ハイエース4人家族で車中泊〜ナローボディでも快適なバンライフを〜

ビルダーのカスタムはとても素敵だけれど、紹介写真には荷物が載っていない。実際の車中泊は荷物との闘い。狭苦しい車内をいかに効率的に収納を工夫するか、4人家族でも楽しく快適なバンライフが送れるブログをお届けしています。

車中泊装備ベスト考


ナローボディのハイエースをいろいろ工夫して、家族4人で車中泊やバンライフを楽しんでいます。

今回は車中泊に持っていく装備について、これまでの経験からあらためて考えてみたいと思います。

車中泊旅のいくつかのパターン

車中泊の装備を考える前に、まず車中泊の旅のパターンをいくつかイメージしてみましょう。使う車や乗車人数、目的などによって車中泊の旅スタイルにもいくつかのパターンがあり、それによって持っていける荷物の量や装備の選び方も少しずつ変化してきます。


具体的には、1. 旅の人数、2. 自炊をするか否か?、3. アウトドア志向か観光中心か?、そして、4. 車種による居住スペースの大きさ。この4つの組み合わせによって装備を考えることになると思います。例えば、「1人旅で自炊はせず、観光中心の車中泊」というスタイルであれば、小さな軽自動車でも十分車中泊は可能で、装備も最小限のパッキングだけで済みますが、同じ1人旅でも「自炊もして、アウトドアの雰囲気も楽しみたい」という場合は、基本装備の他に自炊のための装備や、アウトドア気分を楽しむためのチェアやテーブル、ランタンなどプラスアルファの装備を持っていく必要があるので、軽自動車ではややスペースが足りなくなってきます。

つまり、車中泊の装備を考える場合、まず基本となる「最低限の装備」があり、それに加えて「自炊するための装備」、「アウトドア気分を楽しむための装備」などが、必要に応じてプラスされてくることになります。自分の車のスペースと旅の人数をかんがみて、どこかで装備に折り合いをつけていく必要があるというわけです。

必要最低限の装備

それでは、まず旅のスタイルに関わらず、車中泊する上で最低限必要な旅の装備をまず考えてみましょう。
これまでの経験から私が挙げる最低限の装備は、大きく分けると「プライバシーの装備」「睡眠の装備」そして「安心の装備」に分けられます。

プライバシーのための装備

車中泊で車の中が外から丸見えではとてもゆっくりしていられません。前後左右のウインドウを何らかの方法で視線カットすることは、車中泊の基本と言えます。
車中泊DIYでよく目にするのは銀のロールマットを使ったり、プラダンをカットしたりと、いろいろと工夫して窓をふさぎ、外からの視線をカットしています。私もかつてそういうグッズをDIYして試してみましたが、何度か使ううちにつけ外しの手間や、はずしたあとの保管がかさばるなど一長一短で、結局使わなくなっていきました。
オーダーカーテンという手もありますが車種別のカーテンは結構高くつくので、たまにいく車中泊のために本格的にオーダーカーテンを取り付けるという感じではない気がします。
そんな中で、私がお勧めするのはインターネットで売られている汎用カーテンです。


車種別というのもありますから、ピッタリサイズで選びたいなら車種別にしてもいいかもしれませんが、汎用なら車が変わっても使いまわせるので便利です。うちはこれを、前に乗っていたオデッセイの時から使っていて、ハイエースに買い替えたあともそのまま使いまわしています。もう10年以上使っていることになりますね。これが一番便利で使いやすいのです。これ1セットあれば車の全ての窓が対応可能です。アジャスト調整でき、つけ外しも簡単、取り外したあとは無造作に収納バッグの中に押し込めばコンパクトにまとまるので邪魔になりません。うちはつけ外しせず常設していますが、運転にも支障なく、停泊地に着いたらすぐにカーテンをシャーっと閉めれば準備OKです。


冬の車中泊の寒さ対策のため、保温マットを加工してカーテンと併用で使ってみたこともありましたが、結局、今はマットは使っていません。わが家的には真冬の車中泊でもこの汎用カーテンで十分対応可能です。


車中泊のプライバシー確保はこれ1つでOK。

寝るための装備

寝具についてもこれまでいろいろ試行錯誤してみましたが、「ポンプ付きエアーマット」+「封筒型シュラフ」+「フリースブランケット」+「お気に入りのまくら」
この組み合わせが一番収納がかさばらず、寝心地がよく、準備と撤収が簡単に済む、という三方よしだと思います。


もちろん、ハイエースのようにベッドスペースがきちんと確保できる場合は、マットレスや敷布団を下に敷いた方がクッション性はさらによくなりますが、こうしたマットレスが使える車種というのはものすごく限られるので、一般的な車中泊向けとはいえません。
普通車クラスやミニバンなど、シートアレンジして就寝スペースを作る場合には、単に寝心地の良さだけでなく、たたんだ時の収納性や荷物移動の問題なども含めトータルで考える必要があるので、そう考えると簡易ポンプ内蔵のエアーマットが最も寝心地と収納のバランスがよく使いやすいと思います。
一時流行ったインフレータブルマットよりもさらにコンパクトになり、内蔵のポンプは大き目のスポンジのような構造でとても簡単に空気をためることができます。
車中泊の寝心地を決めるのは何といっても「敷き布団」のクッション性がものを言いますから、このポンプ式エアーマットが今のところベストチョイスだと思います。


