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ナローボディのハイエースをいろいろ工夫して、家族4人で車中泊やバンライフを楽しんでいます。
滋賀の名産品の一つに「鮒寿司(ふなずし)」がありますが、滋賀に移住して10年、恥ずかしながら今まで一度も鮒寿司を食べたことがありませんでした。
今回は、わが家の鮒寿司初体験の記録です。
湖国ならではの名産品「鮒寿司」
ふなずしというのは、魚とコメを発酵させて作る「なれ鮨」の一種です。滋賀県では、春先にとれるニゴロブナを使って鮒寿司を作る文化が昔からありました。
琵琶湖周辺は太古の昔から一大穀倉地帯として大規模にコメが作られていたので、琵琶湖で獲れる魚とコメを使って作る鮒寿司は、地元の特産品を使った郷土料理としてとても理にかなった食文化だったと思います。
ニゴロブナはいったん塩漬けにしてから、塩を落として洗い、それからご飯に漬け込んで熟成発酵させます。ご飯に漬けて発酵させることによって、骨まで食べられるほど柔らかくなったフナは、正月頃に食べごろを迎え、乳酸発酵による独特の酸味をまとった鮒寿司は、お正月のハレの日のご馳走として珍重されてきました。
乳酸発酵といえば、ヨーグルトやぬか漬けなどが有名ですが、鮒寿司も同じく乳酸発酵の仲間なので、いわゆる健康食品としてお腹の調子を整える作用があります。
ちなみに滋賀の名産には、鮒寿司の他に鯖寿司もあります。鮒(ふな)と鯖(さば)。
似たようにみえますが、鯖寿司の方は福井方面で獲れた鯖を京都まで運ぶ鯖街道(さばかいどう)と呼ばれるルートが滋賀にあり、その鯖を使った押し寿司のことを鯖寿司と呼んでいます。こちらは発酵食品ではなくて、酢で締めた鯖を使います。
鮒寿司は臭い?
さて、地元滋賀の名産品を扱うお店を訪れると、鮒寿司コーナーがあり鮒寿司が沢山並んでいました。琵琶湖周辺の道の駅や物産店には、たいてい鮒寿司が置いてあります。
子持ちのフナの切り身が3〜4切れ入った鮒寿司のパックが550円。まあ初回なのでこれくらいのミニサイズでとりあえず様子をみることにしましょう。
噂では、鮒寿司といえば「とにかく臭い」ことで有名です。
臭いものは旨い、と昔からよく言われますが、まあたしかにブルーチーズしかり、くさやしかり。世界の臭いものベストテンでは、くさやが5位で鮒寿司が6位にランクインしているんだそうです。
お家に戻り、夕食の食卓にいよいよ鮒寿司が登場です。
家族が見守る中、おそるおそるパックを開けてみると。。。
ん?あれ?
それほど臭いません。
鼻を近づけてみますが、思ったほどの臭いはしません。
昔の鮒寿司は本当に臭かったようですが、最近は製造過程でコメに漬ける前によく洗うので、臭みはかなり軽減されている、
とパンフレットに書かれていました。
なーんだ。そうだったのか。
では、味の方はどうでしょう?
ひと切れ食べてみると。。。
酸っぱい味がします。例えるなら、よく漬かったぬか漬けみたいな酸味と塩味です。奥の方にかすかに甘みも感じられます。フナにまとっている白いご飯の方も食べてみましたが、こちらも酸っぱさと塩味とともに微かな甘みがあり、酒の肴に良さそうな感じでした。
これだけを食べるとかなりインパクトのある風味ですが、たとえばパスタなんかに混ぜると、アンチョビみたいな感じで味のアクセントになりそうな気がします。ピザのトッピングとか、野菜サラダのドレッシングに混ぜて使うとか。
そうやって隠し味的に使うと、言われなければ鮒寿司が入っているとは気づかないまま普通に食べてしまうのではないでしょうか?
滋賀に暮らす人にとって鮒寿司は、おじいちゃんおばあちゃん世代は昔はよく好んで食べていたみたいですが、今の人はあまり鮒寿司を食べません。わざわざ好んで食べなくても、他に美味しいものがいっぱいあるからだと思います。
たしかに鮒寿司そのものは、絶品というほど美味しいものではないかもしれませんが、調理のアクセントや隠し味として使うと、意外な組み合わせで新たなレシピが生まれるポテンシャルを秘めていると思います。
そういう使い方をすることで、郷土の味が新しい食文化の発信につながるのではないかと感じました。
皆さんも、滋賀の鮒寿司をぜひ一度お試しください!
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