ナローボディのハイエースをいろいろ工夫して、家族4人で車中泊やバンライフを楽しんでいます。
本日は雨の美瑛から日本最北の宗谷岬を目指します。
またもや電気関係のトラブル発生で怪しい雲行きの北海道旅3日目です。。。
蒸し暑さから一転涼しい夜明け
昨夜も蒸し暑い夜でした。車内は27〜28℃くらいあり少し寝苦しかったので、ポータブルエアコンをかけて寝ました。電源サイトだったのでバッテリー切れの心配もなく好きなだけエアコンを使えるのが安心でした。
今シーズン導入したコロナのポータブルエアコンはなかなかの威力です。
夏の北海道にエアコンは要らないという神話は、今年のこの猛暑には完全に裏切られました。
道北やオホーツク方面はさすがにエアコンは要らないようですが、道央あたりでもこれだけ湿気がきついとかなり蒸し暑く感じます。
そして、明けた翌朝。
温度計は20℃を下回っています。半袖では少し肌寒いほどの雨の朝です。
北海道の夏はこのように気温変化がかなり激しいのが特徴みたいで、本州なみに暑かったかと思えば、上着を着込まないと寒いくらい気温が下がったりと、日内変動が著しいようです。
それと、思った以上に蚊が多いのも予想外でした。
北海道3日目も1日中雨の予報です。
晴れていたら旭山動物園に寄りたかったのですが、この天気ではあまり楽しめそうにありません。
一方、北海道の北部にかけては徐々に曇りから晴れに向かうという予報なので、富良野は諦めて早めに宗谷岬を目指す方が良さそうです。
奥さんは今回の旅で富良野を一番楽しみにしていただけに、その富良野が両日とも雨という不運にかなりガッカリした様子でしたが、こればっかりは仕方がありません。
朝食を済ませたら早めに宗谷岬を目指そうということで話しがまとまりました。
水道ポンプが動かない⁉︎
そんなわけで朝ごはんを済ませ、歯みがきのために洗面ギャレーのポンプを動かそうとしたのですが、何故かポンプがうんともすんとも言いません。
あれ?
昨夜しっかり充電してサブバッテリーは回復しているはずなんですが。。。
バッテリーからポンプへとつながっているケーブルを順に確認していくと、バッテリー側に取り付けている大元のヒューズと、ポンプ側につけておいたヒューズが両方とも切れてしまっています。
片方はガラス管タイプ、もう1つは平形タイプのヒューズです。
切れたヒューズを見てみると、ポンプ側が「2A(アンペア)」大元のヒューズが「5A(アンペア)」となっています。
なるほど、そういうことか。。。
今回の北海道キャラバンに向けて、洗面ギャレーを以前よりパワーのあるシャワー兼用タイプのポンプに変えたんですが、そのポンプの消費電力が40Wくらいなんですね。
40W÷12V=3.333A 、つまり電動ポンプがつながっているケーブルには3アンペア強の電流が流れるわけです。それに対してヒューズは2アンペアですから、そりゃ切れるはずです。
今まで切れずにいたのが不思議なくらい。
大元側もいくつかの電源をまとめると5Aを超えていたんだと思われます。
やれやれ。
出発前に確認しておくべきでした。
ポンプ側だけでなく、大元のヒューズも切れてしまったので、サブバッテリーから取り出している車内照明や充電関係の系統は軒並み使えなくなってしまいました。
宗谷岬の前に旭川あたりでカー用品店に寄ってヒューズをゲットしなくてはなりません。
考えてみれば、車には様々な種類のヒューズが使われていますが、万一ヒューズが切れた場合の予備ヒューズって案外積んでいないことが多いのではないでしょうか?
