ナローボディのハイエースをいろいろ工夫して、家族4人で車中泊やバンライフを楽しんでいます。
今回は古いオイルランタンをレストアして復活させたお話しについて書いてみたいと思います。
40年以上前の古いランタン
そのランタンは、ずいぶん前に古道具屋さんで見つけた中国製の古いランタンです。芯に火をつけた形跡がなかったのでおそらく未使用品だったんだろうと思います。たしか1000円くらいでした。買った時はランタンとして使うつもりはなくて、オブジェかディスプレイにでもしようかなと思って買ったのでした。
しばらく使わずにいたのですが、滋賀に移住してきたときに、そのランタンをリメイクしてガーデニングランプにしようと思い、LEDのミニ電球をランタンの中に仕込んで、庭に吊り下げて使っていたんです。
それはそれで良かったんですけど、最近になって、「やっぱりランタンはあちこち持ち歩いて使うのがいいよなあ」、と思うようになり、原点に戻って本来のランタンとして使うことにしたのです。
長年、庭に吊り下げていたランタンは、風雨に晒されてところどころ錆が浮き、塗装が剥がれたりしてそれなりにダメージを受けていました。仕込んでいたLED電球やソケットを取り外すために、一度ランタンを分解してから、もう一度組み立て直すことにします。
Made in chinaということで、さぞかし雑な作りだろうと思っていたのですが、ばらしてみると意外にも各パーツはしっかりとした作りで、ところどころ錆はあるものの、それがかえってビンテージ感を漂わせるなかなか風格のあるランタンです。
燃料タンクの表面に「上海光華牌245」と書いてあります。
ネットで調べてみるとどうやら1980年代初頭のものらしく、他にも235、225などいくつかのモデルが存在していたようです。
うちのやつは燃料タンクのスクリューキャップにチェーンがついているタイプなんですが、このチェーン付きのモデルは光華牌ランプの中でも比較的丁寧に作られていた初期の頃のものなんだとか。
どこで作られたのか分からない安物ランプとばかり思っていたのが、「上海光華牌」という今も現存するブランドの初期の頃の貴重なモデルだと分かり、このランタンに対する見方が少し変わりました。
実際に火を灯すのもこれなら安心して使えそうです。
風に強いハリケーンランタン
嵐のように強い風が吹いても灯が消えないというところから「ハリケーンランタン」と呼ばれているこの種類のランタンの中では、ドイツのFEUERHAND(フュアーハンド) というブランドが元祖と言われていますが、この上海光華牌はそのコピー商品という位置づけだったんだと思います。
いわゆるランタンの原形ですね。
ドイツ製と中国製。この値段の差は品質の差に繋がるのでしょうか?
灯油やオイル燃料を気化させて燃やすこの手のランプは、構造自体がものすごくシンプルなので、タンクのオイル漏れなどさえ無ければ、私的には中国製でも全然問題ないと思っています。
さて、各パーツをバラして分解掃除した後、もう一度元の形に組み立て直していきます。芯の出し入れの動きが少し固かったのですが、一度芯を取り出してもう一度入れ直してみるとうまく動くようになりました。
タンク内部にサビは無さそうです。
この手のランタンは灯油でも燃やせるらしいのですが、灯油だと臭いやススが出るので、パラフィンオイルを使うことにしました。
ホヤを持ち上げて点火します。
このランタンにとっては、作られてから40年を経てようやく初めての火入れということになります。
音もなく静かに火がつきました。
ツマミを回して炎の大きさを調整します。
明るさとしてはロウソクに毛の生えた程度で、真っ暗なところでは手元を照らすのもおぼつかないほどの頼りない明かりですが、見つめているとだんだん目が慣れてきて、この程度の光でも十分用が足りることが分かってきました。
これで十分な気がしてきます。
かつて、マントルを白く焼き、ホワイトガソリンに圧をかけて火を灯すコールマンのランタンが一世を風靡しました。それと比べるとハリケーンランタンは圧倒的に光量は落ちますが、あらためてこの仄かに揺れる小さな光をぼんやり見つめていると、心や頭にこびりついていたものが自然と剥がれ落ちていって無垢になれるような気がします。
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