ナローボディのハイエースをいろいろ工夫して、家族4人で車中泊やバンライフを楽しんでいます。
普段はファミリー車中泊を楽しんでいる私たちですが、今回はソロキャンプの装備について少し考えてみたいと思います。
あらためて、もしも私がソロキャンするとしたら。。。今日はそんなことについてつらつら考えてみたいと思います。
それぞれのシチュエーションに最適な装備とは
以前、別の記事でも書きましたが、車中泊と車中泊キャンプ、はたまた通常のキャンプでは装備が微妙に異なります。
いや、別に大は小を兼ねるので、ファミリー用の道具を流用したっていいんですけどね。でも、ソロキャンプに馬鹿でかいコールマン2バーナーやバーベキューグリルを持っていくか?っていう話しです。
一人で静かにソロキャンプを楽しむための、よく使い込まれた最低限のミニマムな装備、それをコンパクトにバックパックに詰め、いい場所を見つけて野営する。
夜露をしのぎながら、最小限の装備で野外で寝る「野営」という言葉がソロキャンプにはぴったりくる気がします。野外でソロキャンプをすると、いやがおうにも一人の時間がどーんと目の前に迫ってくるわけです。
一人で過ごすためにソロキャンプしてるんですからそれが当たり前なんですが、テレビも何もない野外だからこそ、「一人の時間」がよりクローズアップされてきます。それこそまさにソロキャンプの醍醐味と言えるでしょう。
そんな貴重な時間を一緒に過ごす道具たちですから、できれば愛着のあるものを連れていきたいものです。
昔、若いころソロツーリングや一人でバックパックしていた頃と比べると、今は新しいキャンプ用品がどんどん開発されて、さまざまなアイデアグッズが気軽に100均やネットなどで手に入る時代になりました。キャンプ人気の高まりがどんどん新たな購買層を広げ、それがまた新しい商品の開発につながっているように思います。
それ自体は喜ばしいと思う反面、ちまたに出回っているアウトドアグッズは、どれも一辺倒というかパターン化されて、どこへいってもみな同じような道具を使っていて、少しオリジナリティに欠けるところが残念な気もします。
昔は今ほど道具が流通していなかった分、それぞれが工夫をこらして野営していましたから、そうした苦労の中からサバイバルの技術や知恵が生まれていったように思うのです。
食う、寝る、過ごす
キャンプの3大要素は食べる、寝る、過ごすです。本来はここに「移動する」や「道具を運ぶ」がありますが、多くの人は車でキャンプ場まで行くと思うので、いくらでも車にキャンプ道具を積んでいけます。ソロだからといって、わざわざ道具をシェイプアップしたりコンパクトにする必要はないのです。
でも、ソロキャンプというと何かミニマムな装備を連想しますよね。おひとり様専用のクッカーだとか、小さなバーナーだとか。
私はそれほど道具へのこだわりはありませんが、自然の中で自分ひとりで野営するための装備なので、自分自身が使いやすい道具であることは大切な選択基準だと思います。
今回はあえて新しい道具は何も買わず、ありあわせの持ち物でソロキャンの装備をそろえてみることにしてみました。
一部は車中泊で使っている道具から流用し、あとは家の中にあったものをあらためて再編成した感じです。
さて、そんなありあわせの道具でどこまで軽量化をはかれるでしょうか?
ソロキャン装備その1「食う」
まずは、キャンプめしのための装備です。
左からミニコッヘル(中にアルコール燃料、ライター)、アルミの持ち手、メスティン(中にアルコールストーブ)ステンカップ、SOTOバーナー、風防、メッシュプレート、コーヒーミル、ドリッパー、アルマイト皿、スプーン・フォーク・ナイフ、充電用ミニ電源とライト
ソロキャンのキャンプめしは白いご飯と汁物とあと何か1品くらいあれば十分です。食器とコッヘルは兼用にすれば用が足りますから、食器と調理道具を別々に用意する必要はありません。アルマイトの皿は状況によってはフライパンとしても使えますしね。
白いご飯を炊くためのメスティン(飯盒)と、容量600ccほどの小さなステン鍋。これくらいあれば一人分の食事は十分まかなえるでしょう。
アルミの鍋つかみ(持ち手)が1つあると、調理道具をコンパクトにまとめることができるので便利です。
調理道具と食器は兼用でいける一方、調理のための熱源(ストーブ類)は複数用意しておく方が安心です。万一アクシデントがあって熱源が使えないと飯が食えなくなってしまいますし、肝心な時に燃料切れというトラブルも案外あるものです。
ソロキャンプのメイン熱源として個人的におすすめなのはSOTO社のST-310というコンパクトストーブです。
これのいいところはカセットコンロ用のボンベが使えること。カセットボンベは全国どこのスーパーやコンビニでも買えますから、万一、旅先でガスが切れても、比較的手に入れやすいので安心です。
