ハイエース4人家族で車中泊〜ナローボディでも快適なバンライフを〜

ビルダーのカスタムはとても素敵だけれど、紹介写真には荷物が載っていない。実際の車中泊は荷物との闘い。狭苦しい車内をいかに効率的に収納を工夫するか、4人家族でも楽しく快適なバンライフが送れるブログをお届けしています。

走行充電器の接続(配線図と必要部材)


ナローボディのハイエースをいろいろ工夫して、家族4人で車中泊やバンライフを楽しんでいます。

今回は、ハイエースに走行充電器を導入するにあたって、機器の接続に必要なケーブルや部材について少し書いてみようと思います。

接続のイメージとケーブル選び

今まで、家の修営繕や車関係などそれなりにいろいろDIYをこなしてきたつもりですが、今回の走行充電器の導入では、あらためて自分の電気に対する知識のなさを痛感しました。中でも各機器間をつなぐケーブル類や部材選びについては、一歩間違えると車両火災を招きかねない危険をはらむ部分だけに、かなり慎重に取り組みました。

まず、走行充電器を中心にした各機器接続の全体像をイメージするために、簡単な配線図を描いてみました。走行充電器の取扱説明書にも典型的な接続例が載っていたのでそれをベースにしながら、ネット上のさまざまな配線図なども参考にさせてもらい、うちのハイエースの設置位置に合わせた配線の取り回しを考えてイメージを膨らませていきました。


一番困ったのは各ケーブルの太さです。どの配線図にも、「各部分の接続にどれくらいの太さのケーブルを使うのがいいのか?」ということまでは書かれておらず、「何SQの太さのケーブルを何メートル購入すればいいか?」を洗い出すまでがとても苦労しました。
余裕をもって太いケーブルをまとめて購入すれば済むことなのですが、ケーブルってまあまあ高いので、少しでもコストを安く抑えるためには許容電流から場所ごとに必要な太さと長さを割り出していく必要があります。

今回、エンジンルームから車内に引き込む部分には14SQのケーブルを3mと、機器間をつないだりボディアース用には8SQのケーブルを2m購入しましたが、この太さが正解かどうか?は全く自信はありません。
とりあえず、それぞれの場所を流れる最大電流(アンペア)から逆算して、その1.5倍~2.5倍くらいの余裕をみて太さを選ぶようにしました。たとえば、エンジンルーム(メインバッテリー)から車内の走行充電器までをつなぐケーブルは、走行充電器の仕様では30Aが流れますが、最大で40Aくらいは流れると想定して、その2.5倍の100Aまで許容できるように14SQを選びました。エンジンルームから車内まで3mと距離が長いので、ケーブル抵抗が増える分も見越して少し余裕をみるようにした感じです。
また、サブバッテリーとインバーターの間をつなぐケーブルは、インバーターの出力が2000W(実際に使う電力はせいぜい1500Wまで)なので、1500W÷12V=125Aということで、その1.5倍くらいを想定して180~190Aくらいまで耐えられるよう38SQのケーブルを選びました。

こんな風にプラス側には結構大きな電流が流れる一方、マイナス側(機器を通ってからバッテリーに戻っていくケーブル)に関しては、プラス側と比べるとそれほどの太さは必要ないということで8SQ(許容電流70A)を選びました。

renogyの取扱説明書には、プラス側のことを「入力側」、マイナス側のことを「出力側」という書き方になっていて、それも紛らわしかったです。入力と出力という書き方は走行充電器からみた「入る」と「出る」かと最初思っていたのですが、メインバッテリーから走行充電器に入ってくる電流が30A以上、また走行充電器からサブバッテリーに出ていく電流もほぼ30Aあるので、ケーブルの太さとしては入る方も出る方も30〜40Aが流れると考えておく必要があります。入力、出力という表現に惑わされず、プラス側マイナス側という捉え方をした方が良さそうです。


ちなみに、ケーブルの材質を表わす表記にもいくつか種類があって、いわゆる細い銅線を沢山たばねて1本のケーブルにしたものを「IVケーブル」というのですが、IVケーブルの中にもさらに「KIV」とか「HIV」とか「HKIV」などいくつも種類があります。
簡単に言うと、「IVケーブル」というのは中の1本1本の線がわりと太いため、1本のケーブルに束ねたときに柔軟さのない固いケーブルになります。IVケーブルは手で曲げると針金のように曲げたままの形になるので、配線の取り回しが少しやりづらいです。これに対して「KIVケーブル」の方は、中の1本1本が細い銅線でできているため、IVケーブルに比べると比較的柔らかく、取り回ししやすいケーブルになります。
また、これらのIVケーブルやKIVケーブルの頭に「H」がついた「HIV」や「HKIV」は、銅線を覆っている被覆部分の耐熱性が向上したタイプになっているそうです。(たとえばIVケーブルやKIVケーブルの耐熱温度が60℃だとすると、HIVやHKIVケーブルは72℃まで耐えられるという感じ)
とりあえず、走行充電器の導入で車内にケーブルを取り回すのに使う場合は、曲げ伸ばししやすいように「KIVケーブル」を選んでおけば間違いないと思います。

