ナローボディのハイエースをいろいろ工夫して、家族4人で車中泊やバンライフを楽しんでいます。
今回は車中泊おすすめスポット〜山口編をお届けしたいと思います。
関西からは少し遠い山口。車でのアクセスはなかなかハードルが高いと思います。うちもずっとそう思っていて、高校の修学旅行で訪れたのが最初で最後でした。それ以降一度も山口県に行ったことはなかったのですが、子どもたちから「蒸気機関車に乗りたい！」というリクエストに応えるため、思いきって山口まで行ってみたらとてもいいところだったので、皆さんにも是非訪れてもらいたいと思い、今回は山口の魅力を少しだけご紹介します。
出発は前日の夜がおすすめ
まず関西から山口へのアクセスですが、中国道よりも山陽自動車道を使う方が若干早いです。
山陽道なら、その気になれば途中の観光スポットに立ち寄ることもできるので、ぜひ山陽道の方をおすすめします。
うちも今回、初めは一気に山口県までひた走るつもりでしたが、高速を途中で降りて、広島や宮島、岩国などを観光していくことができました。
ポイントは休みの前の夜に出発することです。
休みの日の朝いくら早く出発しようと思ってなるべく早く寝ようとしても、前日はなんだかんだで結局寝るのが23時くらいになったりします。
同じ23時就寝なら、前日の夜21時くらいに家を出て、そこから2時間ほど走ればかなり距離をかせげるんですよね。この2時間の差は大きいです。また、休日の朝は高速がかなり渋滞しますが、前日夜発なら渋滞もなく混む場所を抜けられますから、翌朝は快適にスタートできます。
ちなみに関西から山口までは約500キロです。Googleマップが示す所要時間は6時間30分くらい。土曜日の朝出発だと500キロ、6時間半といえばそれだけで1日つぶれますが、このうち2時間分を前日の夜に稼いでおけば、残りは300キロ、4時間半。まあ半日ちょっとという感じでしょうか。
これなら十分いけると思いませんか？
行きと帰りはただの移動だけで終わるところが、途中観光していくことが可能になります。
山口は道が整備されていてとても走りやすい
さて、関西から山陽道を西へひた走ると最終的に小郡のあたりで中国道と合流します。小郡から萩方面にかけては無料の高速バイパスが伸びているので、市内はそれを利用してもいいのですが、バイパスの各インターから観光スポットまでけっこう迂回することになるので、普通に国道や県道を走っても時間はそう変わりません。
今回、山口各地を旅してみて、道路のきれいさに驚きました。さすが元総理の出身地だからでしょうか？
きれいさというのはつまり走りやすさのことです。市街地の幹線道路よりも、むしろ地方の生活道路や集落をつなぐ県道レベルにおいて特に実感します。
あまり走りやすいのでついスピードを出してしまいがちですが、そこはくれぐれも注意しましょう。
ナビが示す目的地までの所要時間よりかなり早く到着します。
観光地をつなぐ道路はどこも走りやすく、快適なドライブを楽しむことができました。
山口の旅のくみたて方
さて、金曜の夜発で、途中寄り道しなければ土曜日の午後には山口に入ることができます。先日のような4連休を例に取ると、火曜日にはまた引き返さなくてはならないので、山口に滞在できるのは土曜の午後から日曜と月曜の2日半です。
帰りの渋滞を避けるためには、月曜の夜には高速に入っておき、ある程度距離を稼いで広島あたりのPAに停泊するのが無難かもしれません。
そうなると、山口での停泊は土曜日と日曜日の2泊ということになります。
この2つの停泊場所をどうするかですが、山口の観光スポットの大半が山口の真ん中あたりから日本海側に固まっていますので、停泊場所の候補としては秋吉台あたりで1泊、それと長門あたりで1泊するとスケジュールを組みやすいと思います。
まず、秋吉台周辺には道の駅が2つあります。「道の駅みとう」と「道の駅おふく」です。このうち道の駅おふくの方は温泉施設が道の駅に併設されていますので、停泊場所としておすすめです。
道の駅の構造が山あいの道路に沿って作られているため、駐車場が細長い作りで奥行きがあまりありません。夜の車通りはそれほど多くはありませんが、まあまあのスピードで車が通り過ぎていきますから、少しだけ車の音が気になります。
温泉は掛け流しでとてもいいお湯でした。露天風呂もあります。大人500円、3歳以上100円、小学生250円。ロッカーは10円で、これは返ってきませんでした。
ここのお風呂に入って、そのまま停泊してもいいのですが、うちがおすすめする停泊場所は実はここではなくて、秋吉台の最上部にある無料の駐車場なんです。
道の駅おふくから秋吉台駐車場までは車で15分ほどなので、是非そちらに移動することをおすすめします。
満天の星空とカルスト台地のど真ん中
カルスト台地というのは、石灰岩でできた大地が雨水などによって長年の間に少しずつ侵食されてできた地形です。秋吉台のカルスト台地の地下には、秋芳洞という日本一の洞窟がぽっかり開いていて、注ぎ込んだ雨水が洞窟の中を川となって流れているんです。
秋吉台はまた星空の綺麗さでも有名です。残念ながら写真に撮ることはできませんでしたが、今まで見たことのないくらいきれいな、360度全体に満天の星空が広がっています。天の川も肉眼ではっきりそれとわかります。この星空を見ることができただけでも、山口まで来て良かったと思いました。
外は長袖を着ていても寒いくらいでしたが、奥さんも子どもたちも時間を忘れて星空を眺めていました。
翌朝は、高原に降り注ぐ朝日がとてもきれいでした。
ここの駐車場はトイレもあり、広々していて、道の駅に比べると利用する人はまばらで、おすすめの停泊場所です。
ここから秋芳洞までは車で2〜3分。サファリパークまで10分くらい。また小郡市内や湯田温泉、長門方面へもそれぞれ30〜40分の距離なので、山口観光のベースとしておすすめします。
さて、次回ひきつづき後編をお届けしますのでお楽しみに。
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