ハイエース4人家族で車中泊〜ナローボディでも快適なバンライフを〜

ビルダーのカスタムはとても素敵だけれど、紹介写真には荷物が載っていない。実際の車中泊は荷物との闘い。狭苦しい車内をいかに効率的に収納を工夫するか、4人家族でも楽しく快適なバンライフが送れるブログをお届けしています。

炎天下キャンプでポータブルエアコン大活躍

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ナローボディのハイエースをいろいろ工夫して、家族4人で車中泊やバンライフを楽しんでいます。


先日、岐阜の揖斐川上流にあるキャンプ場へ行ってきました。
避暑キャンプのつもりが、猛暑の炎天下となり、あわや熱中症という危ない状況でしたが、ハイエースにポータブルエアコンを積んでいたので、それをテントに持ち込んで何とか暑さをしのぎました。今回は、真夏のキャンプで期せずしてポータブルエアコンの性能を試す機会になりましたので、その結果をお伝えしようと思います。

炎天下でのキャンプ敢行

お盆ウィーク後半の週末、キャンプ好きの友人と子どもたち、あわせて男4人でキャンプに行ってきました。


岐阜県揖斐川上流にある「藤橋キャンピングベース」というキャンプ場に泊まったのですが、ここは星空がとても綺麗なことで有名なキャンプ場です。


岐阜県には揖斐川、長良川、木曽川という3つの大きな河川がありますが、揖斐川はその中で一番西側を流れています。上流域は滋賀県と岐阜県の県境に近いので、琵琶湖の北部(長浜あたり)からだとわずか1時間ほどでアクセスできます。


揖斐川上流には徳山ダムがあります。

私たちが今回利用した藤橋キャンピングベースの「藤橋」という名前は、かつてダムに飲み込まれてしまった藤橋村という場所を表しているのだそうです。


富山県の黒部ダム、長野県の高瀬ダムとともに日本3大ダムの一つに数えられる徳山ダムは、1957年に計画が決まってから2008年にダムが完成するまで、実に50年もの歳月がかかったそうです。当然、地元では強い反対運動が起こり、実際に工事が始まったのは1980年頃からで、村人たちの離村もその頃から始まりました。

治水と電力供給のために設けられた徳山ダム。その下には、縄文時代から面々とつづく村の人々の暮らしがありました。



滝つぼで水遊び

さて、私たちがキャンプ場を利用した8月中旬のこの日は、深い山の中でも37℃に迫るカンカン照りの猛暑でした。



私たちのサイトは車2台が停められる広いスペースでしたが、あいにくサイト内に木立がなく、まともに太陽が照りつけるため、タープは必須でした。
まず最初にタープで日陰を作り、それからキャンプ道具を運び込んで設営していくのですが、車から荷物を運ぶだけでも汗が吹き出してきます。

幸いなことにキャンプサイトのすぐ横に小さな滝があり、水場に降りて遊ぶことができました。

水着はもってきていなかったので、服のまま水に浸かって全身びしょ濡れになりながら、水鉄砲でウォーターファイトが始まりました。



水遊びのおかげで、少し身体を冷やすことができました。


ポータブルエアコンの実力は?

午後2時、あいかわらずものすごい暑さです。水浴びで多少体を冷やすことはできても、どこかに避難できる場所がないと、日暮れまではまだまだ時間がありました。そこで、とりあえず持ってきていたポータブルエアコンをテント内に設置して、避難場所を設けることにしました。
今回のキャンプ場はあいにく電源がないので、ハイエースのサブバッテリーから延長ケーブルで電源を引っ張ってきて、エアコンを作動させました。


外気用の吸排気ダクトをテントの外に出しておき、エアコンの吸排気でテント内に冷気を循環させることにしました。


作動開始から30分ほどで、テント内の気温は27.6℃を示していました。タープ下の気温は36.6℃ですから、外気温から約9℃のマイナス。おそらくタープのない炎天下では38〜39℃くらいあったんではないでしょうか?まさに危険を感じる暑さでした。



