ナローボディのハイエースをいろいろ工夫して、家族4人で車中泊やバンライフを楽しんでいます。
最近あまり車中泊に行けていません。ブログの話題も車中泊から遠ざかってばかりで、車中泊旅が恋しい今日この頃です。
そんなことで本日は気まぐれに、ギターのお話しをしたいと思います。
下手の横好き
ギターを始めたのは中学1年の頃、よくあるパターンですがお小遣いやお年玉をためて買ったヤマハのFG201という2万円のフォークギターでした。今から思えば弦高が高くてすぐに指が痛くなるものすごく弾きにくいギターだったように思います。
ポップス雑誌のコード譜を真似て弾いてみるものの、例にもれずバレーコード(Fの壁)につまづき、いつまでたっても上達しませんでしたが、それでもいつもそばにギターがあって何かにつけてギターを触っていた記憶があります。よほどギターを抱えているのが好きだったんでしょうか?(笑)
かの甲本ヒロトさんが「ほうきを楽器みたいにぶら下げて放課後にバンドごっこしてた。あれがすべて。それでもう完璧」と言っていましたが、年頃の男の子というのは、ボールを追っかけているか、ギターをぶら下げているだけで、心の中にヒーローが降りてくる単純な生き物なのです。
その後、35歳を過ぎてから出会ったギターのうまい友人の影響でまたギターを弾くようになり、そこから下手の横好きでいろいろなギターに触れるようになっていきました。それまでフォークギターだけだったのが、エレキギター、エレアコ、エレガットなどギターによって弾き方も音色もこんなにも違うということに感動し、また、その頃からギターを弾くだけじゃなく、ギターのメンテナンスをする(ギターをいじる)面白さや、アンプを通して出す音(いわゆるPA)にも興味が出てきて、ギターとの付き合い方もいろいろと変化していったように思います。
ギターという楽器は少し調整してやると劇的に弾きやすくなったり、また弦の種類を変えるだけでも音色が変わったりします。そんな面白さから自然とギターを弾く時間が増えていき、友人から「お、うまくなったね」なんて褒められるとさらに舞い上がって、また頑張る。。。ていう具合で、いつからかその友人とユニットを組んでいっぱしにライブに出たり、イベントで演奏するようになっていきました。
打ち込み系とかクリック音楽といわれるように現代の音楽はデジタルが大前提ですが、私は音楽というのはやはり人と人が音を出し合って音が合わさっていくのが面白いところだと思っています。だから、独りでギターを弾くよりも複数で音を合わせる方が断然やってて楽しいです。
最近ではギターだけでなくドラムも叩くようになりましたが、これまたみんなで音楽を作り上げていくプロセスがとても面白くて、あらためて音楽はみんなでやるもんだなと感じます。
歴代ギター
さて、そんなわけでギターにハマるにつれ段々と増えていったわが家のギターですが、新品で買ったのは最初に買ったYAMAHAだけで、あとは全て中古です。ヤマハからタカミネになり、タカミネがトーカイキャッツアイになり、キャッツアイを手放してアストリアスを手に入れ、そのアストリアスを売ったお金を元手にギブソンを買ったという感じです。ギブソンを手に入れたのが今から15年くらい前でしょうか?その他にも演奏する曲に合わせて必要に迫られてエレアコやエレガットなど少しずつ楽器が増えていき、一時10本以上のギターが家にありましたが、自然と整理されて現在は6本(アコギ、エレアコ、エレガット、フルアコ、ミニギターなど)に落ち着いています。
では、現在手元にあるギターを少しご紹介してみたいと思います。
ギブソン J50(復刻版)
マーブル模様の分厚いピックガードが特徴のナチュラルボディのギターです。うちのやつは1963年のアジャスタブルサドルの復刻版で2001年に限定生産されたモデルです。アジャスタブルサドルは少し鼻づまりな音がするので、私は自分で牛骨を削って固定式のサドルを作って交換しました。
見た目は前のままなので外見は見分けがつきませんが、音が以前よりクリアで音の伸びが良くなりました。サドルというのは弦の振動をボディに直接伝える部分なので、ボディから浮き上がるようにボルト固定するアジャスタブルサドルは、音を伝えるという点ではどうしてもデメリットがあるようです。
それと復刻版はピックガードがペラペラの薄いやつだったので、アクリル板を使って自分でマーブル模様の分厚いピックガードを作って張り直しました。これは我ながらよくできた方じゃないかと思います。
よくギブソンかマーチンか?と比較されますが、私は個人的にはギブソンの音が好きです。ストロークのジャキジャキ乾いた音、ポロポロつま弾くフィンガーピックの柔らかなゆらぎ、優しく包むような重低音。それらはどれをとってもマーチンのきらびやかな音とは対照的です。マーチンは鈴が鳴るようなきれいな音がしますが、ボディの横鳴り(ギターを弾いている人の方に響いてくる音)が大きいので、弾き語りの伴奏楽器としては歌声を少し邪魔してしまう気がします。
