ハイエース4人家族で車中泊〜ナローボディでも快適なバンライフを〜

ビルダーのカスタムはとても素敵だけれど、紹介写真には荷物が載っていない。実際の車中泊は荷物との闘い。狭苦しい車内をいかに効率的に収納を工夫するか、4人家族でも楽しく快適なバンライフが送れるブログをお届けしています。

ハイエースにポータブルエアコンを導入

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ナローボディのハイエースをいろいろ工夫して、家族4人で車中泊やバンライフを楽しんでいます。

今回、ハイエースに新たにポータブルエアコンを導入しましたので、今日はそのことについてお話ししてみたいと思います。
併せて、車中泊用のポータブルエアコン選びのポイントについても、いくつかの視点から考察してみたいと思います。

コロナ定番ポータブルクーラー

うちが選んだポータブルエアコンはコロナの「どこでもクーラー」という商品です。品番でいうと「CDM-1023」とか「CDM10A3」とか呼ばれているものになります。
コロナのエアコンは販売店というか流通ルートによってこのような品番違いの製品が流通しているようですが、中身は全く同じものです。

品番名から分かる機能の見分け方としては、前半の数字「10」というのが除湿タンクの容量10リットルを表わし、後半の数字「23」とか「A3」というのは2023年モデルを表わしているというのがポイントです。
末尾が21とかA1となっているのは「2021年モデル」ということになりますから、買う時には品番の末尾を見て、なるべく新しい年度のモデルを手に入れるようにした方がいいと思います。


今回、車中泊用のエアコンをどれにするかいろいろ悩んだのですが、結局定番のコロナのポータブルクーラーに決めました。
コロナのどこでもクーラーは定番中の定番というのか、昔からずっと同じ形、同じ仕様のものが販売され続けています。これは当たりはずれが少なく品質が安定していることのしるしでもあり、また、流通している数が多いということは使っている人も多く、それなりに定評があるということでもあります。大幅なモデルチェンジをせず、ずっと同じ仕様で作り続けられているロングセラーであるということから、機能的にも洗練され、安定しているともいえます。



コロナどこでもクーラーの製品仕様を書き出してみると、外形寸法は、幅x高さx奥行きが250x600x386 mm、重さは13 kgとなっています。冷媒の封入量についてはカタログ上非公開のようですが、本体ラベルには「R134a 封入量175g」となっています。消費電力は225W(60Hzの場合)で、冷却能力についてはどこにも記載がないので何とも言えませんが、冷媒の量と消費電力から考えると、およそ0.7~0.8KWくらいではないかと推測されます。実売価格で3万円前後といったところでしょうか?1年型落ちモデルだと3万円を少し切るくらいで売られていることもあるようです。

ポータブルエアコンに求める冷却能力

今回、車中泊用のエアコンを選ぶにあたり、一番考えたのは消費電力と冷却能力のバランスでした。うちは基本的に車載サブバッテリー(200Ah)でエアコンを動かす予定だったので、その電力の範囲で一晩稼働できるものという条件で探すと、消費電力はせいぜい250Wまでが限界になります。(250W×10時間で2500Wh)


流通しているポータブルエアコンの冷却能力をいろいろ調べてみたところ、だいたい大まかに分けると4つくらいのグループに分類されることが分かりました。
①「0.5KW以下のグループ」
②「0.5~0.8KWくらいのグループ」
③「1KW~1.5KWのグループ」
④「2KW以上のグループ」
という感じです。消費電力もほぼ冷却能力に比例していて、
①250Wくらい
②400Wくらい
③600Wくらい
④800Wくらい
という感じでしょうか?


冷却能力が高いほど当然消費電力も高くなり、④の冷却能力2KW以上のエアコンでは消費電力が800Wくらいあるので、ポータブル電源ではせいぜい2~3時間しか使えないことになります。オートキャンプ場やRVパークなど電源のとれるところだけで使うのならこれでもいいのですが、うちは、あまり電源サイトは使わないので、あくまで「サブバッテリーで一晩使えるエアコン」に絞って候補を探しました。


消費電力250W前後のポータブルエアコンというのは、冷却能力的には最低ランクに位置づけられます。どちらかというとあまり冷えない「気休め」的なものが多いのですが、コロナのどこでもクーラーは消費電力が225Wながら封入されている冷媒量が175gあり、冷房能力的には②のグループに入るので、他の同等モデルの消費電力(400~500Wくらい)と比べると省エネになっているようです。


ちなみに、こちらはうちの子ども部屋のエアコンの室外機のラベルですが、6畳〜8畳用タイプで冷媒量が0.5kg(500g)となっています。
コロナのどこでもクーラー(175g)の約3倍くらいの冷媒量ということですね。冷媒量500gで6~8畳がカバーできるということは、単純計算では冷媒量175gのコロナは2畳〜2.5畳くらいの冷房能力はあるということになります。6畳の部屋の体積を(3.6m×2.7m×2.2m=)約21㎥くらいと仮定すると、その1/3で7〜9㎥くらいの広さまでなら冷やせるということです。ハイエースの就寝スペースの体積をざっと計算すると(全長4.8m×横幅1.5m×高さ1mとして)約7.2㎥ですから、計算上はコロナのどこでもクーラー1台あれば十分冷えることになります。

さっそく試運転

コロナのクーラーが届いたので、さっそくハイエースで試運転してみました。

置き場所は後席シートをフラットに倒した上に置いて、サイドのスライドガラスの網戸から排気させる形にします。

コロナのどこでもクーラーには排気用の布製のダクトが付属していますが、この置き方なら排気ダクトを付けなくても網戸から十分排気されていきます。生暖かい空気が結構な勢いで窓の外に吐き出されているのが分かります。



運転開始から1時間後、室内の温度は22.7℃まで下がりました。スタート気温が28.5℃からだったので、真夏の猛暑日とは条件が異なりますが、ざっと気温差マイナス6℃。これ以上冷やすと寒いくらいになってきたので、いったん試運転を終了しました。ワットチェッカーで消費電力を計ってみたところ、だいたい190W前後を示しています。
これくらい冷えてくれれば十分車中泊に使えそうです。



不思議なことに、ファンの風量を弱→中→パワフルと切り替えても消費電力は2~3W変化するだけで、それほど大きな電力の変化はありません。次にモードを除湿に切り替えてみるとファンが弱からさらに弱い風に切り替わり、電力は更に2~3W減って187Wくらいになりました。どうやらこのクーラーは、冷却機能自体は常に一定の力で冷却と除湿を行いながら、ファンの風量を微弱~弱~中~強と切り替えることで温度調整をおこなっているようです。


ともあれ、平均200W以下で冷房運転できれば12時間くらいは連続稼働させることができる計算です。
これは夏の車中泊の強い味方になってくれそうで、かなり期待が持てます。
今後は吸気と排気を分離させ、スライドガラスの形に合わせて排気ダクトをつくったりして、さらに冷房効率を高めていきたいと思います。


最後まで読んでいただきありがとうございます。

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