また、ケーブルの長さに関しても注意が必要です。今回、実際に作業してみると、予定していた長さでほぼピッタリというか、逆にいうと結構ギリギリでした。このあたりは個々の車の車内レイアウトによっても必要な長さは変わってくると思いますが、なるべく無駄にならない範囲で多少の余裕をみて購入する方が無難だと思います。特にエンジンルームから車内に取り回す際には平面上のたて横の長さに加えて上下方向の高さの分が意外と長さに影響してくるので、思った以上に長さが必要になってきます。


端子の選び方

次に、ケーブルの両端に取り付ける丸型端子ですが、ケーブルの太さと、それから、機器に固定する時のボルトの径に合わせてサイズを選ぶ必要があります。
たとえば、「丸型端子14-8」というのはケーブルの太さが14SQ、機器に固定するボルトのサイズが8mmという意味になります。もしボルトが10mmであれば、「丸型端子14-10」を選ぶ必要があります。

流通しているケーブルの太さは規格が決まっていて、「・・・3.5SQ、5SQ、8SQ、14SQ、22SQ、38SQ・・・」と徐々に太くなっていくので、丸型端子もそれに合わせて規格に合う端子を選ぶ必要があります。
「大は小を兼ねる」で端子を使いまわすと後々ケーブルが抜けてしまったりする恐れがあるので、このあたりはきちんとサイズが合うものを選ぶようにした方がいいです。
端子とケーブルの圧着には専用の工具を使いますが、それでも多少ケーブルと端子の間にすき間ができたりするので、端子とケーブルのすき間をハンダで埋めて密着を高めると、電気の流れがよりスムーズになるそうです。

接続前に買い揃えた部材一覧

さて、今回インバーターや走行充電器と、それらを接続するために買い揃えた部材を一覧にまとめてみました。設置場所や取り回しを考えながら、なるべく無駄にならないようにケーブルの長さや太さを決めていく作業はかなり頭を悩ませました。こうして一覧にしてみるとそれなりの数になることが分かります。

メイン機器類

*インバーター2000W ¥22117 楽天
*RENOGY走行充電器DCC-30A(mppt対応)¥20995 楽天
*RENOGY BT-2 モジュール ¥3293 amazon 
*mpptコントローラー50A¥2998 楽天
※当初ソーラー充電だけのでソーラーコントローラーを購入したものの、結局、走行充電器を買い直すことになったので、無駄になってしまいました。

ケーブル、接続パーツ類

*38SQケーブル(許容電流181A)30cm2本セット¥2010 amazon
*14SQ KIVケーブル(許容電流100A)3m ¥3845 amazon
*8SQ KIVケーブル(許容電流70A)2m ¥1890 amazon
*MC4並列用Y字ケーブルキット¥960 楽天
*丸型端子14-8(3ヶ入)¥480×2 ヨドバシ
*丸型端子8-8(5ヶ入)¥580×2 ヨドバシ
*丸型端子3.8-8(7ヶ入)¥337×1 ヨドバシ
*ブレーカースイッチ40A ¥1600 amazon
*ブレーカースイッチ16A ¥1400 amazon

作業に付随して購入したもの

*デジタルテスター ¥535 楽天(昔から使っていたアナログテスターが壊れたため)
*節電チェッカーET30D ¥1687 yahoo(コンセントに繋いで消費電力を表示する)  
*23A乾電池¥298 楽天(インバーターリモコン用)
*電圧モニター¥940 楽天(サブバッテリーに繋いで電圧を表示する)

合計64354円(使わなかったmpptコントローラーを除く金額)になりました。インバーターや走行充電器などのメイン機器にかかった金額を除くと、ケーブルや端子などの周辺部材にざっくり2万円くらいかかったことになります。
これをみても意外と周辺部材にお金がかかることがよく分かると思います。


部材の選定や配線の手間、コスト等を考え合わせると、ポータブル電源の方がずっと気軽に使えることは間違いないと思います。
それらを差し引いてもサブバッテリーを導入する方がメリットが大きいかどうかは個々の使いみちにもよりますので一概には言えませんが、こうして走行充電の導入に向けて踏み出したからには、何とか頑張って最後までやってみたいと思います。


そして、素人だからこそつまづいてしまう落とし穴や、やってみて気づいたことなどを皆さんに情報発信していきたいと思います。



最後まで読んでいただきありがとうございます。

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