ナローボディのハイエースをいろいろ工夫して、家族4人で車中泊やバンライフを楽しんでいます。
前回、車中泊に役立つ「実用」についてご紹介しました。今回はその続きです。車中泊における「不要」についても考えてみたいと思います。
考え方は実用と同じ
車中泊に持って行く実用品の考え方は、家での暮らしにおける「生活応援品」であると書きました。旅に必ず必要な必需品ではないけれど、あると絶対助かるものたち。
そんな、暮らしを陰で支える応援品が車中泊の旅を豊かなものにしてくれます。
そして、これらサブ必需品は旅の都度積み下ろしするよりも、家のものとは別に買って車にいつも積んでおくのがお勧めです。
実は、車中泊の不要品の考え方も、基本的には実用品と同じです。その人ごとの旅のスタイルが、持ち物の取捨選択を決めていきます。
プチサバイバル的な方向性なのか、キャンピングカー(モーターホーム)のような家そのままの快適空間を目指すのか?
あるいはその融合か?
それによって要らないものの判断が違ってきます。
うちの場合の方向性を書いておかないといけませんね。
うちのコンセプトは、一言でいうなら「快適バンライフ&車中泊」です。
キャンピングカーのようなラグジュアリーさは求めていません。装備にしてもDIYにしても、あくまで日常使いの一般車両の範囲で楽しんでいます。
が、かといって車中泊のたびに居住スペースがなくなるほど荷物満載の中に身体をねじこむようにして、ぎしぎし重なり合って眠るのもしんどいですから、できるだけ荷物は減らして、その中でなるべく工夫して、家にいるのと変わらないような快適居住空間を目指したいと思っています。
その一方で、プチサバイバル的なアウトドア感も、子どもや奥さんも一緒に楽しめる程度のワクワクは楽しみたいと思っています。本格的アウトドアではなく、あくまで手軽に楽しめる範囲でです。アウトドアのエッセンスを楽しむという感じでしょうか?
あと、もう一つのコンセプトは、同じ目的を達せられるのにわざわざ時間や手間がかかるやり方は選ばないようにしています。
必要なものが手元にないことによる不便さは、代わりの方法で時間をかけて工夫すれば何とかなる場合もありますが、あえてそれ自体を目的にして、面倒な手間をかけすぎないように気をつけています。
このあたりは、それぞれの人のこだわりたい方向性や程度がありますから、一概にいいとか悪いとかは言えません。それにこだわることがその人にとっての喜びなら、手間をかけ時間がかかってもそうするのが正しい車中泊のあり方かもしれません。
この場合、それがその人にとっての喜びであると同時に、同行者に負担をかけず、また周囲にも迷惑をかけないことが条件です。
少し話しがそれましたが、車中泊において不要かどうかを考えることは、単純にいえば「それは家でも使うかどうか?」と自問してみればおのずの答えは出てきます。
家では使わないけど車中泊に持っていきたいという道具については、「車中泊でそれを使うことにこの上ない喜びを感じる」、「家族の誰にも迷惑をかけないか?」そして、「周りの人にも迷惑をかけないか?」と問うてみてください。
この3つの問いを全てクリアしたものは、車中泊に持って行っても大丈夫な道具です。
残念ながら2つ目か3つ目の問いで引っかかってしまったものは、車中泊の道具としては持って行くのはあきらめたほうが無難です。
実践結果に基づく車中泊の不要
1.コールマンのランタン
男の人はみんな一度は憧れるコールマンのランタン。キャンプの夜を暖かく照らすアメリカ西部開拓のロマンです。マントルを空焼きして、ホワイトガソリンを入れて、ポンピングをして。
そういう手間も始めのうちは楽しいのですが、車中泊にコールマンを持って行くのはやめておいた方がいいと思います。
そもそもコールマンはちょっと付けたり消したりするには向いていませんし、マントルはとても壊れやすいですし、ポンピング部分はすぐに硬くなってメンテナンスが必要です。
車中泊には電池式のLEDミニランタンが便利です。暖かい電球色の雰囲気いいのが出回っていますから、その方が絶対おすすめです。
2.キャンピングチェア
折りたたみ式のキャンピングチェアって、想像以上に場所をとります。
普通車のトランクにキャンピングチェアを4つ入れたら、それだけでトランク半分くらいは占めるんじゃないでしょうか?
