ハイエース4人家族で車中泊〜ナローボディでも快適なバンライフを〜

ビルダーのカスタムはとても素敵だけれど、紹介写真には荷物が載っていない。実際の車中泊は荷物との闘い。狭苦しい車内をいかに効率的に収納を工夫するか、4人家族でも楽しく快適なバンライフが送れるブログをお届けしています。

庭の水はけ改善とレンガアプローチDIY

今回は庭の水はけ改善とレンガアプローチDIYについてご紹介したいと思います。

わが家は、比良山系の東麓、琵琶湖に向かって緩やかな裾野が広がる高台にあります。鳥や野草の種類が多く、とても自然豊かな場所なのですが、このあたりは土壌がやや粘土質のため水はけが悪く、少し長雨が降ると庭のあちこちに大きな水たまりができて、ドロドロにぬかるんでしまうのが難点です。

そんな庭の水はけ改善がわが家の課題なのですが、土壌そのものを根本から改良するにはとても手間とコストがかかります。そこで、とりあえず地表部分の水はけを改善するとともに、庭にDIYでレンガを敷き詰めアプローチ作りに挑戦することにしました。レンガを敷くことによって、雨の時でもレンガの上を歩けば足元が汚れにくいという効果も期待しています。

雨水の大半は地表を流れていく

地表に降った雨水の80~90%は地面を流れていくという研究結果があるそうです。つまり地中に浸み込む水というのは案外少なくて、大半は地表を流れ、U字溝を通って下水管へ行くのですね。これはアスファルトでも土でもそう大きく変わらないようです。ということは、何も本格的な土壌改良までしなくても、地表に降った雨水をうまく流してやることができれば、ぬかるみはずいぶん改善するはずです。

雨が降ったあと、庭に出ての水たまりの様子を観察してみると、庭の中央付近に広く水たまりができていて、一方、庭の周辺部はあまりぬかるんでいませんでした。これはつまり、庭の中央から周辺部へ行くにつれて地面が少し高くなっているということをあらわしています。

どうやらうちの場合、庭に降った雨水はどこにも流れ出ることが出来ずに庭の中央にたまり、日光で水分が蒸発するまでいつまでもぬかるんだままになってしまっていたようです。これを改善し、庭の中央に水が溜まりにくいようにするには台形状に土を盛るか少なくとも庭を平らにして、その上で水が排水溝の方へ流れていくように導いてやる必要があるということです。

大がかりに土を入れるのは難しいため、庭に降った水が排水溝へ向かって流れていくように誘導することにします。
庭の木々が落葉して、風に吹かれて葉っぱが敷地の周辺部に堆積すると、どうしても庭の周囲は時間と共に徐々に高くなっていくようでした。
そこでまず庭の周辺部に堆積していた土をいったんさらって庭の中央付近にまき、全体的に敷地が平らになるようにしてから、庭の外周部分、塀の内側に沿って溝を掘り、庭に降った雨水が周囲の溝へ流れるようにしていきます。

庭の中央に溝を掘り雨水桝へ集める

次に庭の真ん中付近に溝を掘って水が流れる道を作り、敷地の隅にある雨水桝に向かって徐々に勾配をつけ、掘り下げた部分には砕石を敷いて、地表に降った雨水が敷地の隅にある雨水桝へ流れるように誘導して、そこから下水管へ流すようにしたいと考えました。
同時に、この排水のための溝に敷き詰めた砕石の上にレンガを敷きつめて、庭の中をアプローチが通るようなレイアウトにする計画です。


家の南西角にある雨水枡に向かって水が流れ込むようにゆるく勾配をつけながら、庭の土を掘っていきます。玄関前から南西角の雨水桝まで、およそ10mほどの距離で、高低差は25センチくらいでしょうか。勾配2.5%ということになります。手掘りですからあくまで適当ですが、雨水桝に向かって徐々に溝が深くなっていくようなイメージで手掘りしていきました。試しにホースで水を流してみると、ところどころ水が溜まる場所があったので、何カ所か勾配を修正して水がうまく流れるように調整していきました。

