ナローボディのハイエースをいろいろ工夫して、家族4人で車中泊やバンライフを楽しんでいます。
今回は、ハイエースに走行充電を導入するためのリチウムバッテリーと走行充電器、インバーターの接続についてお話ししたいと思います。
いろいろと苦労はありましたが、素人の私でも何とか無事接続できました。皆さんもぜひトライしてみてはいかがでしょうか?
配電ボックスの製作
走行充電を導入するにあたって、まずは自分なりに配線図を作ってみました。これを作りながら接続の全体像がイメージできたり、各ケーブルの太さや長さを視覚的にとらえることができました。頭の中だけだとちょっとしたミスが起きやすいので、こうして一度図にしてみるのは案外大事なことだなと感じました。
次にこの配線図をもとに、走行充電器やインバーターなどを設置するための配電ボックスを製作していきたいと思います。
コンパネをカットして、高さ30cm、幅38cm、奥行16cmのボックスを作りました。右端が少しカットしてあるのは、車内に設置した時にベッドキットの枠に当たらないためです。
ケースは後部シートの後ろに設置する予定ですが、後部シートの背もたれを倒した時にシートに干渉しない高さに合わせてケースの高さを30cmにしたのでした。
配電ボックスの両サイドには直径30mmほどの穴を開けて、そこにケーブルを通す予定です。
車の中では木工作業がやりにくいので、設置する場所のサイズをはかって屋内で加工して、また現場合わせして微調整して・・・その繰り返しで、ようやくケースができました。それから家の中で機器類を固定したり、ヒューズやブレーカーを取り付けたりある程度仮組みしてから車に運んで、車内でケーブルを接続していくという流れです。
サブバッテリーと配電ボックスの置き場所は後席シートのすぐ後ろ、ベッドキットの一番前の床下になります。バッテリーと配電ボックスを横一列に配置でき、かつエンジンルームからの距離がなるべく近い場所ということで、この場所に設置することにしました。この場所は元々ほぼデッドスペースだったので、床下の有効活用にもなります。
マイナス側の接続とボディアース
次はいよいよ各ケーブルの接続です。
renogyの取扱説明書に従って、まずマイナス側のケーブルを繋いでいきます。
バッテリーの場合は先にプラス側をつないでから、最後にマイナスをつなぐのが鉄則ですが、走行充電器の取付では「先にマイナス側から接続すること」と書かれています。通常と逆なのでここは注意が必要です。
走行充電器の右上にあるNEG-というのがマイナス端子になります。写真では赤いケーブルが写っていますが、たまたま赤いケーブルしかなかったので、マイナス側に赤いケーブルを接続しています。自分さえ分かっていれば赤でも黒でも問題はないのですが、時間が経ってから見た時に自分でも分からなくなってしまう恐れがありますから、最終的にはケーブルに黒のテープを巻くなどして区別しようと思っています。
マイナス側のケーブルはメインバッテリー、サブバッテリー、ソーラーパネルの3本ありますが、3本まとめてNEG端子につなぐのはケーブルが太くてさすがにちょっと無理があります。そこで、走行充電器の横にターミナル端子を設けて、そこにNEG-からケーブルを1本出しておき、そこに3本のケーブルを繋ぎ、さらにボディアースにつなぐようにしました。
ボディアースに使えるちょうどいいアースポイントが近くになかったので、ボディの目立たない場所に1カ所穴を開けて塗装を剥いで金属部分をむき出しにしてから、ターンナットを使ってケーブルを固定しました。
ターンナットは好きな場所にボルトを増やせるので、車DIYには欠かせないパーツの一つですね。
もし、ボディに穴を開けてボディアースを取るのが嫌な場合は、マイナス用のケーブルをエンジンルームまで取り回して、直接バッテリーのマイナスに繋げばそれでもOKです。
ブレーカースイッチのとりつけ
さて、次はブレーカースイッチの取付です。今回私なりにちょっと工夫したところが、このブレーカースイッチの取り付けなんです。
取扱説明書には、プラス側の各ケーブルには必ず規定のヒューズをつけるよう書かれています。