これ一つですべての調理をまかなうことも可能です。まず最初にご飯を炊き、ご飯を蒸らしているあいだに別の調理をすれば熱源一つでも何とかなると思います。
実際、昔貧乏だったころはバーナー一つで全部まかなっていました。
でも、万一ガスが切れてしまったり、何かトラブルでこいつが使えなくなってしまうとどうしようもないので、できればもう一つ予備の熱源を持っておく方が無難だと思います。
うちでは、自作のアルコールストーブを予備にもう一つ持っておくことにしています。
これは缶コーヒーの空き缶を使って自作したアルコールストーブなんですが、最近ではトランギアのアルコールストーブの類似品が1000円ほどで買えたりしますから、そういうのを使ってもいいと思います。
こんな風に、自作の折りたたみ風防を立てて、その中にアルコールストーブを置いて使います。しばらく使っていなかったのですが、探したら、昔自作したやつが倉庫の奥にしまってありました。風防&五徳としても使えるので、ソロキャンプやバックパックになかなか重宝します。
この風防&五徳の上にメッシュの板を1枚置いて、そこにコッヘルやメスティンを置いて使います。
コッヘルや飯盒のサイズによっては五徳から外れて熱湯を浴びてしまう危険があるので、このようにメッシュプレートを置くことで鍋底が安定するというメリットがあります。
それともう一つのメリットとして、下から熱源の炎が当たった時に、炎が鍋の外側へ逃げるのをメッシュ板が防いでくれ、メッシュ自体が赤熱して鍋底に均等に熱が当たり、熱効率がよくなるのです。
ソロキャン装備その2「寝る」
さて続いては、ソロキャンプで寝るための装備を見ていきましょう
ワンタッチテント&フライシート
お金を出せば軽くてコンパクトなテントが手に入りますが、そこまでコンパクトさにこだわる必要もないので、以前ワンタッチサンシェードをリメイクして作った半自作のソロテント、こいつが十分使えそうです。
昔はドームテントといえばグラスファイバー製のポールを何本も繋いで、テントのスリーブにポールを通し、ポールをグイっと曲げながらテントを起こして組み立てる流れでしたが、ワンタッチテントのいいところは、折りたたみ傘を開くように広げれば一瞬でテントが完成することです。
ワンタッチタイプはジョイント方式のテントと比べると多少かさは増えますが、この手軽さはそれにもまして大きな魅力だと思います。
キャンプ地に着いてから一通り設営するまでの時間が大きく短縮されますから、その分ゆっくりくつろぐことができます。
ダウンシュラフ
ずっと以前に古道具屋でたしか1500円くらいで手に入れたダウンシュラフです。
羽毛なので軽くて小さくたためるのと、平地なら冬場でも十分温かい保温性が魅力です。封筒型なので開けば掛け布団のような使い方ができるのも気に入っています。
コンパクトエアマット
シュラフの下に敷くマットはいろいろな物が出回っていますが、個人的には昔ながらのサーフライダー(昔からあるプールで浮かべて寝そべる長方形のやつ)あれがいちばん熟睡できます(笑)
寝そべったときのクッション性と、空気を抜いてたためばめちゃめちゃコンパクトになりますしね。ただ、空気を入れるのがものすごく面倒なのでキャンプで使うには実用的ではありません。
インフレータブルマットやロールタイプのマットなどもありますが、たたんでもそれなりにかさばるのと、いまいち寝たときのクッション性に妥協感が否めません。
その点、このエアマットはたためばコンパクトになり、空気口を足で踏めばあっという間に空気が入り、足元の栓を抜けば一瞬で空気が抜けてくれるので、ソロキャンプにはもってこいなんです。
ネットで見てみたら同じようなエアマットがアマゾンで4000円くらいで売っていました。車中泊で家族で使う場合はウレタンマットレスを敷く方が快適ですが、ソロキャンプなら断然こちらの方が良いと思います。
過ごす
ソロキャンプに何を持っていくか?は人それぞれです。
それはつまり自分の時間をどう過ごすか?ということなので、これが正解という答えはありません。
遊び道具をいろいろと持っていく人もいるかもしれませんし、静かに本を読む人もいるかもしれません。
自分が持っていける範囲で、自分が有意義な時間を過ごせると思うものを持っていくのがその人にとっての正解なのです。
こうして、久しぶりにソロキャンプの装備を引っ張り出してそろえてみると、何だかソロキャンプに出かけたくなりました。
いつも家族4人旅ですが、たまには一人旅もいいかもしれません。
とかいいながら、一人の夜になると家族が恋しくなるのは目に見えているんですけれど(笑)
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