ハイエース4人家族で車中泊〜ナローボディでも快適なバンライフを〜

ビルダーのカスタムはとても素敵だけれど、紹介写真には荷物が載っていない。実際の車中泊は荷物との闘い。狭苦しい車内をいかに効率的に収納を工夫するか、4人家族でも楽しく快適なバンライフが送れるブログをお届けしています。

冬の車中泊 YES/NO




ナローボディのハイエースをいろいろ工夫して、家族4人で車中泊やバンライフを楽しんでいます。

さて、今回は「冬の車中泊YES/NO」と題して、冬場に車中泊に出かける際のポイントや気をつけた方がよいことなどを整理してみたいと思います。

冬の車中泊はどれくらい寒いか?

近年、日本の冬は以前より暖かくなった気がします。もちろん北海道や信州の山などでは氷点下20℃以下に下がる地域もありますから一概に決めつけることはできませんが、冬場に車中泊をするのに命がけの防寒対策をしないといけないかというと、実はそうでもないということです。


以前、山で暮らしていた時は、家の枕元にペットボトルのお茶を置いておくと朝にはカチコチに凍っていました。外はマイナス15℃、家の中でも暖房を切ると氷点下まで下がります。


そう考えると、車中泊の車内が0℃前後に下がったくらいで凍えて眠れないというような事はありません。


冬の車中泊は寒くて眠れないか?という問いについては答えは「NO」です。


ただ、これから行く旅先がどんな場所で、どれくらいの標高があり、その時期の平均気温や最低気温がどれくらいか?といった情報は集めておくに越した事はありません。
それによって、持ち物や服装や、布団や毛布の種類が変わるからです。


冬の車中泊における寝具については、シュラフよりも家庭用の布団を積んでおく方が暖かいです。特に女性にとってはその方が安心だと思います。プラス、布団のほかに毛布が1枚あると全然違います。

一般的には男性の方が暑がりな事が多いので、旦那さんは封筒型シュラフ+毛布の組み合わせでもいいかもしれません。
ちなみに、車中泊用にシュラフを買うことを考える場合、本当にシュラフの方が便利なのか?ということは今一度考えた方がいいと思います。
元々、山用品であるシュラフは狭いテントや山小屋での使用を想定していますから、ファスナーを閉めると60センチ幅の狭い空間となり、寝返りがうちづらい上に、生地が引き連れて金縛りにあったように窮屈な姿勢になりやすいです。また冬の使用に耐えられるシュラフとなるとかなり値段も高くなります。
そう考えると、ニトリあたりでダウンフェザーの羽毛布団を7000〜8000円で買う方がよほど寝心地はいいと思います。


ところで皆さんは普段寝る時、お布団と毛布をかける順番はどうされていますか?
先に毛布をかけてからお布団をかけている方は、一度逆のパターンを試してみてください。
先に布団、上から毛布の方が断然暖かいですよ。布団という空気の層の中に体温を閉じ込めて、毛布は中と外の熱を遮断するわけです。
これは車中泊においても同じことが言えます。


敷きに関しては夏と冬で変える必要はありませんが、冬場は敷き布団の下に薄い銀マット1枚敷くだけで下からの冷気がだいぶ違います。


寝具に関してもう一つのポイントは、布団と毛布は1人1枚ずつ用意するということです。ミニバンや普通車で車中泊する時もそうですが、掛け布団は一人ずつあったほうがいいです。
布団を共有すると、寝始めはお互いの体温で暖かいですが、どうしても寝返りの時にどちらかに布団が偏りますので、朝方に片方が寒い思いをしなければなりません。

夜は着込んで寝た方がいいか?

冬の車中泊、寝る時の寒さ対策でセーターやヤッケ、オーバーズボンに靴下を履いて寝るというのはどうでしょう?


これについては答えは「NO」です。


冬の車中泊で一番寒さを感じるのは、寝ている間よりも、起きて布団から出た時です。特に着替えの時。
寝る時に沢山着こんでいると、寝ている間は温かいですが、布団から出た時にとても寒いです。
「寒さ」というのは実際の気温ではなくて、気温差によって身体のセンサーが「寒気」を感じることによって起こるので、沢山着こんでいても布団から出たら布団の中よりはやはり寒いので、身体は「寒い」と感じてしまいます。でも、すでに沢山着こんでいるのでそれ以上着ることはできません。


