ナローボディのハイエースをいろいろ工夫して、家族4人で車中泊やバンライフを楽しんでいます。
先日、冬の琵琶湖畔へ出かけてきました。自作テントと煙突ポートを組み合わせて、初めて屋外で薪ストーブを使ってみるのが目的です。今日はそのことについてレポートしてみたいと思います。
冬晴れ・北風・厳寒の琵琶湖畔
良く晴れた冬の琵琶湖畔です。
この時期に琵琶湖を訪れるのは通年バス釣りを楽しむ釣り人か、真冬のデイキャンプを楽しむ物好きなファミリーくらいなものでしょうか(笑)
琵琶湖畔には緑地エリアが点在していて、駐車場や簡易トイレが整備されています。
春~秋シーズンはレジャーを楽しむ大勢の人で駐車場はどこもいっぱいになってしまうほどです。
「バーベキューOK」と書かれているくらいなので、みんな思い思いにタープやテントを張ったり、バーベキューを楽しんだり。直火でさえなければ焚火もOKなので、火を焚いて楽しむ人の姿も目立ち、シーズンになれば県外からも訪れるほど人気のスポットなのです。
でも、さすがに真冬のこの時期は駐車場もガラガラです。
ほとんど貸し切りのような湖のほとりに適当な場所を見つけて、私たちはさっそくテントを張ることにしました。ハイエースに積んできた自転車を下ろして、子どもたちが琵琶湖畔をのんびりクルーズしている間に、三角屋根の自作タープを設営して煙突ポートを取り付け、薪ストーブを設置していきます。
向こう岸の比良山から転がり降りてくる冷たい北風は、テントを吹き飛ばすほどの勢いで横殴りに吹き付けてきます。のんびり自転車クルーズどころではなかったのでしょう。早々に子どもたちがテントの中へ避難してきました。よく晴れていますが、この風のせいで体感気温はマイナス5~6℃といったところでしょうか?
薪ストーブに火を入れてしばらくすると、テントの中がぽかぽかと暖まってきました。
ストーブで鍋にお湯を沸かして温かいおうどんを作ることにします。
今日のメニューはきつねうどんと焼き芋です。この黒い色のアルミホイルは最近100均で見つけたのですが、焼き芋がホクホクにできるのでなかなかお勧めです。新聞紙などでお芋をくるまなくても、黒いアルミホイルで包んで焼くだけでとても美味しく焼きあがります。
焼きあがったお芋をハフハフしながら美味しくいただきました。
自作したテントはグランドシートのない三角屋根のタープテントなので、設営はポール2本をロープで張るだけの簡単構造です。室内空間は3メートル四方くらいの広さがあり、薪ストーブを置いても十分なスペースが取れるので、家族4人で十分くつろいで過ごすことができます。今回はテーブルにシュラフをかけて椅子型こたつのようにしてみました。
薪ストーブの熱でテント内は結構暖かいですが、タープの裾からすきま風が入ってくるので、じっと座っていると足元はやはり冷えてきます。レジャーシートを敷いた上にウレタンマットを敷いたのですが、冬キャンプではもう1枚銀マットのようなものを一番底に敷いたほうがさらに防寒になるかもしれません。
とはいえ、吹きすさぶ風で凍えそうなテントの外と比べれば、テント内は別世界のような温かさです。
お昼ご飯の後、ストーブの炎でマシュマロを焼いたり、
湖畔で拾ったオニグルミの実をストーブで焼いて殻を割って実を食べたり、
コーヒーを淹れたりして、午後の時間をゆっくり過ごしました。
自作した三角タープと煙突ポートは、まずまず問題なく使用に耐えてくれました。
今回、薪ストーブを使っての真冬のデイキャンプにチャレンジしてみて、設営と撤収をいかに素早く手際よくやるかがポイントだということがよく分かりました。設営と撤収にもたついていると寒さが身に染みて楽しむどころではなくなってしまいます。
ソロならまだしも、この寒さでは家族は二度と冬キャンプに行きたがらなくなる恐れもあります。
冬の琵琶湖畔の強烈な北風はかなりのものです。空が晴れていても風速が8~10mほどになれば体感気温は氷点下の寒さとなりますから、防寒ジャケットはもちろん、帽子、手袋、ネックウォーマー、防寒ブーツなどは必需品です。
そこまでして真冬にキャンプをしなくてもいいんじゃないか?という気もしますが、人の少ないこの時期にしか味わえない冬の琵琶湖の魅力があり、個人的にはこの時期の琵琶湖畔はなかなかおすすめです。
薪ストーブが無理でも石油ストーブを持参するか、あるいは、テント内でカセットコンロやガスストーブでお湯を沸かすだけでも十分暖は取れるので、機会があれば厳寒の湖畔デイキャンプ、皆さんも是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか?
(テント内で火器を使用する場合は、くれぐれも一酸化炭素中毒や火災にはお気を付けください)
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