Renogyの走行充電器を買うと、40アンペアのヒューズが1つだけ付属しているので、そいつは走行充電器とサブバッテリー間で使うことにして、あとの2か所(①メインバッテリーから走行充電器の間、②ソーラーパネルから走行充電器の間)には、直流用サーキットブレーカーをかますことにしました。
①のメインバッテリーと走行充電器の間には40Aのブレーカーを、②のソーラーパネルと走行充電器の間には16Aのブレーカーを使いました。規定電流より大きな電流が万一流れた時にはブレーカーが作動して電気を遮断してくれます。ヒューズだと1回切れたら終わりですが、ブレーカーなのでスイッチを戻せば再び使えます。(もちろん原因を取り除いてからですが)
これを使おうと思った一番の理由は、状況に合わせてメインバッテリー、ソーラーをそれぞれ手動で入り切りできるようにするためです。
そうすることで、必要によって「メインバッテリー側だけ」「ソーラー側だけ」「両方ともON」「両方ともOFF」と切り替えが可能になります。
これを付けようと思った理由についてはまた改めて別の記事で書きたいと思いますが、こいつは我ながらなかなかいいアイデアだと思うんですよね。
皆さんにもお勧めします。
エンジンルームへの配線取り回しと接続
ハイエースは助手席シートの下にバッテリーがあるので、車内からエンジンルームにケーブルを通すにはどこかエンジンルームにつながる穴を探す必要があります。
同じハイエースでもサービスホール(電気コードなどを通す穴)の場所はいろいろ違いがあるようで、一概には言えませんが、うちのハイエース(2型ディーゼル4WD DX)は助手席後ろのエンジンカバー(ビニールカバーカッコの留め具の穴を外すと、ちょうどバッテリーのすぐ後ろと繋がっていることが分かりました。
14SQのケーブルがちょうど1本通るくらいの穴です。
この穴にケーブルを通して車内に引き込もうと思います。
車内に入ったあとは、自作のエンジンカバーの脇を通って、サイドステップのプラスチックカバーの中を通すことができそうです。ケーブルを直で這わすと段々ケーブルが傷んできそうなので、保護用のスリーブを通してケーブルを守ることにします。
ちなみに、ハイエースのディーゼル車は充電制御車ではないため、バッテリーのプラス端子に直接ケーブルを繋げばOKでした。
ハイエースのガソリン車の一部に充電制御車があるようです。
充電制御している車の場合、メインバッテリーにケーブルを繋ぐ際、通常のプラス端子に繋ぐのではなく、充電制御センサーの外側に繋がないといけないらしいのですが、ディーゼル車に関しては難しいことは考えなくてもプラス端子に直に繋げば大丈夫なようです。
自分の車が充電制御車かどうかを確かめるには、正確にはメーカーに問い合わせるのが一番確実ですが、エンジンを始動してすぐ、バッテリーのプラスとマイナスにテスターを当てて電圧を計ってみると充電制御かどうか分かるようです。
充電制御ではない車の場合は、電圧はずっと一定で13.5V前後を維持するそうです。
一方、充電制御している車の場合は、エンジン始動直後は13.5Vくらいまで上がりますが、少しすると12〜12.8Vくらいに電圧が下がってきます。
つまり、テスターでエンジン始動後のバッテリー電圧を計れば、充電制御車かどうか判別できるということです。
さて、走行充電器の接続が無事終わりました。
あとは走行テストするだけです。
どれくらい発電してくれることでしょう?
それはまた次回、お届けしたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
車中泊の旅ランキングに参加しています。励みになりますので、よければクリックしていただけると嬉しい限りです。
また、皆さまがいずれかの広告を1回クリックしていただけると今後のブログ維持につながります。
ご協力ありがとうございます!
また、車中泊に関することで知りたいテーマや聞いてみたいことがありましたら、お気軽にコメント欄にご記入いただければ、分かる範囲でご紹介させていただきます。
下のバナー、ken&sho...は子どもたちの名前から取っています。バナーをクリックしていただけるととてもうれしいです。
車中泊ランキング
人気ブログランキングへ