エアコンのおかげで、子どもたちは外で汗をかいても暑くなったらテントに寝っ転がって涼しい風に当たることができました。


時間が経つにつれて、テント内の温度が少しずつ下がっていくのが分かります。外気温とテント内の気温差は初めのうちマイナス9〜10℃くらいでしたが、2時間ほど経過するころには最終的にテント内は21℃(外気マイナス12℃くらい)まで下がりました。
エアコンから吹き出した冷気をエアコンがまた吸って、さらに冷やして排出する繰り返しで、時間が経つにつれて冷気が循環して、より効率よく冷やすことができるようです。


うちが使っているポータブルエアコンは「EENOUR(イーノウ)」というブランドのもので、冷却性能は6000BTU(約1.76kW)とうたわれています。公式サイトによると、冷却性能は外気温マイナス9~12℃と書かれていますから、今回の真夏のテント使用で、ほぼカタログ通りのスペックが出ていることが分かりました。


このエアコンは「デュアル換気システム」といって、本体内に2つのコンプレッサーが組み込まれていて、外気と内気がそれぞれ独立して循環する仕組みになっています。


家のエアコンは室外機と室内機が分かれていますが、ポータブルエアコンの場合は室外機と室内機が一体になっています。


ポータブルエアコンの構造は機種によってまちまちですが、家のエアコンと同じように、室内機と室外機を分割した構造の方が、冷却効率は良くなります。

ところが、機種によっては室内の空気を吸いこむ吸気口が一つしかないものもあります。その場合、せっかく冷やした冷気を吸い込んで、熱を帯びた空気とともに背面ダクトから吐き出すことになり、室内から吸った空気の半分が室外へ排出されて、だんだん室内が陰圧になっていきます。陰圧になると必然的に部屋の隙間から外の温かい空気が流れ込んでくるので、冷え方の効率が悪くなってしまうのです。


eenourのエアコンの場合は、2つのコンプレッサーが本体前面と背面に1つずつあって、室内の吸排気と背面ダクトの吸排気が別系統になっており、前面側の空気循環と背面側の空気循環が混ざることはありません。背面ダクトを室外へ出しておけば、室内だけで吸気と排気が完結するため、外から温かい空気が流れ込んでくることはありません。
通常のエアコンと同じような働き方をしてくれるのが、eenourの特徴です。


家庭用のエアコン(6〜8畳用)で2.3kw程の冷却性能に対して、eenourのエアコンは1.76kw。能力的には75%ほどなので、だいたい4畳半くらいのキャパと考えておけばいいと思います。本体13kgと、車に持ち込んだりキャンプで使うにも何とか持ち運べるサイズです。


今回は炎天下で設定温度を16℃、風量も最大にして、消費電力は500W/hくらいでした。午後2時過ぎから夕方6時過ぎまで約4時間使って、600Ahのサブバッテリーが75%まで減っていたので、バッテリー満タンで約14時間くらい使える計算になります。


電源のとれる電源サイトならより安心して使えそうです。


今なら定価の半額の65000円くらいで買えるみたいです。ポータブルエアコンもずいぶん安くなりましたね。



さて、夕方になり日が落ちると、涼しい風が山から降りてきて、昼間の猛暑がウソのように爽やかな夜がやってきました。


星降るキャンプ場という名の通り、ここはとても星が綺麗なところです。肉眼でも天の川がうっすらと見えます。
また、人工衛星がゆっくり夜空を横切っていくのも見えました。
私たちは昼間の暑さを忘れて、天体観測を心ゆくまで楽しみました。



今回は、真夏のキャンプでポータブルエアコンを猛暑のテント内に設置して、冷え方を検証してみた結果をお伝えしました。

近頃はホームセンターなどでもポータブルエアコンが4万円前後で売られているのを見かけるようになりました。
ポータブルエアコンを選ぶ際の大事なポイントは、冷却性能と消費電力のバランス、それともう一つは吸気と排気が室内側と背面側で別れているかどうか?


この2点をポイントに選ぶようにすれば、間違いないと思います。


最後まで読んでいただきありがとうございます。

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