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ナローボディのハイエースをいろいろ工夫して、家族4人で車中泊やバンライフを楽しんでいます。
今回は、車中泊の電源確保について、ポータブル電源とサブバッテリーそれぞれのメリット、デメリットを比較しながら、用途に合わせた電源確保について考えてみたいと思います。
車内電源の移り変わり
まだ、「車中泊」という言葉もポータブル電源もなかった時代、車の電気といえばシガーソケットくらいしか選択肢がありませんでした。シガーソケットから取れる電気は最大10Aなので、DC(直流)なら120W、AC(交流)だと実質100Wもないくらいです。しかもシガーソケットはエンジンが止まると使えず、そうなるとあとは乾電池くらいしか方法がありませんでした。昔は、単1電池を8本(1.5V×8本=12V)つないで、12V製品を使うための電池ホルダーとか売ってましたね。トラックの運ちゃんみたいに12ボルトの扇風機をつないで、夏の暑さをしのぎながら寝泊まりしたものです。
キャンピングカーでは昔から鉛のディープサイクルバッテリーが使われていましたが、乗用車でサブバッテリーを使うのはちょっと大層すぎました。車中泊にそこまで電気が必要とは考えていなかったというか、車中泊はどちらかというとバックパックに近いスタイルだったので、別に電気がなくてもそれなりに楽しく過ごせていたんです。
でも、車で電気が使えるありがたさを実感するようになると、車載電源はなくてはならない存在になっていきました。うちが特にありがたさを感じたのは、車載冷蔵庫を導入してからだと思います。
車載冷蔵庫は、消費電力そのものは35Wくらいとそれほど大きくないのですが、24時間動かすと結構電力をくいます。経験では丸1日で700Wくらい消費する感じです。
うちが初めて買ったポータブル電源は500Wタイプでしたが、ACで使うと変換ロスの関係で実際には400Whくらいしか使えず、これでは冷蔵庫を丸1日動かすことはできませんでした。
また、500Wのポータブル電源は、最大出力も500Wしかないので、電気ケトルやトースターなど消費電力の大きなものが使えないというのも微妙に惜しい感じでした。
昨今の電気ニーズ
車中泊人口が一気に増えたことで、ポータブル電源市場も急拡大して、さまざまな製品が出るようになり、製品開発や価格競争が進んで、価格がこなれてきたのは嬉しいことですが、まだ、そこまで市場が成熟していないので、不具合が出る割合もそこそこ多いようで、そこが今のポータブル電源の課題といえます。
少し前までポータブル電源は500Wクラスが主流でしたが、最近徐々に1000Wクラスが市場の中心になりつつあるようです。
この4〜5年でポータブル電源の低価格化が進み、1000Wクラスが10万円を切るようになって、グッと身近な存在になってきました。
1000Wクラスのポータブル電源は、実容量が1000Wh程度、最大出力は1200〜1500W程度あります。
これだけの出力があれば、冷蔵庫はもちろん、電気ケトルやオーブントースター、電子レンジなんかも使うことができます。炊飯器やIHヒーターも使えるので、車内調理をオール電化にすることも可能です。
入浴後のヘアドライヤーも使えるでしょう。
※左1000W、右500Wクラス
ポタ電のメリット、デメリット
ポータブル電源は必要な装備がオールインワンなので、スイッチを入れてコンセントをさせば、すぐに使えるというのが一番のメリットです。
初心者でも簡単に使えます。
一方、ポータブル電源の弱点としては拡張性がないことが挙げられます。容量や出力をあとから増やしたりできないので、容量を増やすには買い換えるしかありません。
また「意外とよく壊れる」というのもポータブル電源の弱点です。うちは、1000Wのポータブル電源が、買って2年で壊れてしまいました。ポータブル電源に使われているリチウム電池のセルが突然死んでしまったのですが、こういうことは割とよく起こるみたいなんです。
sleepysheep-zzz.hatenablog.com
サブバのメリット、デメリット
一方、サブバッテリーは自由にシステムを構築できるところが大きなメリットです。システムに必要な走行充電器やインバーターは、長年使われているスタンダードな定番品が数多くあり、製品に対する信頼度はポータブル電源より高いと思います。
リチウムバッテリーは並列につなげば拡張が可能なので、電気が足りなくなってくれば、後から増設することができます。
また、サブバッテリーの場合、万一バッテリーがへたっても、インバーターや走行充電器などの主要回路は生かしたまま、バッテリーだけ交換すればよいので、サブバッテリーの方がコスパが高いというのもメリットの一つではないかと思います。
一方、サブバッテリーの弱点は、システムを繋ぐのが面倒というところです。エンジンルームから車内にケーブルを引き込み、車のバッテリーとサブバッテリーをつなぐ必要があるので、ポータブル電源に比べると少しハードルは上がります。
それでも、何とかシステムを組んでうちも無事作動させることができたので、やってみればなんてことは無い、誰でもやれる範囲だと思います。
現在うちの電気関係の装備は以下のとおりです。
電装機器一覧
REDODO 200Ah LiFPOバッテリー3台
RENOGY MPPT走行充電器30A
SEKIYA100Wソーラーパネル2枚
LVYUAN2000W正弦波インバーター
REDODO純正25A AC充電器
38SQ〜22SQ KIVケーブル
簡易電圧計
DC増設用シガーソケット
ポタ電、サブバどっちを選ぶ?
