ハイエース4人家族で車中泊〜ナローボディでも快適なバンライフを〜

ビルダーのカスタムはとても素敵だけれど、紹介写真には荷物が載っていない。実際の車中泊は荷物との闘い。狭苦しい車内をいかに効率的に収納を工夫するか、4人家族でも楽しく快適なバンライフが送れるブログをお届けしています。

車中泊の防寒対策

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ナローボディのハイエースをいろいろ工夫して、家族4人で車中泊やバンライフを楽しんでいます。


今回は、これからの寒い時期の車中泊を快適に過ごす防寒対策について考えてみたいと思います。


いきなり冬がやってきた

いつまでも夏を引きずったような暖かい気候が続くと思っていたら、いきなり木枯らしが吹いて師走の寒さが降りてきました。
残暑バテからの急な寒さ到来で、体調を崩している方もおられるかもしれません。
車中泊にもつい薄着のまま出かけてしまいがちですが、現地についてみると思ったより寒くて辛い思いをすることがあります。


冬に限らず、旅をしていると急な気温の変化というのは割とよくあることです。そういう状況に備えて、ある程度の防寒装備を積んでおくと、いざという時にとても助かります。


防寒対策は家族円満の秘訣

男の目線からすると、実は寒さ対策はあまり必要性を感じないのが正直なところです。手足が冷えて眠れないなんてことはほとんど経験したことがありませんし、むしろ冬でも車内が暑くて布団をはだけてしまうことがあるくらいです。


だけど、うちの奥さんを筆頭に、女性にとって冬の寒さは一番の天敵です。
女性の視点からすると、たぶん11月には冷え性が始まって、4月になってもまだ冬のうちに入るんじゃないか?というくらい、身体が縮こまるような寒さを感じる期間は長いようです。女性にとって1年のほぼ半分は冷え性との戦いといっても過言ではないと思います。


夏は夏で、暑さや湿気、そして蚊との戦いですから、女性にとって快適に車中泊できるのは、案外短い期間ということになります。つまり、奥さんがどれだけ快適に車中泊を楽しんでもらえるかが、家族円満の秘訣なのです。

防寒対策のポイント〜服装編〜

寒い時期の車中泊では、着るものや装備などによる防寒対策と、車内環境による防寒維持があります。ちょっとした工夫で、より温かさをキープできるので、試してみる価値はあると思います。

それでは、まず着るものや装備のポイントから見ていきましょう。

足元の寒さ対策

寒さは足元から忍び寄ってきます。温かい空気は上の方にたまり、車の下から冷気が入り込んできます。まず、足を冷やさないようにすることが防寒の第一のポイントです。ただ、ここで気をつけないといけないのは、足を温めることで足の裏が汗をかくと、逆に今度はその汗でまた足が冷えてしまうという点です。


夏によく使われる制汗剤を足の裏や指まわりに塗ると、足裏の汗をセーブしてくれます。
また、ソックスはなるべく汗を吸収できる綿素材のものを履くことも大切なポイントです。アクリル素材の厚手のソックスを履く場合は、綿の靴下を履いた上に重ねて履くと効果的です。


さらに頑固な冷え性に効果があるのが、「ダウンシューズ」です。


元々、冬の登山やキャンプで、テントの中で過ごす時に使うダウンシューズですが、中身がポリエステルじゃなくダウンやフェザーが詰められているので、足元の寒さをしっかり遮ってくれます。
ルームシューズとしても使えますし、車中泊の車内や、車中泊の就寝時もこいつを履いて寝袋や布団に潜り込むと、保温効果が朝まで維持できます。
使わない時はコンパクトに畳めるので、車に常時積んでおいても邪魔にならないと思います。奥さんへのクリスマスプレゼントにいいかもしれませんよ。

薄手の重ね着で体温調節

冬の車中泊の服装は「薄手の重ね着で体温調節する」のがポイントです。
冬場はつい厚手のダウンジャケットなどを持っていきがちですが、外はよくても車内でダウンジャケットはモコモコしすぎて動きづらいです。
同じダウンでも、薄めのダウンベストか、あるいはダウンインナーと呼ばれる、アウターの中に着るタイプの丸首ダウンが使いやすくておすすめです。


丸首は首周りが圧迫されないのが着ていて楽ですし、どんな服装とも合わせやすいのでコーディネートがしやすく重宝します。
薄手のニットセーターにこのダウンインナーを着れば、車内では十分暖かく過ごすことができます。外に出る時はその上にもう一枚アウターを重ねれば完璧です。

車中泊のアウター

車中泊に持っていくアウターは、車内の置き場所のことなどを考えると、あまり厚手のものより、さまざまな場面で使える少し薄手のアウターが1枚あるとオールラウンドに着回せます。

風を遮ってくれること、雨をはじいてくれること、汗を逃がしてくれること、そして防寒性などを考えると、やはりゴアテックスが現時点では最強だと思います。


ゴアテックスではないウレタンコーティングのアウターなら比較的安価で手に入りますが、これまでの経験から、ウレタンコーティングは経年劣化するとコーティングが必ず剥離してくるので、多少値段は高くてもゴアテックスを選ぶ方が賢明です。

sleepysheep-zzz.hatenablog.com

先ほども書いたように、車中泊では薄手の重ね着がポイントですから、「薄手のセーター」+「薄手のダウンインナー」+「薄手のゴアテックスアウター」、これでもまだ寒いなら、薄手のフリースをもう一枚中に着れば、通常の車中泊では問題なく乗り切れると思います。


ヒートテックは良し悪し

冬の下着の代名詞ともいえるヒートテック(あるいはヒートテックっぽいインナーシャツ)は、たしかに温かいのですが、汗を吸収しないので、少しでも汗をかくと逆に身体が冷えて、ガチガチ震えることになります。また体温が上がってくると、皮膚が化繊に反応してチクチク痒くなるのもネックです。


