ナローボディのハイエースをいろいろ工夫して、家族4人で車中泊やバンライフを楽しんでいます。
謎のエラーコード E17
お正月明けの3連休は特に旅の計画をたてていないわが家。
奥さんは髪の毛を切りに行き、私は子どもたちと凧上げの凧を作ったり、ハイエースの車内を少し整理しながら、旅で感じた不便な箇所を手直ししたりして過ごしました。
ほんのちょっとしたマイナーチェンジですが、旅先でのストレスが減るのは疲労軽減にかなり効きます。
ふと、ポータブル電源の充電具合を確かめようとインジケーターを見てみると、今まで見たことのないエラーコードが表示されています。
ん?E17?
見たことのないエラーコードです。
ポータブル電源のインジケーターの一番上の段に「E17」と表示されています。インジケーターの上段は充電量を示すところなので、何か充電関係のエラーかもしれません。
試しにソーラーパネルの充電コードを抜いてみると、エラーは消えました。
そしてもう一台のポータブル電源に充電コードを挿してみると、同じように「E17」と表示され、コードを抜くとエラーは消えます。
2台共「E17」と同じように表示され、抜くと消えるということは、やはり充電関係、それもソーラーパネル側の問題かもしれません。先日の車中泊旅までは特に問題なく稼働していたので、その後何か不具合があったのでしょうか?ソーラーパネルは導入からまだ2年弱です。こんなに早く故障してもらっては困ってしまいます。。。
ソーラーパネルの配線やコネクターを順にたどっていき、おかしなところがないか点検してみました。それから屋根に上がってソーラーパネルの接続部分を確かめてみます。どこにも特に問題はないようです。
2枚のソーラーパネルを繋いでいる接続部はお弁当箱みたいなプラスチックのボックスにコネクターを入れて、周りをテープで固定して雨に濡れないように密閉してあります。もしかしてここに雨が染みこんで、中でコネクターが水没しているのかも?と思って、テープをいったん剥がして、ジョイントボックスをあけて見ました。
けれど、中は特に水が入っていることもなく、綺麗な状態です。
うーん、ますます原因が分からなくなりました。
その時、屋根裏にポータブル電源の空箱を保管していたことをふと思い出しました。箱の中にポータブル電源の取扱説明書がたしか残っていたはず。
取説をみれば、エラーコード「E17」の原因が分かるかもしれません。
さっそく屋根裏に上がり、ポータブル電源の空き箱を探します。
ありました。
スアオキG500。
箱を開けてみると中に取扱説明書が入っていました。屋根裏から下りて、明るいところで取説を開いてみます。
英語、スペイン語、中国語など各国語で書かれた取説の一番最後に日本語のページがありました。
そして、Q&Aの最後にエラーコード一覧が。
「E17」を調べてみると。。。
「E17 : 低温充電制御。ポータブル電源の周囲の気温が0℃以下になると、バッテリーを守るために充電を制御します。充電は0℃以上の場所で行ってください。」とあります。
低温充電制限。。。?
要するに、寒すぎてエラーが出てたってことですか。
ソーラーパネルの故障ではないと分かってホッとすると同時に、それほど気温が下がっていたということに少なからずびっくりしました。
確かにこの週末は今年1番の寒波がきて、家の周りでは睡蓮鉢の水がガチガチに凍り、外水栓も完全に凍りついています。ハイエースの車内が0℃以下になってしまって、ポータブル電源がバッテリーを守るために充電を制御したというわけです。ソーラーパネルの問題ではなかったということですね。
改めて取扱説明書を見てみると、これ以外にも様々なエラーコードがあり、外気温がマイナス3℃以下になると、「低温放電制御」というエラーが出るということも書かれていました。
つまり、気温がマイナス3℃以下になると、バッテリー保護のため放電を制限するということです。
。。。ということは、外気温がマイナス3℃以下になるとポータブル電源が使えなくなるということになります。
さすがに車内がマイナス3℃を下回るようなシチュエーションは少ないとは思いますが、スキーやスノボなどで標高の高いスキー場で車中泊するという状況は十分考えられます。
日中、駐車場に車を停めてスキー場に行っている間、車内の気温がマイナス10℃くらいまで下がることはよくありますから、夕方車に戻ったあと、夜間照明などで電源を使おうと思った時に、ポータブル電源が「低温放電制御」エラーを起こす可能性は十分考えられます。
そういう場合は車のエンジンをかけてしばらく暖機運転しながら、ヒーターをかけてポータブル電源を暖めてやる必要があります。
もしその時にこの低温放電制御というエラーコードの内容が理解できていなかったら、きっと訳が分からないまま、極寒の中であれこれ原因を調べるはめになることでしょう。
やはり、いざという時に取扱説明書は大切だなぁと感じます。今回のことを教訓に、ポータブル電源の取扱説明書はいつも車内に積んでおくことにしました。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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