薪ストーブを使うにはいろいろと準備がいるのです。火を扱うものだけにやはり安全対策はきちんとやっておかなくてはいけません。
まだ慣らし運転中なのであまり最初からガンガン火を焚かず、火力抑えめに薪をくべるようにしていますが、それでもストーブ天板の温度はすぐに250℃を軽く超えるところまで上がっていきます。

家でパンを焼く時に使っているデロンギオーブンの最高温度が220℃なので、それを軽く上回る温度です。これくらいの高温でピザを焼いたらきっと美味しいに違いありません(笑)


この高温は当然、煙突にも伝わっていきます。ステンレス製の煙突は新品の状態では綺麗な銀色ですが、ストーブの熱によって茶色く変色していきます。オートバイのマフラーが焼けるのと同じような赤みを帯びた茶色に変色した煙突は、ストーブに近い部分ではおそらく200℃以上、煙突先端でも150℃くらいはありそうです。この熱がテント生地に触れれば、ナイロンの薄いテントなどひとたまりもなく溶けてしまうでしょう。
煙突がテントの外に出る部分を養生して、煙突とテントが直接触れないようにする必要があります。

煙突カバーを模索する

ストーブ燃焼中の煙突が150〜200度くらいになることが分かったので、その熱が直接テントに触れないように煙突をカバーしてやることにします。専用の煙突カバーを買うと結構高いので、うちは例によって自作することにしました。
自作といっても、ホームセンターで直径110mmのステンレスの煙突管を買ってきて、これを煙突の外側に固定して二重構造にしようという作戦です。


ネットなどで調べると、丸い円筒状の傘立てなどを流用して煙突カバーを自作している人もいました。
要するに煙突を二重構造にして直接熱が触れないようにしてやればいいということのようです。


ホームセンターで買ってきたステンレスの煙突管は1mの長さがあるので、これを半分の長さにカットして50cmの直管を2本作ることにしました。ストーブから煙突が出てすぐの部分が最も熱くなるので、万一ここに身体が触れた時に致命的な火傷を負わないようにこの部分にも煙突カバーをつけ、テントの内外を煙突が通り抜ける部分との2か所を養生します。


内側の煙突と外側のカバーの固定方法については、折れ金具を使うことも考えたのですが、それほど力がかかる部分ではないのと後から取付位置の調整がやりやすいように、ステンレスのボルトでカバーの外側3方向から締め付けて固定することにします。

煙突カバー外側の温度測定

煙突カバーを取り付けて二重になった部分の温度を計ってみることにしました。

煙突上部(室内外を分ける部分)の温度は約50度前後をキープできています。何とか素手で触れるくらいの温度です。


一方、こちらはストーブからすぐの部分。さすがにストーブから立ち上がってすぐの場所のため70度を超えていますが、大体72度前後を維持できており、75度を超えることはありませんでした。
これくらいの温度なら、万一、肌が触れるようなことがあっても「アチッ!」という程度で、致命傷までにはならずに済むでしょう。


ちなみに、実験のために、二重にした煙突カバーの内側に建築用の断熱材(グラスウール5センチ厚)を巻き付けて、どれくらい断熱効果があるか試してみたのですが


何も巻かずにただステンレス管を二重にするのとそれほど大差ない結果となりました。

しかも、煙突にじかに接するグラスウールの内側は熱で黒く焦げて、燃焼している時にとても嫌な臭いを発していました。そもそも建築用の断熱材はいくらグラスウールとはいえ、耐熱温度がそれほど高いわけではないと思うので、煙突に断熱材を巻くやり方というのは正直あまりおすすめしません。何も巻かなくても管を二重にするだけで断熱効果は十分得られますし、もしやるとするならステンレス管の二重構造の上から耐熱フェルトなどを巻いてやる方が有効な気がします。


今回は、アウトドアストーブの煙突カバーの自作に関してお届けしました。
次は、この煙突をテントの外に出す際のテントプロテクターの自作についてご紹介したいと思います。


最後まで読んでいただきありがとうございます。

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