ハイエース4人家族で車中泊〜ナローボディでも快適なバンライフを〜

ビルダーのカスタムはとても素敵だけれど、紹介写真には荷物が載っていない。実際の車中泊は荷物との闘い。狭苦しい車内をいかに効率的に収納を工夫するか、4人家族でも楽しく快適なバンライフが送れるブログをお届けしています。

古道具屋めぐり


ナローボディのハイエースをいろいろ工夫して、家族4人で車中泊やバンライフを楽しんでいます。

本日は「古道具屋」に関するお話しです。

物をリユースする

人が使っていた物、いわゆる中古品を売り買いするという考えは古くからありまして、今ではリサイクルショップと言われますが、かつては古道具屋と呼んでいました。
買う側の立場から見ると、欲しいものを中古で探す場合、リサイクルショップや古道具屋のほかに、大きな意味では質屋や骨董品店もそうですし、メルカリやヤフオクなどの個人売買もよく使われていると思います。


人が使っていたものを使うなんて恥ずかしいことだ!とおっしゃる方も一定数おられるかもしれません。中古品という「もの」の中に、一度他人が使っていたという見えない過去が投影されてしまうのかもしれません。人が使っていたものを使うのは自分の価値まで下がってしまうと感じるのでしょうか?あるいは単純に汚いと感じるのかもしれないですね。

車の中古はまだいいとしても、靴の中古は絶対嫌だという人もいます。人が履いていたものを履くのを不潔に感じるというのは、たしかに分からないでもありません。

世の中は売る人と買う人の関係で成り立っていますから、売るのも自由、買うのも自由です。中古でもぜんぜん構わないという人は中古の靴を探すでしょうし、中古を買うのはみっともない、汚いと感じる人は常に新品を買うでしょう。
まあ、昨今のリサイクルショップの活況ぶりを見ていると、以前より中古品を使うことへの抵抗は少なくなりつつあるように感じます。
物を大切にする気持ち、中古といっても程度がよく十分商品価値が保たれていること、そしてやはり値段が安いことなどが中古品のメリットだと思います。

古道具屋が減っている?

さて、今日のテーマはリサイクルショップではなくて「古道具屋さん」です。
何が違うの?と言われると説明が難しいのですが、「質屋」「骨董品店」「古道具屋」「リサイクルショップ」と、どれも中古品を扱うお店ながら、少しずつ中身が異なるのは皆さんご存じの通りです。
質屋は、比較的財産価値のある高額品を店に預けるかわりに一時的に金銭を借り、期限内に返さないとその品は質屋のものになって流れてしまうという仕組みで、お店にはそうした質流れ品が並んでいて、一般客はそれを買うことができます。

骨董品店は、古い時代に作られた陶器や掛け軸などを売る店で、古道具屋の一種ではありますが、ここで重要視される「もの」の価値基準は、主に「古さ」と「血統」です。
例えば古伊万里のように、有名な窯どころの古い時代の陶器が高値で取引されたり、著名な人物が作ったり書いたりしたものが値が高くなりますが、審美眼がなければ素人には見分けがつきにくく、それが骨董品の面白さであり怖さでもあります。


一方、古道具屋というのは骨董までいかない生活全般の古い道具を扱う店で、家具、食器、調理道具、生活雑貨、家電製品など、あらゆる物がところ狭しと並んでいて、陳列はかなり無秩序で、ある意味カオスな世界が店の中に広がっているような、そんなお店のことを指します。リサイクルショップと呼ばれるお店の方は、商品がもう少し整理されていたり、ジャンル別に陳列されていたり、値札やサイズ表示などに統一感があったりして、より現代の店舗という感じで、若い世代の人や女性でも気軽に来店しやすくなっているのが特徴です。
全国にチェーン展開されているようなリサイクルショップも増えてきていますね。

洋服や服飾を扱うか否か?という点も、古道具屋とリサイクルショップの違いの一つかもしれません。古道具屋ではあまり洋服は扱わないようですね。昔は、古道具屋と古着屋という風にすみ分けていたため、古道具屋ではあまり洋服は扱っていなかったのだと思います。


私は、車中泊で旅をする時、その地方に古くからあるような古道具屋さんをふらっと覗くのが好きです。
時代とともに、そうした古道具屋さんはリサイクルショップへ様変わりしたり、不景気や、店主が亡くなって店を畳んだりして、昔ながらの古道具屋さんは全国的に見ても数が減ってきていると思います。
以前あった古道具屋さんが次に訪れた時に無くなってしまっていると、とても寂しい気持ちになります。


各地の古道具屋さんで偶然みつけた古き良き品物たちが、今もわが家のあちこちで命を長らえています。昔の誰かが使った何かしらの思いがそこに宿っているような気がして、私はそうした古いものに囲まれて暮らすのが好きです。古道具屋の店主と交わした会話や、少しすえたような店の臭いや薄暗い雰囲気まで蘇ってくるようです。
「もの」の中に、人が使っていた見えない過去の思い出が投影されている、そんな気配を感じられるところが、逆に私にとっては”悠久の時”の中に身を置いているような、穏やかな温もりに包まれている気がするのです。

古い道具の使いみち

さて、古道具屋で見つけたモノたちは、大きく分けると、そのままの形でわが家の道具のラインナップに加わる場合と、何かのDIYの素材としてアレンジしたりリメイクして新たな息吹を吹き込む場合があります。

