ハイエース4人家族で車中泊〜ナローボディでも快適なバンライフを〜

ビルダーのカスタムはとても素敵だけれど、紹介写真には荷物が載っていない。実際の車中泊は荷物との闘い。狭苦しい車内をいかに効率的に収納を工夫するか、4人家族でも楽しく快適なバンライフが送れるブログをお届けしています。

withコロナ時代の車中泊&バンライフの考え方


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ナローボディのハイエースをいろいろ工夫して、家族4人で車中泊やバンライフを楽しんでいます。


緊急事態宣言が1ヶ月延長されました。
現在の状況ではやむを得ない判断でしょう。オリンピックもどうなることか。とにかく、今は国民みんなが辛抱の時です。


そんな状況の中でも車中泊&バンライフを楽しむことはできないでしょうか?


というのが今日のテーマです。

withコロナ時代の旅のスタイル

現在、医療機関では医療従事者向けにワクチン接種に向けた準備を行っているところで、おそらく今月下旬か3月初旬には接種が始まるでしょう。3週間をあけて2回の接種が終わるのは4月の末くらい。その後高齢者向け、ついで福祉施設、そして広く国民への接種は夏ごろの予定と思われます。

ワクチンが劇的なターニングポイントになるかどうかは分かりません。変異種のクラスターも始まっており、ワクチンが変異種に対して効果があるかどうかも分かりません。ワクチンが普及したからといって即コロナ撲滅にはならない可能性の方が高いと思います。これから先まだ当分この生活は続くことでしょう。


コロナがはやると車中泊はすたるでしょうか?

私は、車中泊はこれから逆に広がるのではないか?と考えています。
その理由は、
1.宿に泊まる必要がないこと
2.外食も避けようと思えば避けられること
3.観光地めぐりだけでない自由な旅の組み立てができること


つまり、車中泊なら他者とほとんど接触することなく旅ができるわけです。
賢い国民はすでに徐々にそのことに気づき始めています。

この新しい旅のスタイルは、いわゆるGoToとは無縁の旅です。政府から「金出してやるから旅行に出かけて地方で金を落としてきなさい」という口車に乗ることなく、自分たちの行きたい場所へ行きたい時に出かけられる自由な旅なのです。


ここで、withコロナの視点で車中泊とキャンプの違いについて少し考えておきたいと思いますが、車中泊とキャンプは基本的には全く別のものだと思います。

今のキャンプブームが第何次なのかは分かりませんが、ここ数年の空前のキャンプブームで週末のキャンプ場はものすごい人出です。
いくらアウトドアといっても、あれでは完全に「密」な状態でしょう。クラスター発生の危険度はかなり高いと思います。


もっとも、全国には沢山のキャンプ場があり、場所によっては人の少ない場所もあるでしょうから、車中泊の停泊場所の一つとしてキャンプ場を選ぶのは間違いではありませんが、とにかく事前に情報を集めて、人混みのキャンプ場にはなるべく近寄らない方が無難です。

旅の概念を問い直す

車中泊は自由な旅ですが、いくら旅のスタイルが自由でも、旅に行く人間の行動パターンが前のままでは、結局今までと変わらない旅になってしまいます。


極論を言えば、旅とは非日常に身をさらすことです。「黄泉がえり」といったように、古代神話では、黄泉の国(死後の世界)に行って帰ってくることが旅であり、熊野古道は昔の人々にとってはまさに死と隣り合わせの命がけの冒険でした。お伊勢参り、観音様もうでも全国から祈りや願いを携えての旅でした。四国八十八ヶ所の巡礼も同じく。


つらい日常があるからこそ、人は救いを求めて旅に出るのかもしれません。


転じて現代社会では、基本的には旅には終わりがあり、非日常を経てまた人は日常に戻ります。人々はもはや意識すらしていないと思いますが、やはりそこには擬似体験としての臨死があり、非日常からの帰還は「許し」や「復活」を意味します。


ああ、すっかり話しが逸れてしまいました(笑)

とにかく、旅には非日常を体験して日常をリセットする「浄罪」や「浄化」の効果があるのでしょう。旅に出ると心が洗われるのはそのせいです。



何も遠くへ旅するだけが旅ではありません。たとえ近場であっても日常を離れた異空間へひとときの旅に出かけることはできるのです。

今までの、観光地を巡るだけの物見遊山的な旅を離れて、この機会に旅の概念を少し問い直してみる良い機会かもしれません。何も遠くへ行くだけが旅ではなくて、近場でも旅はできるということを再認識してみる絶好のチャンスです。

時間と空間の密度を変えてみる

コロナで在宅勤務になったり、外出自粛で家族と家で過ごす機会が増えた方も多いと思います。
そうなると、「家」という日常空間に「いつもの家族」というこれまた日常の存在が一緒にいる時間が増え、日常×日常でどうにも立ちいかなくなってしまいます。


そんな時こそ車中泊&バンライフの出番です。


車を住処に見立ててそこで暮らすことを通じて、いろんな苦労や、欲しいものが手に入らない不便さや、その中で自分たちで何かを生み出すプロセスを経験することができます。

ソロ車中泊なら、自宅でのどんな一人遊びよりも、アウトドアでの車中泊は刺激的なアクティビティになるでしょうし、ファミリー車中泊なら、改めて家族で過ごす時間の楽しさや連帯感を感じれると思います。
 

時間と空間の密度ということでいえば、例えば片道350kmの車中泊旅行に2泊3日で出かけるとしましょう。行きたい観光地は、目的地を中心に半径150kmくらいの円の中に点在しています。車中泊なので好きなところに泊まれるとはいえ、あそこへいってここを見て、あの温泉に浸かって、それからあの美術館にも行きたいね…となってくると、時間に追われて上っ面だけの旅行になり、その土地をじっくり味わうことはなかなかできません。


そういう旅もあっていいのですが、withコロナ時代の車中泊&バンライフとしては、もう少し行動半径を小さくして、その土地に費やす時間を増やしてみることを是非おすすめします。


たとえば、その土地の地名の由来を掘り下げてみるとか、その土地の地形や地質や気候風土からその土地の暮らしにアプローチしてみるとか、その土地の名産品がなぜ生まれたのかを探ってみるとか、その土地の信仰や地元の神社にまつられている氏神からその土地のルーツを調べてみるとか。


車旅プラス田舎歩き。
これはかなり面白いですよ。
歴史好き、神社やお寺が好きな人には特におすすめします。


私は、こういう車中泊&バンライフの形が、これからの一つの旅のスタイルとして、今後定着するんではないかと密かに感じています。

それは、自分たち家族がそういう休日の過ごし方を実際に体験してみて、それがものすごく楽しくて、のんびりできて、リフレッシュになると実感しているからです。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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