あとは、車種によってはどうもシートがフラットにならないという場合がありますが、「60センチ四方のベニヤ板」を1枚、車に積んでおくと就寝時のフラット化に役立ちます。
シートを倒したときフラットにならないのはちょうど腰の部分ですが、ここに60センチの四角いベニヤ板を置いてその上にエアマットを敷くと、体感的にはほぼフラットになります。
睡眠を左右する要因として、横になった時に腰回りがフラットかどうか?というのが最も影響が大きいのです。この60センチ四方という大きさは、車内に置いてもそれほど邪魔にならず、重さもそれほど気になりません。また、この平らな板は台の上に置けば簡易テーブルとしても使えます。
身長を全面カバーできるほどの大きなベニヤ板を普通車に持ち込むとものすごくかさばりますが、腰の部分をフラットにできるこの板が1枚あれば、いろいろとマルチな使い方ができるのでとてもお勧めです。


睡眠のための装備として、エアマット、封筒シュラフ、フリースブランケット、60センチのベニヤ板。これくらいなら車にいつも積んでおけるのではないでしょうか?

安心して過ごすための装備

さて、プライバシー確保と睡眠の確保、これに加えて次は車中泊を安心して過ごすための装備について考えてみたいと思います。
「車中泊を安心して過ごす」
これは結構大切なテーマではないかと思うのですが、これまで案外語られていない気がします。


私はトラベルポーチと小さなプラケース、コンテナボックスなどにこれらのグッズを分けて入れておき、いつも車の中に積んでいます。

トラベルポーチにひとまとめ

爪切り
耳かきor綿棒
絆創膏
消毒液
虫刺されの薬
虫除けスプレー
ロキソニン、その他常備薬
コンタクトの保存容器と保存液
予備のコンタクトレンズ
歯磨きセット
手鏡

プラケースにひとまとめ

乾電池
ハサミ
ミニ工具セット(プライヤー、ドライバーなど)
ライター
ホッチキス(いざという時は裁縫がわりにも使えます)
洗濯ロープと洗濯ばさみ
LEDランタン、ペンライト
充電ケーブル

コンテナボックス1にひとまとめ

ウエットシート(手を拭く以外に身体拭きとしても使えます)
ティッシュペーパーの予備
タオル7~8枚
尿取りパッド(緊急用のトイレとして大活躍します)
生理用品
蚊取り線香とホルダー
レジ袋(ゴミ袋としてはもちろん、仕分けにも洗濯にも使えて重宝します)
割りばし、スプーン

コンテナボックス2にひとまとめ

サンダル(クロックス)
短めのほうき
小さなすのこor人工芝マット
2リットルのペットボトルの水(ただの水が何かと役に立ちます)
折りたたみ椅子(プラスチックでペタンとたためるやつが便利です)
カロリーメイト(チョコレートは溶けるので、非常食にはカロリーメイトがお勧めです。1箱で400kcal)



一見無秩序ならこれらの小物たちは旅の装備という感じではないので、旅の支度をするときには思いつかず、持って行かない事が多いと思います。どちらかというと「生活応援品」という感じで家でもたまにしか登場しません。でも車中泊の途中でこうしたものが「ものすごく必要になる」ときがたまにあるんですよね。
これらの生活応援品は、全部揃えてもそれほどかさばるものではありませんし、仮に全部買ったとしてもそれほど高いものでもないので、できれば家から持ち出すというよりも車専用として常備しておくことをぜひお勧めします。
実は、これらの装備は車中泊だけでなく、災害時の持ち出しグッズとしても役立つものばかりなので、万一大雪で立ち往生になってしまった時にも、こういうものが車に積んであると大きな安心につながります。

ポータブル電源

車中泊の装備を考える時、ポータブル電源の存在は誰しも気になるところだと思います。
必需品か?と言われると、必ずしも必要とまではいえないかもしれませんが、これまでの経験上、車中泊にポータブル電源は「是非あったほうがよい」と私は思います。
電源があれば、携帯電話を車中泊の間ずっと不安なく使えますし、また、ポータブル電源からUSBケーブルをつないで照明をとることもできるので、車中泊時の照明に関する不安が解消されます。


ポータブル電源といっても、モバイルバッテリー的なものから1000Wクラスの大きなものまでさまざまな種類があり、どれを選ぶかは車中泊のスタイルにもよるので一概には言えませんが、ひとまず最低限でよければ50~100Wくらいのモバイルバッテリーでも十分対応できると思います。
50〜100Wくらいというと、たとえば20000mAhと表示されているモバイルバッテリーは3.7V×20000mA=20アンペアということですから、電力としては74ワットということになります。


ソロ車中泊で携帯と照明に使うだけなら、これくらいのモバイルバッテリーでも十分です。5000円足らずで買える大きな安心ですよね。


もし予算的に許せるなら、私が個人的にものすごすおすすめするのは、車中泊でティファールのケトルと小さなオーブントースターが使えるように1000Wクラスのポータブル電源を導入する方法です。


これ1台あれば災害時にも大活躍してくれますし、家にあるほとんどの家電製品が使えるので、車中泊生活が劇的に過ごしやすく変わります。


今回は車中泊の装備について、旅の支度という視点から生活の場という風に視点を変えて改めて考えてみました。
皆さんの参考になれば幸いです。



最後まで読んでいただきありがとうございます。

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