一方ギブソンは横鳴りは小さめであまり他の音を邪魔せず、マーチンより自己主張は控えめですが、遠鳴りというか音の遠達に優れていて、打楽器のような感じで音楽全体に調和しながら低音を支えてくれるリズム楽器のような個性があります。
初めて手にした時「こんなに軽いの?」とびっくりするほどギブソンのアコギは軽くて、無骨な外見と裏腹に案外デリケートなギターです。それもある意味ギブソンの特徴と言えるかもしれません。
また、ギブソンギターのボディ表面のラッカー塗装は、塗りが薄いせいなのか製造から時間が経つと次第にクラック(ひび割れ)が入ってきます。
うちのやつも買ったときはきれいでしたがだんだんクラックが入りはじめ、今ではすっかりビンテージ模様に包まれています。しかもクラックが入るのはボディ表面だけで不思議とバックやサイドにはクラックが入らないのですね。
その点、マーチンギターは何年たってもクラックは入りませんから、これはギブソンギターの製造工程上の問題なのでしょう。それはそれで味があって私は好きですが、このあたりは好みの問題かもしれません。
ちなみにうちのギブソンはピックアップが内蔵されていませんから、ライブなどでギブソンを使う時はサウンドホールにピックアップを取り付けて音を拾っています。使っているピックアップはFISHMANの「レアアースブレンド」という、マイクとマグネットピックアップのデュアルタイプなのですが、これがとてもおすすめなのです。
マグネットピックアップだけだとちょっとギスギスした電気的な音になりがちですが、マイクがあることでサウンドホール内の音を拾い、より原音に近い空気感のあるふくよかな残響が広がります。
ただ、このピックアップは他にマイクがある中で使うと音が共鳴してハウリングを起こすので、ライブで使う時はサウンドホールに蓋をしてハウリング対策をしてやる必要があります。
S YAIRI
ユニットを組んで曲をやる中で、ハイフレットのフレーズを弾くのにカッタウェイじゃないとさすがに指使いがきつくなってきたのと、ギブソンはピックアップの取り付けやPAのセッティングが毎回まあまあ面倒なので、手軽にアンプにつないで音を出せるエレアコが欲しいなと思うようになってきました。それでカッタウェイのエレアコをいろいろ探していたのですが、音質の良さとコストパフォーマンスの高さでS YAIRIのこのギターがおすすめだというのを知り、ある日偶然入った中古の楽器店でまさにそのギターが格安で売りに出ていたので、「これしかない!」と迷わずゲットしたというエレアコです。
ご存知の方も多いかもしれませんが、YAIRIというのは「K YAIRI」と「S YAIRI」の2つあって、もともと兄弟の2人の矢入さんがそれぞれ別々にギターメーカーを立ち上げていることで有名です。どちらかというとK YAIRIの方が玄人好みというか、有名アーティストもたくさんK YAIRIのギターを使っていますね。一方のS YAIRIはある時期から経営方針が変わったのか、どちらかというと初中級向けの量販モデルを展開しているイメージがあります。このエレアコはグレードとしては初中級モデルになあたるのですが、アンプを通さないアコースティックの生音も十分心地よい音で、もちろんアンプを通した音も十分実用に耐えるまずまずのクオリティです。
プリアンプ側で高中低のトーンコントロールができたり、スイッチ一つでチューニングモードにすることができたりするのも使い勝手がよくて、エレアコを探している人にはおすすめの1本です。初中級モデルというとオクターブチューニングが合っていない「形だけギター」のような粗悪品もよく見かけますが、S YAIRIはさすが有名国産ブランドだけあって、初中級モデルでも基本の部分がしっかり作られているのではないかと思います。
ARIA ProⅡ
アコギの音に比べるとエレキのサウンドについてはレスポールとストラトキャスターとテレキャスターの音の違いを聞き分けられる自信がまったくない私です。
なので、エレキギターについてはアコギほどブランドに対するこだわりはなくて、自分が弾いてて気持ちいい音が鳴っていればそれで充分だと思っています。そんな私がエレキギターを持つにあたって、自分がやる音楽のジャンルや曲目から考えて選んだのがセミアコタイプのこのギターでした。
フルアコほどではないにせよ内部が空洞になっている分ふくよかで甘いトーンが出せ、またそれだけではなく歪み系のサウンドにも対応できるというところ。また、フルアコは使えるシーンが限定されがちですが、セミアコならロックっぽい場面でもジャズっぽいシチュエーションでも、アコースティックなライブでも違和感なく溶け込めると思ったので、少しミーハーですがギブソンのES335というモデルのコピーモデルを選びました。
