ハイエース4人家族で車中泊〜ナローボディでも快適なバンライフを〜

ビルダーのカスタムはとても素敵だけれど、紹介写真には荷物が載っていない。実際の車中泊は荷物との闘い。狭苦しい車内をいかに効率的に収納を工夫するか、4人家族でも楽しく快適なバンライフが送れるブログをお届けしています。

車中泊の「やましさ」について

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ナローボディのハイエースをいろいろ工夫して、家族4人で車中泊やバンライフを楽しんでいます。


今回は、車中泊の「やましさ」ということについて、少し考えてみたいと思います。

昔はやましさなど無かった

車中泊が「やましい」なんて、考えずもしない人が大半かもしれません。私もかつてはそうだったのですが、最近少しずつ、道の駅など公共の場所で車中泊することに対してやましさを感じるようになってきました。



車中泊そのものがやましい行為というわけでは決してありません。車中泊はとても自由な旅のスタイルだと思います。
ただ、自分がこれまで長く車中泊をしてきた中で、徐々に感じるようになってきた感情に焦点を当てると、やはりそこには「やましい気持ち」があることにふと気づいたのでした。


昔はどこでも寝泊りできていましたし、それをとがめる人もいませんでした。バイクで一人旅に出ると、バスの待合小屋や、小学校の校庭(朝礼で校長先生が話す鉄の台の下が、雨が防げてちょうどよかったんです。今では考えられませんが)、他には駅前のひさしの下や、東屋のある公園のベンチなど、雨風をしのげる場所を探しては野宿していました。時には野宿していると「うち来て泊まってけ。」と声をかけてくれる人もいて、旅先で一宿一飯の恩義をいただいたこともありました。旅から戻った後も文通が続いて、地酒を送ったり、温かい心の交流がありました。メールやSNSなどない時代でしたが、住所と名前を交換して各地の方と文通するのも楽しみでした。


全体的にとてもおおらかな時代だったと思います。もちろん、一定のルールやマナーはあって、ゴミを出さない、直火をしない、騒がない、などはみんなが当たり前に守っていたと思います。


しかし、時代は変わり、さすがに昔のようにはいかなくなってきました。




ホテルの宿泊料金の高騰もあって新たに車中泊を始める人が増え、道の駅で車中泊する数は相当なものだと思います。週末や長期連休は道の駅の駐車場が満杯です。道の駅を停泊地にするつもりで現地に着いてみると車が一杯だったということもあり、とても気が気ではありません。


ソロならまだしも、子ども連れのファミリー車中泊では、現地で停泊場所探しにウロウロするのは、自分だけでなく家族全員を不安に巻き込んでしまうことになります。
そうしてだんだんと、私たちの車中泊は道の駅を避けるようになっていきました。

やましさの正体は?

さて、車中泊のやましさと言われて何のことか分からない人もいるかもしれません。
「自分の車で寝ることが、何がいけないのか?」と。


いやもちろん、自分の車で寝泊まりすること自体は何も悪くないんです。


やましさというのは、車中泊している間、何となく肩身が狭い感じだったり、コソコソと人目につかないようにしている感じだったり。

聞けば、奥さんも同じことを思っているみたいでした。


以前、「車中泊って恥ずかしい?」という記事を書いたことがありますが、今思えば、それは「恥ずかしい」気持ちというより「やましい」気持ちに近かったかもしれません。

sleepysheep-zzz.hatenablog.com



やましさの正体。それは、「正々堂々と停泊していると言えない感じ」というんでしょうか?
タダでその場所をこっそり借りているような感じ。



「無料で、好きに利用してもよい場所」と、はっきり言えない感じが、道の駅での車中泊にはあります。

図書館なら何時間本を読んでも誰にも文句は言われませんが、本屋さんで長時間立ち読みしたら店員さんにいやな顔をされますよね。それに近いかもしれません。まして、本屋さんで椅子やテーブルを出してコーヒーでも飲みながら本を読んでくつろいだら、「すぐ出ていけ!」と言われてしまうことでしょう。道の駅における車中泊も、ある意味そういった側面があるような気がしています。


夜おそく道の駅に到着して、夜のあいだ停泊し、翌朝早くには立ち去る、というような使い方ならまだ許せるかもしれません。でも、まるでホテルに泊まるような感覚で昼の早いうちから道の駅に車を停めて、一泊のみならず2泊も3泊も道の駅を占拠して車中泊するなんて、とてもじゃないけど私はできません。
日常から開放されて伸び伸びリフレッシュするはずの旅が、やましさを感じてしまってはちっとも旅が楽しくないのです。