町なら比較的手に入ると思いますが、北海道では町まで何十キロも走らないといけないので、いざという時のために予備ヒューズを積んでおく大切さを痛感しました。長旅に備えて色々荷物の準備をしてきたつもりでしたが、こうしたトラブルに備える準備も忘れずにしておかなくてはいけませんね。
ギャレーが使えないので朝の洗面をキャンピングカーサイトの水場で済ませ、私たちは雨の美瑛を出発しました。
雨で濁った白金青い池
雨に煙る富良野の丘陵地帯
旭川市街も雨
このまま北海道キャラバンがずっと雨だったらどうしましょう。。。
絶品旭川ラーメンに舌鼓
旭川でオートバックスを見つけ、無事ヒューズを手に入れた私たちは、せっかくなので旭川ラーメンを食べていくことにしました。
生姜ラーメンという、知る人ぞ知る旭川ラーメンの名店「みづの」という名前は地元ではかなり有名みたいです。雨のせいかこの日は比較的空いていて、ほとんど待たずに座ることができました。
あっさり醤油ベースに生姜が効いてポカポカ身体があったまる上品なスープと、小麦の味わい深い中細麺の組み合わせ。
こじんまりしたお店には壁一面に著名人の色紙が飾られ、控えめなご夫婦の人柄と相まってほっこり和む佇まいのお店でした。窓の外の雨を見ていると、ふと、冬の極寒の旭川で、温かいラーメンをすすって汗をかいている人々の様子が浮かんできました。
マイナス20℃近くなる旭川の冬に、身体の芯まで温まる生姜ラーメン。これはもう必然の組み合わせなのかもしれません。
北の果てで奇跡の夕暮れと出会う
旭川ラーメンを楽しんだあと、私たちは最北端の地を目指して国道を北上。。。するはずが、なぜかハイエースのナビは高速道路を南下して留萌に出たあと海沿いを北上するという謎のルートを導きました。
普通ならこんな遠回りのルートは絶対通らないだろうに、旅先の不慣れな土地勘のせいで何となくナビの指示に従ってしまい、気がついた時には宗谷岬とは反対の札幌方面を走っていました。
高速を引き返すわけにもいかず、仕方なくナビのいうまま走り続けて留萌に出たあと、海沿いの国道をひたすら北上します。
このあたりは一年中風が吹く場所なんでしょうか。至るところに巨大な風車がそびえ立っていました。
平坦な丘陵地が海に向かってストンと落ち込む独特の景観が、ずっと遠くまで続いています。
雨は上がり、まっすぐ北に向かう国道は最果ての地にやって来たようなセンチメンタルな雰囲気を醸し出していました。
晴れの天気もいいですが、低くく雲が垂れ込めた雲と風車群の取り合わせがまるで異空間に来たようです。
地元の車は当たり前のように70km/hペースで走っていきます。流れに合わせて走っていると、ナビの示す予定時間よりかなり早く北上することができました。
いよいよ最北の地までもう少しのところまできたようです。
西の海に雲間から光の筋が降りてきました。富良野の雨が嘘のように晴れ間が出てきました。
宗谷岬の手前にある「白い道」を走ってみることにしました。貝殻が敷き詰められた真っ白な道が丘陵地の中をなだらかに抜けていきます。
ようやく北海道らしい景色と出会うことができました。
ある意味、回り道をさせられたナビのおかげかもしれませんね。
夜行性の鹿たちの群れが夕刻の丘陵地を駆けていきます。これからご飯なのでしょうか?
何とか日没までに日本最北端、宗谷岬の記念碑に到着しました。
学生のころにバイクできて以来、何十年かぶりの最北の地です。
いつか子どもたちもまた自分たちの足でここを訪れるのでしょうか?
その時、どんな気持ちでこの記念碑を眺めるのか想像すると不思議な気持ちになります。
そして本日の宿、民宿「宗谷岬」。北海道3日目は車中泊ではなく最北の民宿に泊まります。
気さくな女将さんに案内され、このあとタコしゃぶやホッケなど北海道の海の幸を堪能して、クーラー要らずの涼しい夜にぐっすり熟睡して疲れを癒すことができました。
本日の走行距離 371.6km
美瑛→富良野→旭川→留萌→宗谷岬
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