エレキギターというのはピックアップが前後に2つついていて、音の拾い方を前だけ、後ろだけ、両方ミックスという3通りの使い方ができるのですが、この前後のピックアップ切替えに加えてトーン(音質)つまみをコントロールすればかなり幅広い音作りが可能になります。エレキギターはプリアンプやエフェクターによっても音が大きく変化するので、ライブで使う上ではギブソンだろうがアリアだろうが正直音の違いはほとんど分からないと思います。
こいつをローランドのアンプにつないでクリーンなJCトーンでジャズっぽいフレーズを引くと、自分がちょっと上手くなったのではないかと錯覚します。
YAMAHA CG(改)
こいつはヤマハの初級モデルのクラシックギターです。
友人とギターを交換することになり、私がタカミネのエレアコを友人に譲り、代わりに友人からこのクラシックギターをもらったのでした。
一応、友人には「これからこいつを改造するけどあとで文句言うなよ」と断った上で、ネックの折れたジャンク品のエレアコからピックアップとプリアンプを取り出して、こいつのブリッジ下にコンタクトピックアップを埋め込み、サイドボディを四角くくりぬいてプリアンプを仕込み、エンドピンのところに出力ジャックを通してエレガットへと改造したのです。
仕上がったエレガットは、アンプを通して音を出すとガット弦独特のふくよかな音色を奏でてくれます。
これでゴンチチでも弾くと、自分で弾きながら気持ちよくて居眠りしてしまいそうなくらいです(笑)
それにしてもガットギターって、アコギと比べるとネックが太くて指板が真っ平なので、普段細いネックで弾きなれているととても弾きづらく感じてしまいます。ガットギターもシャフトロッドを仕込んで細いネックにした方がもっと売れるのに。。。と思ったりします。
ASAMA ARTISAN
以前このブログでもご紹介したことがあるトラベルサイズのミニギターです。
ピックガードを交換したり、弦高調整やチューニング調整などをしてようやくまともに弾けるようになりました。
ソファでくつろぎながらぽろぽろ弾いたりできるので、車中泊の時だけでなく家でも手軽に手に取ることができる可愛いやつです。
sleepysheep-zzz.hatenablog.com
sleepysheep-zzz.hatenablog.com
ただし、厳密にはチューニングが合いきらないため、誰かとセッションしたり音を合わせるのはちょっと厳しくて、あくまでプライベート専用のギターという感じです。デザイン的にはギタレレよりこっちのほうが断然カッコいいと思ってます。
ちゃんとチューニングの合うミニギターってまともに買うと何万もするところをみると、コンパクトなギターというのは作るのが案外難しいのかもしれませんね。ネックが細い上にそこそこ弦のテンションがかかるのでチューニングが合うようにするのはレギュラーサイズよりよほど難しいのだと思います。
ピグノーズ
電源や音量コントロールをするつまみが「豚の鼻」の形をしているところから「ピグノーズ」という名前が付けられているアメリカのミニエレキギターです。私が買ったのは25年くらい前ですが、今でも同じモデルが販売されているロングセラー商品です。小さなアンプがギターに内蔵されていて、アンプがなくても電池1本でエレキサウンドが楽しめるのが一番の特徴です。フェルナンデスのゾーさんギター(像の形を模したミニギター)を友人が買ったので、それに対抗して私はピグノーズを買ったのでした。入力ジャックにシールドケーブルをつなげばアンプから音を出すこともできますし、ヘッドフォンをつないで自分だけエレキサウンドを楽しむこともできます。重さ2.3kgと、ミニギターという割にはそこそこ重さがありますから、どこでも気軽に持ち出してという感じではありませんが、音量つまみを回すとオーバードライブがかかって結構本格的なディストーションサウンドが楽しめます。
ウクレレ
奥さんのおじいちゃんが若いころ使っていた国産のウクレレです。
純正の糸巻きが挿しこみ式の旧タイプで、クルクル空回りしてうまく弦のテンションを保持できなくなっていたのと、ブリッジがボディから剥がれ落ちてしまっていたので、糸巻きを新しく交換し、ブリッジを貼り直してから弦を張ってみたら、ちゃんと音が鳴るようになりました。
かなり古いウクレレなのですが、楽器としての作りはとてもきちんとしていて、チューニングも一発でピタッと合い、何とも枯れたいい音がします。単音弾きもいいのですがストロークがちょっとエレキっぽいというかよく響く独特のサウンドなんですよね。
これからもずっと大事にしていきたい1台です。
さて、今回はわが家のギターたちをご紹介してみました。
本当に下手の横好きという言葉がぴったりで演奏レベルはまったく伴っていませんが、音楽をやる楽しさだけは人一倍持っているつもりなので、また機会があれば音楽ネタや楽器ネタについても少しずつお話しできればと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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