初心者でもすぐ使えるオールインワンのポータブル電源と、コスパが高く自在なアレンジが可能なサブバッテリー、どちらを選ぶのがいいでしょう?
車の大きさや車中泊人数によって、荷物や装備を積めるキャパは決まってきますから、電源のサイズも積載スペースによってある程度決まってくると思います。
最近主流になりつつある1000Wクラスのポータブル電源は、おおざっぱに言うと幅50センチの水槽くらいの大きさと重さがあります。満タンに水が入った水槽を車に積むと考えてみてください。重さは20kgくらい。
軽の箱バンなら十分可能だと思いますが、コンパクトカーサイズだと、積めることは積めても、就寝時に荷物を動かす際にポータブル電源の移動がかなり大変かもしれません。500Wサイズなら片手で持ち運べるので手軽ですが、電気ケトルなどが使えないのがネックです。
もし、リアのラゲッジスペースなどをうまく活かして、1000Wクラスのポータブル電源の場所を確保できれば、ケトルも冷蔵庫も使えて車中泊がかなり快適になるのですが。
コンパクトなサブバという選択肢
REDODO社から出ているリチウムバッテリーの1番小さなサイズは、500Wのポタ電ほどのコンパクトサイズながら、最大出力1280W、電気容量も1280Whと、1000Wクラスポータブル電源に匹敵するパワーがあります。重さも10kgと軽量で取り回しやすく、スペースを有効に利用できそうです。REDODO社の公式ページをみると、1台30800円と今かなり割安になっているので、これを使ってサブバッテリーを組んでみてはどうでしょう?かなりおすすめの方法だと思います。
インバーターや走行充電器を組み合わせても、これなら、軽自動車やコンパクトカーにも十分積めるサイズに収まると思います。
しかも、このサイズで電気ケトルやIH調理器などのハイパワー製品が使えるので、かなりかなり車中泊が快適になると思います。
ポータブルエアコンに必要な電力
車中泊関連のSNSなどで最近よく話題に上がっているのが、「車中泊でポータブルエアコンを使いたい」というテーマです。
車中泊がすっかりメジャーになって車中泊人口が増えてきたことと、この夏の異常な暑さで、ポータブルエアコンの導入を考える人が一気に増えたんだと思います。
ポータブルエアコンの消費電力は、冷房能力によっても異なりますが、ハイエース程度の広さで実用可能な冷房能力を仮に2kW程度と仮定すると、消費電力は600〜700Whくらいになります。
700Wといえば車載冷蔵庫を24時間動かす電力、これをわずか1時間で消費する計算ですから、エアコンをひと晩使うには最低でも7000〜8000Wh必要ということです。
残念ながら、最近ようやく主流になってきた1000Wクラスのポータブル電源では、せいぜい2時間が限界です。
ただでさえ冷房効率の悪い車内を冷やすには、まだまだ電気供給が追いついていないというのが実情です。
うちのサブバッテリーは200Ah3台で、実容量7500Whほど、これで何とかひと晩エアコンを動かせる電力になります。スペースの都合でバッテリー3台が限界でしたが、REDODO社のバッテリーは最大4台まで並列につなぐことができるので、10000Wh(10kWh)までは確保可能です。
それでも、連泊になると電気は途絶えてしまいます。充電が間に合わないのです。
2泊目は電源の取れるRVパークなどに泊まって、バッテリーをチャージしないといけません。
今後さらにバッテリー市場が進化して、コンパクト化と低価格が進めば、いずれは10000Whクラスが主流になる時がくるのではないかと思います。ポータブルエアコンも今より省エネになっていくと思うので、あと何年か後には、車中泊でポータブルエアコンは当たり前という時代がやってくるかもしれませんね。
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