ハイエース4人家族で車中泊〜ナローボディでも快適なバンライフを〜

ビルダーのカスタムはとても素敵だけれど、紹介写真には荷物が載っていない。実際の車中泊は荷物との闘い。狭苦しい車内をいかに効率的に収納を工夫するか、4人家族でも楽しく快適なバンライフが送れるブログをお届けしています。

吹雪の大涌谷と箱根越え

ナローボディのハイエースをいろいろ工夫して、家族4人で車中泊やバンライフを楽しんでいます。


伊豆弾丸ツアー3連休の最終日、今回は猛烈な寒波に見舞われた大涌谷と箱根越えのお話しです。

吹雪の大涌谷

穏やかな河津桜を満喫した連休2日目が終わり、疲れてぐっすり寝ていた間に猛烈な寒波が降りてきたようです。朝起きると、あたり一面雪景色でした。



朝方から降り出したのでしょうか?まだそれほど積もってはいませんが、みるみる間に雪が積もり始めていきます。気温はマイナス2〜3℃というところでしょうか?信州や東北と比べると気温はそれほど低くなく、そのせいで雪質は湿っていてとても着雪しやすく、どんどん降り積もっていくのが分かります。


この日は芦ノ湖から大涌谷に行って、名物の黒たまごを食べる予定でした。箱根から大涌谷まではロープウェイで行くつもりだったんですが、こんな日に限ってロープウェイは定期点検で休業中ということで、私たちは仕方なく吹雪の山道を大涌谷へと目指すことにしたのでした。


芦ノ湖あたりはシャーベットだった雪が、標高が上がるにつれ圧雪路面に変わっていきます。こういうしまった雪ではスタッドレスならチェーンなしでも十分路面をとらえてくれるので、大涌谷の駐車場までは問題なくたどり着くことができました。
ちなみに、うちが使っているのはブリジストンのVL-1というバン用スタッドレスタイヤですが、耐久性を兼ね備えたバン用にしては雪面への食いつきもまずまずで、こんな風に締まった圧雪路ではしっかりグリップしてくれます。
時々、ハイエースに通常のミニバン用のスタッドレスを選んでいる車を見ますが、やはり車重の重いハイエースのことですから、スタッドレスタイヤに関してもサイドウォールがしっかりしたバン用を選ぶのが正解だと思います。特にスタッドレスで高速走行する場合はなおさらです。


普段なら大混雑らしい大涌谷の駐車場も、この日はさすがにガラガラでした。唯一、中国人観光客たちを乗せた観光バスが数台駐車場に停まっています。彼らは吹雪をものともせず、早口に中国語をまくし立てながらお土産物を物色していました。

晴れていればここから富士山がきれいに見え、大涌谷全体が硫黄の匂いに包まれるはずなんでしょうが、猛吹雪にかき消されてしまって何も分かりません。


お約束の温泉黒たまごを買いました。
確かに真っ黒です。4つ入り500円。
鼻を近づけるとかすかに硫黄の匂いがします。

中まで黒いのかと思ったら、中はごく普通のゆで卵でした。味も普通のゆで卵です。

これ1つ食べると寿命が7年伸びるそうです。あまりたくさん食べると長生きしすぎて困ってしまいますね笑

恐怖の箱根下り

さて、登りは全く問題なく来れたのですが、大涌谷からの下りが恐怖でした。
うちのハイエースは4WDなんですけど、下りではエンジンのトルクがタイヤに伝わらないので4WDは何の役にも立ちません。頼れるのはタイヤのグリップ力とABSだけです。

圧雪路ではスタッドレスが路面をとらえてくれてたんですが、標高が下がるにつれて路面がシャーベット状に変わり始め、グリップが効かなくなってきました。


こういう路面が実は一番滑るんですよね。シャーベット状の雪がタイヤで踏み固められツルツルに磨かれると、もうアイスバーンと同じです。


ギアをローに落として、10km/h以下の低速でそろそろ下っていくのですが、カーブに差し掛かるとハンドルが全く効かずカーブの外へ外へとタイヤが滑っていきます。ハイエースは車重が重いだけに、一度滑り始めると慣性の法則が働いてしまいます。


道のあちこちで車がスタックしています。彼らはノーマルタイヤで無理に坂を登ろうとして動けなくなってしまったようです。

そこへセンターラインを越えて上がってきた車が、道の真ん中をふさぐように止まってしまいました。


何とか上がろうとしますがタイヤは空転するばかりで、しまいにはタイヤが滑って車が横を向き始めました。もし道がふさがれてしまったら、私たちもどうすることもできなくなってしまいます。


様子を見ていると、その車はようやく諦めてバックしはじめ、何とか方向転換して、坂道を引き返していきました。


やれやれ。
何とか道をふさがれずに済みました。


私たちはまたそろりそろりと徐行しながら急坂を下っていきました。
スタッドレスタイヤはこういう路面では歯が立たないことを身をもって体験しました。


それと、箱根の坂道の何と急なこと。
地元の人によると、ここまでの積雪は滅多にないそうですが、こうして雪が積もった時は無理して車で出歩かない方が良さそうです。もし、観光で訪れた時に積雪に遭遇してしまったら…。


やはり、冬の遠出には安全のためスタッドレスタイヤに履き替えておくのが無難です。あるいは、ノーマルタイヤでもせめてチェーンだけは携行しておくべきでしょう。




最近は金属製チェーンだけでなく、スノーソックスと呼ばれる布製のチェーンも発売されています。
布製チェーンではイッセが有名ですね。
金属製チェーンと比べると軽くてコンパクト、つけ外しも金属チェーンより手早くでき、耐摩耗性もそこそのあるようなので、いざという時のエマージェンシーグッズとして車に積んでおくのもいいかもしれません。

ちなみに、ハイエースのノーマルタイヤ(215 80R 15)に適合するのは「70」サイズだそうです。

今回、スタッドレスタイヤと4WDの組み合わせでも結構怖い思いをした雪の箱根路でした。万一のためにうちもスノーソックスを備えておこうかな?と考える今日この頃です。


ちなみに、チェーン規制が敷かれている場合でも、スノーソックスを積んでいれば通行可能になるようです。


備えあれば憂いなし。
皆さんも検討してみられてはいかがでしょうか?


最後まで読んでいただきありがとうございます。

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