身体に直接触れる下着は、できれば合成繊維ではなく、綿などの天然素材を選ぶのが防寒対策上大切なポイントです。

防寒対策のポイント〜車内環境編〜

次に車内環境の点から、防寒対策について考えてみたいと思います。

冷気は窓からやってくる

冬の寒さは車の窓ガラスから室内に伝わってきます。車の窓の面積は想像以上に大きいので、車内の温かい空気は窓を伝ってどんどん逃げていきます。


窓からの冷気を遮断することだけ考えるなら、アルミマットやウレタンマットで窓シェードを自作するか、市販の車種専用シェードを購入するのが一番保温効果が高いです。ただし、シェードはつけ外しにやや時間がかかるのと、外したシェードの置き場所が意外と場所をとるのが難点です。


うちの場合は、フロントガラスはアルミのサンバイザーを使って遮蔽、両サイドの後ろの窓はウレタンマットで常時目隠ししていて、それ以外の窓は汎用カーテンを使っています。


冬でも対流は欠かさない(結露対策)

車内を閉め切った状態でひと晩過ごすと、人の呼吸による水蒸気が窓ガラスで冷やされて、朝までにびっしょりと結露します。車の結露というのは意外と厄介で、そのままにしておくと車内の布地部分が水分を吸って、やがてカビが発生して悪臭を放つようになります。
シートの奥深くまでカビが根を張ってしまうと、もうどうやっても消すことは難しく、車に乗るたびに嫌な気持ちになってしまいます。

冬の寒さ対策は、どうしても断熱のためにドアや窓を閉め切りがちですが、冬でも空気の流れはきちんと確保した方がいいと思います。


うちは車中泊の就寝時には、運転席と助手席の窓を3〜5センチくらい下ろしておくようにしています。ほんの少し窓を開けておくだけで、嘘のように結露しなくなります。
寝ている間は布団をかぶっているので、それほど体温を奪われることはありません。寝るまでは窓を閉めておいて、寝る直前にに窓を下げるのがポイントです。

sleepysheep-zzz.hatenablog.com

おすすめ装備

ダウンシュラフ

冬の車中泊では、なるべく体温を逃さないために布団よりもシュラフの方が効果が高いです。値段は高くてもダウン入りのシュラフを使う方が保温効果は絶大です。


有名ブランドのダウンシュラフは3万円以上しますが、ダウン入りでも比較的安いものなら1万円前後で見つかると思います。封筒型よりマミー型の方が保温性はより高くなります。

ネックウォーマー

寒さは3つの首からやってくると言います。手首、足首、そして首元です。
寝袋に入っても、首元から寒さを感じる人は、フリース素材のネックウォーマーが効果があります。

貼るカイロ

外からの冷気を遮断しても、冷え性の人は自分の身体で熱を産生して体温調節するのが苦手です。手足が冷えるということは、体温調節中枢が寒さを感知して、体幹部に血流を集中させようとするために、手足の血流が少なくなって指先の冷えが起こります。

そこで、貼るカイロを背中(肩甲骨の間あたり)に貼ってやると、体幹の温度が上がって指先への血流が増えて、手足の冷たさがましになります。



レンジでゆたぽん

車で電子レンジが使えると、湯たんぽがわりにこういう便利なものがあります。


これはうちの奥さんが大絶賛の、電子レンジで温めるだけで一晩中暖かさが持続する「ゆたぽん」というゲル湯たんぽです。


わが家では一回り大きいLサイズのやつを使っています。

足元に置いて使うには、これくらいの大きさがあった方がちょうどいいと思います、

専用のカバーもついていて、レンジで6分ほど温めたあと、専用カバーに入れて使います。


温かさの持続時間は7時間くらい続くので、寒い冬でもひと晩布団の中を温めてくれます。

電気カーペット(電気毛布)

ポータブル電源に余力があるなら、電気毛布は効果絶大です。あるいは、冬の車中泊では電源の使えるRVパークやオートサイトを積極的に利用してもいいと思います。



リアゲートを玄関に見立てる

冬の車中泊では、ドアの開け閉めをなるべく減らすことも大切なポイントです。ドアを開けるたびに室内の暖かさは逃げていき、冷気が車内に入ってきます。


車は土足のまま出入りする乗り物なので、家のように玄関で靴を脱いで室内に上がるような構造にはなっていません。車中泊では、車の中と外の分離がなかなか難しく、特に雪や雨などの厳しい気象の時に、靴を脱いだり上着を脱いだりするのが面倒です。ドアを開けたままではどんどん車内が冷たくなってしまいます。


リアゲートを跳ね上げた下を玄関の軒先に見立てて、そこで身支度を整えたり汚れた格好から車内の服に移行してから車に入るようにすれば、車内が汚れたり濡れたりしにくくなります。つまり、車への出入りをリアゲートに集中させるのです。


リアゲートからの冷気の侵入を防ぐために、ビニールの遮蔽シートを活用するのも効果があります。透明のビニールシートをリアゲートの上から暖簾のように吊るすことで、荷物の出し入れの時など、ゲートを開け放しても冷気が逃げにくくなります。


家庭菜園や農業用の透明マルチシートを利用すると、比較的安価で使いやすいです。
リアゲートに吊るす時は、ビニールシートを縦長に2枚カットして、中心部を10センチくらい重ねるように垂らすとより効果的です。


今回は冬の車中泊の防寒対策について書いてみました。皆さまの防寒対策のいいアイデアがあれば、ぜひ教えていただきたいと思います。


最後まで読んでいただきありがとうございます。

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