ハイエース4人家族で車中泊〜ナローボディでも快適なバンライフを〜

ビルダーのカスタムはとても素敵だけれど、紹介写真には荷物が載っていない。実際の車中泊は荷物との闘い。狭苦しい車内をいかに効率的に収納を工夫するか、4人家族でも楽しく快適なバンライフが送れるブログをお届けしています。

車中泊おすすめスポット〜津和野編




ナローボディのハイエースをいろいろ工夫して、家族4人で車中泊やバンライフを楽しんでいます。

今回は山陰の小京都と言われる津和野にスポットをあてて車中泊&観光情報をお届けしたいと思います。

何もない、でも懐かしい町

元気でいるか 街には慣れたか 友達できたか
寂しかないか お金はあるか 今度いつ帰る

城跡から見下ろせば 蒼く細い河
橋のたもとに 造り酒屋のレンガ煙突

中略

山の麓 煙吐いて 列車が走る
木枯らしが雑木林を 転げ落ちてくる
銀色の毛布つけた田圃に ぽつり
置き去られて 雪をかぶった案山子がひとり

さだまさしさんの「案山子(かかし)」という歌の歌詞です。
この案山子という曲は、津和野の町の風景を基にして作られたのだそうです。
曲の中で描かれているのは、まだ雪景色の残る早春の津和野ですが、津和野という土地の魅力をとてもよく表していると思います。



津和野の町の基礎は津和野藩によって作られました。今もその当時の雰囲気がいい意味で残されていて、それが津和野の魅力になっていると思います。
津和野藩は幕末の激動の際、長州側にも幕府側にもつかず、中立を通したそうです。
血の気の多い長州藩のすぐそばにありながら、一線を画して中立を保った津和野藩の強さはどこからきているのでしょうか?
地理的には、山陰の出雲地方と山陽側のどちらにもつながる交通の要であることからも、古くから強い力を持っていたであろうことが伺えます。


「萩〜津和野」と、山口の観光スポットとしてひとまとめに語られることが多い津和野ですが、実は山口ではなく島根県に属します。地理的にいうと島根県の南西部、山口県との県境に位置する山あいの盆地に開けた小さな町です。冬には雲海に包まれることも多いそうです。

案山子の歌詞にも登場する「蒼く細い河」津和野川が町を縦断する様に流れています。



津和野といえば明治の文豪、森鴎外が生まれ育った町として有名ですか、今も彼の生家が残されています。若き日の青年森鴎外がその家から津和野川沿いに、のどかな堤防の道を歩いて旧制中学校へ通ったであろう、その当時のままの雰囲気の中を、私たちもゆっくりと歩いてたどることができます。

津和野へのアクセス

島根県と山口県の県ざかいに位置する津和野までは、京都から高速でざっと6時間です。
山陽道で広島まで行き、そこから中国道を経由して津和野まで行きます。
関西から津和野と聞くと何だかものすごく遠い場所に思えてしまいますが、金曜の夜の前泊で神戸の先あたりまで駒を進めておけば、土曜の午前中には津和野に着けるでしょう。

もしも丸々3日の休みが取れるなら、津和野で1日、翌日は岩国や宮島などを回り、最終日は広島を訪れてから帰るパターンや、津和野から山陰ルートで出雲大社や宍道湖、大山などを巡るコースも取れるでしょう。

津和野を山口観光の一部として位置付けてしまうと、どうしても他の山口の観光地とセットでルートを考えることになって日程を長期に考える必要が出てきますが、山陰や山陽めぐりの一部ととらえて、島根や広島あたりの観光とセットで考えれば、比較的アクセスしやすくなるのではないでしょうか?

「ディスカバージャパン」ではないですが、津和野は古き良き日本の原風景に触れることができる素敵な町だと思います。1日あれば十分楽しめるくらいの規模の町ですから、ぜひ旅のルートの一つに加えてみてはいかがでしょう。


津和野めぐりにはレンタサイクルがおすすめ

先ほど書いたとおり、津和野の町はそれほど大きな町ではありませんから、午後到着なら午後半日+翌日の午前半日あれば、主な場所は十分堪能できると思います。


*津和野川から引きこまれた堀割と土塀沿いを優雅に鯉が泳ぐ殿町通り
*朱色の千本鳥居をくぐり石段を上った先にある太鼓谷稲荷神社
*ノスタルジックな蒸気機関車(D51)が展示されている津和野駅前広場
*森鴎外記念館
*津和野の町並みを見下ろす津和野城址

こうした見どころをめぐるのももちろんいいですが、私個人的には津和野川の堤防をのんびり自転車で走るのもとても心が洗われて好きです。
そう、津和野巡りには自転車がおすすめなんです。
津和野駅前にはレンタル自転車のお店が2~3軒あり、2時間500円、1日800円と比較的良心的な値段で自転車を借りることができます。
小さな子どもさん連れならキッズシート付の自転車も貸してもらえるので、家族で自転車で津和野を走ることができます。
駅前の駐車場に車を停めて、レンタル自転車で津和野を巡る。これがオススメの方法です。
津和野は小さな町とはいえ、殿町通りの掘割と千本鳥居、森鴎外記念館、津和野城址などを巡ろうと思うとそれなりに距離がありますし、車で回るにはそのつど駐車場を探さなければなりません。
津和野のような「町そのものの雰囲気」を楽しむ場合は断然自転車がおすすめです。

津和野での車中泊おすすめスポット

さて、津和野での車中泊はずばり「道の駅 津和野温泉なごみの里」。
名前の通り、温泉施設が併設されている道の駅です。温泉の料金は大人610円、小中学生360円、幼児は無料となっています。幼児無料はうれしい配慮ですね。営業時間が10時から21時(最終受付20:30)と少し早めに閉まりますので、そこだけ注意が必要です。

道の駅の駐車場は普通車92台、大型車11台と広めなので、車中泊であぶれてしまうことはないと思います。

道の駅は津和野の中心地から少し西に外れた場所にありますが、外れと言っても比較的小さな町ですから、道の駅に車を停めて殿町通りまで歩いていけない距離ではありません。ただ、効率的に津和野を見て回るなら、道の駅から歩くよりは津和野駅前あたりにいったん車を停めてレンタル自転車で巡る方がいいでしょう。その後、途中のスーパーで食料品を買い出してから道の駅に向かうのが一番スムーズだと思います。津和野駅から道の駅なごみの里に向かう道の途中に「キヌヤ津和野店」という小さなスーパーマーケットがあります。
全体的にお店の閉店時間が早い津和野にあって、キヌヤさんは20時まで営業しているので心強いです。
ここで夕食と翌朝の朝食、お酒のおつまみなどを買い込んでいけば、あとは道の駅で温泉につかって、夜はちょっと一杯やって、あとは朝までぐっすり眠るだけ。。。。。

あ、そうそう、一つ忘れていました。


津和野には日原天文台という天体観測ができる場所があり、大きな望遠鏡が備え付けられているのですが、それはすなわち、このあたりがとても星がきれいに見える場所だということです。都会から遠い山あいにある津和野は、星がとてもきれいな場所としても有名なんですよね。

夜眠る前にちょっと車の外に出て星空を見上げてみてはいかがでしょう?


最後まで読んでいただきありがとうございます。

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