各地の古道具屋を訪ねる時、私は、無秩序に並んだ古道具屋の狭い通路をゆっくり歩きながら、そこにあるモノたちとの会話を楽しむような、コミュニケーションしているような気持ちになります。ブリキのおもちゃの隣にサイフォンコーヒーのガラスビンがあり、その足元にはタガの外れた古い桶が転がっているような、そんなカオスの中から、おそらくもう世界に一つしか残っていない宝物を見つけ出すような、そんな探検気分が味わえるのが古道具屋めぐりの魅力なのです。

そして、店主との会話。
私は古道具屋の店主にはある種共通するようなキャラクターというか特徴がある気がします。そんな店主とのやり取りもまた、古道具屋めぐりの楽しみの一つです。
古道具屋の店主の値段のつけ方には、その店主が大事に思う(価値があると考えている)ジャンルによって偏りがあるのが特徴で、それを見抜くことがまず大切です。その店主がこだわりを持つジャンルのものは、店主が相場をよく知っているので、それに関してはあまり値引きは望めません。中古でも、おそらくまず妥当な値段でしか売ってくれないと思っておいた方がいいでしょう。でも逆に、店主があまり興味のないジャンルの品に関しては、交渉しだいではかなりの割安価格で買うことができたりします。私はどちらというとDIYの素材としてモノを選ぶことが多いので、店主からすると、「なんでそんなもの買うの?」という感じに映るようですが、時には予想以上にタダみたいな値段で手に入れることができたりします。


私が今までに古道具屋で手に入れたモノたちを少しご紹介してみましょうか。

銅製のお盆¥500


周りをサンダーでカットして、デロンギオーブンの底敷きとして使っています。銅は熱伝導がいいのでこれでピザを焼くとカリッふわっと焼けるのです。銅製のお盆を銅板として切り出して使うとは、おそらく誰も考えないことでしょうね(笑)
ちなみに、銅板の下に敷いてあるのはタルトストーンです。これも蓄熱性がいいので、オーブンの下に敷くと熱効率がアップするおすすめの方法なんですよ。

古いお釜のふた¥300


お釜のふたの持ち手部分をカットして丸い板状に整えてから、きれいにやすり掛けして、丸椅子の座面として加工しました。3本の脚は飛騨高山の家具工房で1本100円で分けてもらったタモの丸棒を使っています。仕上げはウッドオイルを塗って磨き、アンティーク調の三脚椅子の完成です。
店主との会話で、「こんなお釜のフタだけ何に使うんか?」と聞かれたのを思い出します。

ミルク缶¥2000

長野県の塩尻にあった古道具さんで見つけた錆び錆びのミルク缶。きれいに磨いてバターペイントで塗装しました。長野県の牧場で昔、実際に使われていたミルク缶だったそうです。

仕出し用の木の箱¥500

ガラスをはめた木の扉を取り付けて、キッチンのウォールラックにリメイクしました。
ちなみにガラスは古い額にはまっていたガラスを流用。額ももちろん中古です(笑)

サイフォンコーヒー¥1000

尾道にある古い道具屋さんで見つけたサイフォンコーヒーのセット。最初、取っ手が安っぽいプラスチックだったので、リメイクして木の取っ手をあとからつけました。

アイアンラック¥500


何に使うのかよく分からないまま、何となく買ったのですが、上1/3ほどをカットして、木の天板を取り付けたらアイアンチェアになりました。

消防のブリキのバケツ¥0


穴が開いているからただでいいよ、って言われてもらった消防のバケツ。穴をふさいで、ペンキで色を塗ったら雰囲気が変わりました。お風呂の残り湯を洗濯機に移すのに重宝しています。

茶箱¥1000


お茶を保管しておく木箱だけあって内側にブリキ板が貼られていて湿気防止効果が高いので、小麦粉のストックを入れています。うちは時々パンを焼くので、小麦粉の大袋をしまっておくのにちょうどいいんです。

真鍮の火床と火箸¥1000


ミニ囲炉裏を作ろうと思って、火床と火箸を古道具屋でゲットしたのでした。囲炉裏の外側の部分は壊れたギターアンプの中身を取り除いて、耐火煉瓦を敷いた上に火床を置き、木の板で回りを囲ってあります。使わないときはガラス板を乗せれば、夏場も雰囲気のあるローテーブルになります。


他にもいろいろありますが、私にすれば古道具屋に転がっているモノたちは、海辺で流木を拾うのと同じような感覚で、新たに何かを創り出すための素材です。少しのアイデアと手間暇を惜しまなければ、世界に一点だけのオリジナル作品が誕生します。しょせんは素人の遊びですから、それで商売をしようとかは思わないですけどね。
創る時間も楽しいですが、やはり古道具屋をぶらつく時間も楽しいものです。どこかに面白い古道具屋があったら、是非教えてください。
どうぞよろしくお願いします!


最後まで読んでいただきありがとうございます。

車中泊の旅ランキングに参加しています。励みになりますので、よければクリックしていただけると嬉しい限りです。
また、皆さまがいずれかの広告を1回クリックしていただけると今後のブログ維持につながります。
ご協力ありがとうございます!

にほんブログ村 旅行ブログ 車中泊の旅へ
にほんブログ村


下のバナー、ken&sho...は子どもたちの名前から取っています。バナーをクリックしていただけるととてもうれしいです。

車中泊ランキング
人気ブログランキングへ


プライバシーポリシー/お問い合わせ