北海道で出会った動物たち - ハイエース4人家族で車中泊〜ナローボディでも快適なバンライフを〜

ナローボディのハイエースをいろいろ工夫して、家族4人で車中泊やバンライフを楽しんでいます。

今回は、北海道旅で出会った動物たちについて少し書いてみたいと思います。

北海道は野生動物の宝庫

手付かずの大自然が残る北海道ですから、野生動物と出会う確率は本州よりうんと高く、きっと色んな動物たちに出会えるはず、と楽しみにしていた私たちでしたが、今回の旅で出会った動物を振り返ってみると、1.シカ、2.リス、3.イタチ、4.キタキツネ、あとは鳥たち（アオサギやカモメ、トビなど）と、思ったほど多くはありませんでした。
この他に牛や馬や羊は沢山見かけましたが、これらは野生ではなくあくまで酪農として飼われている動物たちなので、野生動物とは言えません。

もっとも、子どもたちにとっては草原で草を食む牛や馬も、森の中にひょっこり現れるシカたちも、どちらも自然の中で出会う動物たちという意味ではそこまで区別する必要はないのかもしれませんが。

普段、街で出会う動物といえば散歩中のワンちゃんか近所のノラ猫くらいという私たちにとって、自分たちが生きている世界に突然動物が現れると、それだけでワクワクするものです。

特に野生の鹿は数多く見かけました。

稚内（わっかない）のなだらかな丘陵地帯を駆けていく鹿たちの群れ。

知床峠にある熊野湯という野天風呂で、温泉のすぐそばまでやってきた鹿の親子。

奈良の鹿は人間を恐れずエサを求めて近寄ってきますが、北海道の鹿たちは人間たちと少し距離を取りながら、さほど人を恐れる風でもなく自分たちのペースで行動しているように見えました。彼らの目に、裸で湯に浸かる人間たちはどんな姿に映ることでしょう？
自然界では、人も動物も同じ哺乳類にすぎないと強く感じた瞬間でした。

キッズカメラマン渾身の1枚

羅臼から釧路を目指す途中、夕方の峠道で道端を歩くキタキツネに偶然遭遇しました。夕暮れ少し前、夜行性のキタキツネはこれからエサを探しに行くところだったのかもしれません。
道を横断するでもなく、道路沿いを軽快に歩いていくキタキツネ。車にはねられやしないかと心配になるほどでしたが、彼にとっては道沿いの方が虫やトカゲなどエサを見つけやすいのかもしれませんね。

ちなみにこのキタキツネの写真は、下の子がキッズカメラでとらえた渾身の1枚です。
家族みな必死にシャッターを押しましたがどれもピンボケで、かろうじてキタキツネらしき姿が写っていたのがこの1枚だけという幻のショットです。

旅もほぼ終わりに近いタイミングで野生のキタキツネに出会えたのはとてもラッキーだったと思います。

北海道に行けばいろいろな野生動物に沢山会えると思っていただけに、意外と野生動物に出会えるチャンスは少ないもんだな、というのが正直な感想です。昔バイクでツーリングした時よりも、動物と出会う確率は低くなったような気もします。数は少ないにせよ何種類かの動物と遭遇できたのは、むしろ幸運だったのかもしれません。

野生の熊とニアミス⁉︎

霧にかすむ知床峠の展望台で小休憩していた時のこと、反対方向からやって来た車の男性が「この先の8合目あたりでクマの親子を見たよ。」と少し興奮気味に話しかけてきました。
ちょうどこれから私たちが向かう方向です。もしかして野生のクマに遭遇するかも。。。⁉︎と、不安と期待半分で峠を下っていくと、熊が出たという8合目あたりに、地元の猟友会やネイチャーパトロールの車が何台も停まって、レンジャーたちが双眼鏡を手に森の方を必死に探していました。あたりは物々しい雰囲気に包まれ、まるで殺人事件かテロ事件でも発生したかのような緊迫した様子で、とても私たちが車を停めて様子を見に行ける感じではありませんでした。

野生動物が多く棲息する北海道でも、やはり熊の目撃情報だけは別格みたいですね。
軽い気持ちで森を散策している時に、もし熊と遭遇でもしたら。。。と考えただけで足がすくみます。