正しくは、寝る時はなるべく薄着で寝ること。できれば靴下もはかないこと。

そうすると、布団に入ってすぐは冷たさを感じますが、寒さを感じると筋肉の細胞内で熱が産生されて、自然と体温が上がるようになっています。寒いと身体を固くしてブルブルさせるのも筋肉を活発に動かして熱を産生しているからなんですね。

女性で冷え性の方はどうしても足元の血液循環が悪いので足の指先がかじかんで靴下をはきたくなると思います。普段から靴下をはいて寝る習慣の方は車中泊でもそうするしかないと思いますが、ここで一つアドバイス。


寝る前におじぎ体操を10〜15回。
おじぎ体操というのは、頭を下げておじぎをする運動のことです。シートに座った姿勢か正座の姿勢でやるのがいいと思います。
おじぎをすると背中の筋肉を使いますので、人間の身体の中で一番大きな筋肉の一つである広背筋を動かすことで、筋肉が熱を産生してくれます。
おじぎ体操をしてからお布団に入ると、すぐにぽかぽかしてきます。
あとは、足元やふくらはぎあたりをもみほぐすようにマッサージするのも効果的です。筋肉に刺激を与えるようにやや強めに揉むと血液循環が良くなって足がポカポカしてきます。


寝る時はなるべく薄着で寝ること。そして、寝る前に、明日の朝着るものをまとめて手の届くところに置いておくこと。これが冬の車中泊のポイントです。


ちなみに、夜間のトイレについてはこれまでも何度か書きましたが、夏冬関係なく尿取りパットを使うことをおすすめします。

特に冬場の車中泊においてそのありがたさを痛感すると思います。

寝ている間は窓を開けておく?

冬に窓を開けて寝るなんて!と思われるかもしれませんが、冬の車内で寝るときに冷気はどこからやってくるか?といえば、それは窓ガラスなんですね。窓を1〜2センチ下げて寝るのと、全部締め切って寝るのとで、実はそれほど温度は変わりません。それくらい窓ガラスからの冷気は車内の気温を奪います。


寝る時に窓を開けておくか?ということに対する答えは「YES」です。
このことには2つの意味があって、一つは結露の問題、もう一つは酸素濃度の問題です。



車内を閉め切って寝ると翌朝の結露はものすごい量です。人間の肺から吐き出される二酸化炭素と不感蒸泄が窓ガラスで冷やされて水滴に変わり結露となります。

夏場なら出発までに日差しで乾くこともありますが、冬場はそのままいつまでも結露が残ります。エンジンをかけてデフロスターを回してもなかなか乾きませんし、拭いたら拭いたで窓の内側がギラついたり曇ったりで運転しづらくなります。冬の結露問題は結構やっかいなんです。


寝る前に、すべての窓に断熱材を貼りつけて防寒対策をする方法もあります。車種別の断熱遮光シートが市販されているので、それを吸盤で貼るのも一つです。
スキーやスノボなど、極寒の雪山の駐車場で車中泊するならこの方法がおすすめです。
結露も防げますし、断熱効果も高いので、外が氷点下でも十分車中泊可能です。
ただし、この場合、寝ている間に発散される水蒸気はどこにいくか?というと、それは布団や毛布やシート生地や内装のファブリックなど、布の部分に水分が吸収されていきます。

冬場は実はカビの発生と隣り合わせなんですね。ただでさえ冬場は換気をあまりしなくなるので注意が必要です。車内にカビが生えてしまうとなかなか臭いがとれなくなります。


外気温がせいぜい0℃か氷点下1〜2℃くらいまでなら、いちいち断熱材をセットしたりするよりも、カーテンだけにして窓を少し下げておく方法の方が断然おすすめです。


窓をほんの1〜2センチ下げておくだけで全く結露しませんし、それくらいなら寒さもそれほど気になりません。
また、窓が少し開いていることで酸素も常に循環していますので、空気が澱むこともありません。翌朝、車内でお湯を沸かしたりする際にも安心です。もちろんカビの発生も防げます。


いかがでしょうか。
今回は冬の車中泊のポイントについて整理してみました。
冬には冬にしか見られない素敵な景色や、寒さの中の凛と透き通った空気の感じや、寒い中だからこそ家族の温もりを感じられたりする貴重な機会です。
また寒い時期は旅に出る人の数も少なくて、ゆっくり見て回れるチャンスでもあります。

春の気配が感じられるまでのほんの少しの時期を、ぜひ有意義にお過ごし下さい。



最後まで読んでいただきありがとうございます。

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