掘った溝の表面には、ホームセンターで買ってきたコンクリートモルタルを2袋ほど、溝の表面にモルタルを粉のまま振りかけるようにして溝にまいていきました。
モルタルは土の水分を吸うと固まって薄いモルタルの皮のようになって土の表面を覆ってくれます。こうすることで、溝が崩れていくのを防ぐことができるのです。
こうしてモルタルをまいた上に、砕石を投入して地面をならしていきます。砕石は全部で12袋くらい使いました。10mの区間に1mあたり1袋の割合で敷いていき、あと2袋は雨水桝の周りで使います。

雨水桝に穴をあける

庭を10m掘り進めていった家の南西角に、屋根から雨どいの水が集まってくる四角い雨水桝があります。この雨水枡の周りをスコップで掘り下げて、雨水桝を深さ40センチほど露出させ、それから、雨水桝のコンクリートの壁をサンダーで削ったりハンマーで叩いたりして、およそ20センチ四方くらいの穴を空けました。厚さ4~5センチのコンクリート壁に穴をあける作業はとても大変な作業で、綺麗な穴にはならずかなり歪んでしまいましたが、なんとか穴をあけることができました。
そして、穴の開いた雨水桝にステンレスのメッシュ(金網)を外側からかぶせるようにして、周囲に砕石を入れて雨水桝の周りを埋めていきます。

こうすることで、庭に降った雨水は手掘りした溝(モルタルで固められた表面)を砕石をつたって流れていき、最終的には穴をあけた雨水桝の中に流れ込んでいくはずです。試しに庭にホースで散水して、水の流れを観察してみたところ、水が溝をつたってうまく雨水枡に流れ込んでいくのが確認できました。


コンクリートの雨水桝をたたき割って穴をあけるなんてちょっとためらってしてしまうかもしれませんが、ここは躊躇せず、思い切ってトライあるのみです。

レンガのアプローチ

次はレンガを敷き詰めてアプローチを作っていく作業です。

ホームセンターでベルギー産のレンガがちょうど特売セールをやっていて、1個あたり税込95円で買えました。使ったレンガは南側のアプローチ用に約200個と、東側の庭部分で150個くらい。@95円×350個=33250円。通常だと1個130円くらいしますから、@130円×350個=45500円で、トータルで考えると1万円以上安く買うことができました。
買ったレンガは一度に運ばずハイエースで2回に分けて運びました。ホームセンターで軽トラを借りて運んでも良かったのですが、軽トラだと家族が乗るスペースがないので、ハイエースで2往復しました。こういう大がかりなDIYは家族にとっても一大イベントなので、一緒に買い物についてくるのです(笑)



レンガはところどころ1個を半分に割ったものを取り混ぜたりしながら、少しずつ敷き詰めていきます。
レンガを割る時は、サンダーで少し切り目を入れてから、ショックハンマーで軽くたたくとうまく割れます。
レンガ同士はあまりくっつけず1センチほど間を開けて置いていきます。最初から砂を入れて固定せず、少し並べては離れてみて、曲線のラインや水平を見ながら微調整して、ある程度形が整ってからモルタル用の砂を入れてレンガの隙間を埋めていきました。ナチュラルな庭にするため、あまりカッチリした仕上がりにならないように、適当に歪みを入れたりしながら、自然な仕上がりになるようにしています。

曲線を描きながらレンガのアプローチを敷き詰めていくのはなかなか地道な作業で、まさにロングアンドワインディングロードでしたが、これで庭の水はけ改善というわが家の課題が一つ解決されました。


レンガアプローチの下には砕石とモルタルの溝があり、庭に降った雨へ溝を流れていきます。万一雨水が溜まっても、レンガのアプローチがあるので足元がぬかるむことはありません。


2021年9月追記

庭の水はけ改善とレンガのアプローチを作ってからもうすぐ6年経ちます。
その間、何度か大雨が降り続ましたが、レンガアプローチの水はけのおかげで、庭に水たまりができることなく、雨水は採石の溝を流れて雨水桝に集まり、下水へと流れていきます。

レンガアプローチもいい感じに苔むしてきました。
苦労しただけのことはある、おすすめのDIYです。みなさんも是非トライしてみてはいかがでしょうか?


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