オデッセイで車中泊をしていた頃はキャンピングチェアを持っていっていましたが、まだ子どもができる前で夫婦2人旅だったけど、いつもキャンピングチェアの収納がネックでした。
畳んでも微妙に嵩張るし、全長も案外長いんです。
また、キャンピングチェアは広げたサイズも車中泊で使うにはちょっと大きくて場所をとります。家族4人でキャンピングチェアを4つ広げてテーブルを囲むと、かなりの広さが必要です。道の駅では絶対に禁忌ですし、これが自由に使えるシチュエーションというのは案外少ないのではないかと思います。
現地で使えるか分からないのにわざわざ車に積んで持っていくのはちょっともったいない気がします。
もし車中泊に持って行くなら、キャンピングチェアより折りたたみベンチをおすすめします。
アルミフレームの折りたたみベンチは軽くて薄いですから荷物がかさばりません。
3.折りたたみテーブルセット
よくスポーツ量販店などで売っている青いプラスチック製の、椅子とテーブルが一体になっている長細い箱状のテーブルセット。
あれは、実際使ってみると組み立ても片付けも案外面倒なことがよくわかります。
そして、テーブルと椅子が固定されているので大人には窮屈で足がはみ出してしまいますし、地面が水平じゃないとガタつきます。足元がひっかかるので立ったり座ったりが面倒。あれはやめておいた方がいいです。
アルミの折りたたみスタンドの方がよほど使い勝手がいいと思います。
4.ヘキサゴンタープ
ヘキサゴンとは「六角形」の意味で、ヘキサゴンタープは六角形の形をしたタープのことをいいます。
なぜ六角形かというと、長方形の4隅を少し縮めた、あるいは逆に長方形の真ん中を少し出っ張らせて六角形になったということでしょう。
四角いタープに比べると、人が集う真ん中あたりが広くて、多少の雨が降っても横から吹き込む心配が少ないといった利点があります。
ただ、車中泊で使うにはこの六角形はどうも使い勝手がよくありません。
カーサイドタープとして使うにも、リアゲート周りで使うにしても、単純な長方形の方がよほど使いやすくてアレンジしやすいです。
ヘキサゴンタープは不要の部類ですが、逆に四角いタープは車に是非1枚は積んでおくべき実用品の一つです。
ざっと挙げただけでも四角いタープの使い道は、カーサイドタープとしての他に、リアゲートを跳ね上げた周りを囲うようにすれば着替えやシャワーの目隠しになります。真夏の炎天下で長時間駐車するときはタープを車にかけておけば車内温度の上昇を防ぐことができます。
広場でお弁当を食べるときのブルーシートがわりにもなしますし、海辺や河原では、半分を地面に敷いて残りを折り曲げてポールで立てればサンシェードにもなります。
濡れたり汚れた服のままでとりあえず車に乗らないといけない時には、シートにタープをかけて簡易カバーにもなります。
単純に三角のトンネルを作るだけで子どもたちにとっては絶好の秘密基地にもなります。
とにかく四角いタープはタフで万能な防水布地なんです。とことん使い倒してやりましょう。
5.その他
実際に何度か車中泊してみると、持っていったけど結局使わなかったものたちが他にもあると思います。
例えばうちは夫婦ともコーヒー好きなんですが、手回しのコーヒーミルは結局車中泊では使わないということがわかりました。
子どもたちが大きくなっていつか夫婦2人旅になればまた使うこともあるかもしれませんが、今は不要の部類です。
このあたり、人それぞれによって要る要らないは変わってくると思います。車中泊の旅の雰囲気を楽しむために手回しのコーヒーミルが役立つ場合もあるでしょうし、うちのように小さな子どもたちがいる場合、とてもそんな余裕はなくて、朝はドリップパックのコーヒーという場合もあると思います。
繰り返しになりますが、基本的には家でたまに使うサブ必需品は車に積んでおくととても役に立ち、一方、家でもあまり使わないようなものは、旅先でも結局は使わずに終わってしまうことが多いということです。
あとは実際に車中泊を重ねてみる中で、少しずつ実用と不要がより分けられていくと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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