車中泊で道の駅を我が物顔で利用する姿を、自分の子どもたちに胸を張って語れるだろうか?と考えると、私にはとてもできそうもありません。
「ちゃっかりズルをしている」ような気がするんですよね。子どもたちに「ズルしちゃダメだよ。」と言いながら、大人がちゃっかりズルをしてしまっている。



あるいは、そんなことを考えるようになったのは、自分が歳を取ったせいなのかもしれませんが。



これは、私たちの地元、滋賀県の琵琶湖畔に設けられた緑地公園の立て看板です。
ここに書かれているように、琵琶湖のほとりの緑地公園では、「他の利用者の迷惑にならない範囲でテントをたてること」や、「24時間以内の車中泊利用」が正式に認められています。
直火禁止やゴミの持ち帰りなどについても書かれていて、きちんとルールを守れば誰にも文句をいわれず車中泊することができます。
(ちなみに、琵琶湖畔の駐車場は現在無料で利用できますが、近い将来、有料化になることが計画されているようです)


海外の国では、指定された以外の場所で車中泊したり、キャンピングカーを停泊させると罰金をとられるそうです。休憩のための一時駐車と、バカンスのための宿泊場所が明確に区別されているんですね。
モーターホーム(動く家)のような大型キャンピングカーで長期バカンスを過ごすのが当たり前の海外の国では、そのあたりの法整備も進んでいて、「バカンスのための長期滞在型コンドミニアム」や「キャンピングカーで長期バカンスを過ごすための有料の停泊地」などが各所に設けられているんですね。日本で言えばRVパークなどがそれに該当するかもしれません。まだまだ発展途上のRVパークですから、お世辞にも使い勝手が良いとは言えませんが。


いずれにしても、私の中で道の駅は、誰の文句もなく正々堂々と宿泊できる場所の第一候補から外れてしまいました。道の駅で車中泊することそのものを否定するつもりはありませんし、今後も時と場合によっては道の駅を使わせてもらうこともあるとは思います。ただ私自身が、道の駅で気持ちよく車中泊できるか?と考えると、やはり後ろめたさを感じてしまうのは事実です。

気ままな旅を楽しむ第二章~自由を手に入れるためのコスト

旅の楽しさにはいろんな要素があります。観光地を巡ること、美味しい食事、温泉につかること、現地でのアクティビティやイベント。そしてまた、家族で過ごすかけがえのない時間。


旅は人の心を自由にしてくれますが、自由な時間を得るためには少なからずお金がかかります。
なるべくお金をかけないで自由を得たいからと言って、ズルをしたりルール違反をしてまでお金をケチると、今度はそれをとがめる自尊感情が湧いてきて、罪悪感に苛まれてしまうのです。それは、自分にとっては自由なんかじゃなく、むしろ手足を縛られているようなものでした。



車中泊でキャンプ場やRVパークを利用するようになってから、それまでのやましさや後ろめたさが嘘のように消えて、本当の意味で自由を手に入れた気がしました。キャンプ場やRVパークなら、決められたルールの範囲で誰にも気兼ねなくテーブルやいすも出せますし、火も使えます。車中泊旅と聞いてイメージされるような、自然の中でゆったり過ごす快適な時間が、誰にも邪魔されずに手に入るのです。その上、電源サイトなら電気も使えますし、ゴミも現地で処分してもらえるので本当に助かります。



これほど車中泊が広がりを見せはじめた背景には宿泊業界全体の高騰(インバウンドの問題も含め)や、物価高などいろんな要素があると思いますが、これから先さらに車中泊人口が増えていくのは間違いないと思います。これはもう、一時的な流行ではなく、世の中全体の流れとして、車中泊という文化は当たり前に広がると思います。そして、5年後、10年後を考えると、いずれは道の駅に車中泊専用の有料駐車スペースが設けられたり、トイレの有料化なども起こってくるかもしれません。停泊はタダじゃないということが当たり前になっていくはずです。


そうやって、車中泊という自由を手に入れるために一定のお金を払うという概念が当たり前に定着してくれば、今度は価格競争やサービス競争が起こるようになって、各RVパークやオートサイトは切磋琢磨して、より過ごしやすい入れ物(停泊場所)が各地にできてくることでしょう。
私の勝手な未来予想図ですが、そんな時代がやってくれば、私が今感じている「車中泊のやましさ」なんて、それこそ消えてなくなっていることでしょう。

そんな未来が、早く来てほしいものです。


最後まで読んでいただきありがとうございます。

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