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ナローボディのハイエースをいろいろ工夫して、家族4人で車中泊やバンライフを楽しんでいます。
車中泊という旅のスタイルがすっかり定着してきた最近の日本ですが、あらためて、私たちが使っている「車中泊」という言葉の概念について、今日は少し考えてみようと思います。
車中泊という言葉が表すもの
「車中泊」という言葉の意味を調べてみると、”移動手段である自動車などを宿泊施設の代替として用いて、そこで就寝したり車内で一時的に仮眠や休憩すること”と説明されています。私自身、このブログのタイトルにもあるとおり「4人家族での車中泊」に関する記事を中心に書いているわけですが、「車中泊」という言葉で私がとらえているイメージは、単純に「車で寝る」という行為だけをあらわしているのではないような気がしています。
車中泊と同じような感じで使われる言葉に「バンライフ」というのがありますが、こちらは、車をベース基地にしていろいろな遊びを楽しんだり、車をリビングや居場所としてのんびりくつろいで過ごすスタイルという感じでしょうか。こちらの方が私たちの感覚に少し近い気がしますが、世間でいうバンライフのニュアンスとはまた微妙に違っているようにも思います。本当はもう少ししっくりする表現方法が見つかるといいんですが、なかなかぴったりくる表現が見つかりません。
本来バンライフという言葉は、車を家に見立て「車で生活する」という意味から来ています。「ノマドワーカー」と呼ばれる、仕事場やオフィスを持たずにパソコン1台で場所や時間に縛られないという自由な働き方があり、さらに車を仕事の場+生活の場ととらえ、車を家代わりにして各地を移動しながら暮らすというライフスタイルが欧米を中心に流行していて、バンライフというのは元はそういうところから来ているようです。
日本でもそういうライフスタイルが「おしゃれ」な生き方として取り上げられたりしています。車が単に交通手段だけでない「居心地の良い自分の居場所」として認知されてきていることは確かだと思います。今の日本の枠組みでは、本当の意味で住む場所を持たない住所不定のまま、放浪旅でず~っと暮らしていくのは限界があると思いますが、そういうライフスタイルに憧れを抱く気持ちは分からないでもありません。
いわゆる「世捨て人」(世間との交渉を絶ち、俗世間を離れて生きている人)のような、自分たちの価値観に基づいて自由きままに生きていくという意味では、現代版世捨て人と言えなくもないですよね。
パソコンとネット環境があれば稼げるだけのスキルのある人なら、経済的に自立し、かつ実社会と距離を取り孤独を楽しみながら生きることが可能な世の中なのです。
まあ、そもそも私にはパソコン1台で家族を養えるだけの実力がありませんが(笑)
現在、日本で使われているバンライフという言葉は、そこまで究極の放浪生活ではなく、車で食事したりご飯を作ったり、車をベース基地にしてさまざまなアクティビティや遊びを楽しんだり、また、車中泊とキャンプが融合したような半分アウトドア、半分車中泊のような休日の楽しみ方を指しているように思います。
遊びのスタイルの一つのジャンルというんでしょうか。
基本的に日本人はカテゴリー分けしてそこに当てはめるのが好きなんだと思います。車中泊と、キャンプと、オートキャンプと、車中泊キャンプ。この4つは似ているようでそれぞれニュアンスが違います。どこがどう違うんだ?と聞かれると困ってしまいますが、実際にやってみるとたしかに少しずつ違うんです。
オートキャンプは、はじめからオートキャンプ用に区画された高規格型(AC電源やトイレ流し、駐車スペース付)のテントサイトに車を横付けして、目の前の自分たち専用のキャンプスペースにテントを張ってキャンプするというスタイルなのに対し、車中泊キャンプの方は、オートキャンプ場に車を乗り入れるけれど、テントは張らず夜は車で寝るというスタイルです。タープを張ったり、料理をしたり、焚火をしたりして普通にアウトドアを楽しんだ後、寝るのは車の中、つまりキャンプ場に停めた車の中で車中泊するわけです。
それぞれの違いは確かに感じますが、でもそれは、リゾートホテルに泊まる場合とビジネスホテルに泊まる場合と、旅館に泊まる場合と民宿に泊まる場合というような、宿泊先の違いによる設備の違いや宿での過ごし方の違いのようなものだと思っています。旅先での停泊場所の違いによって、自分たちの過ごし方が少しずつ変わる(そこに適応させていく)だけのことなんです。
停泊場所は道の駅とSAだけじゃない
私たちがハイエースに乗ってどこかへ遊びに(泊まりに)行くとき、家族の間では「車でキャンプする」という言い方をします。
それは、先ほどのような「車中泊」も「キャンプ」も「オートキャンプ」も「車中泊キャンプ」も全部含まれていて、停泊場所が道の駅やサービスエリアという場合もあれば、時にはキャンプ場だったり総合公園や臨海公園だったり、また状況によっては近くのロードホテルに宿泊する場合もあるという感じです。
車で旅をするとき、停泊場所にはあまりこだわりがありません。目的地がはっきり決まっている場合を除いては、その時一番手ごろな場所に停泊するのがうちのお決まりのパターンです。トイレと食事とお風呂の心配から解放されると、停泊場所は日本中どこでも大丈夫(法的に問題ない場所なら)です。
時には近場でキャンプ気分を味わうためにわざわざ近場の琵琶湖畔で気軽に泊まることもありますし、遠くの目的地を目指して各地に停泊しながらクルマ旅を続ける場合もあります。それは、車でキャンプすること自体が目的である場合と、停泊場所はあくまで目的地までの休養の手段であるという違いです。
車中泊が泊まる手段だけでなくそれ自体が目的となったり、また停泊場所も道の駅やサービスエリアという枠を超えていろいろな選択肢を取り入れて楽しみながら旅を続けられるなら、もはや旅のスタイルは無限にあります。カテゴリーに当てはめる必要は全然なくて、自分たちがしっくりくるやり方でいろいろな旅のスタイルを楽しめばいいと思うのです。
車中泊の固定概念を捨てる
車中泊のノウハウについて話すとき、基本的なところでは、「車中泊におすすめの道の駅情報」だったり、「道の駅で車中泊する際のポイント」だったりですが、そういう基本事項を越えた先に、最近私が感じる重要な旅のノウハウは、「ノウハウを使い分けるノウハウ」とでもいうのでしょうか?要するに、車中泊というくくりを越えて、目的と状況に応じてさまざまな停泊場所を使い分けたり、それぞれのシチュエーションによって持ち物や方法を使い分け、そして、現地の状況に応じてそれを使いこなすこと。そういった実践の力や応用力がより重要になってくると思います。
いくつかのパターンを持っておき、旅先での停泊場所の違いに合わせて適応したり順応したりできるようにうまく使い分け、また時には組み合わせたりアレンジしたりすること。自分たちの愛車と装備を駆使しながら、愛車とともに快適に「クルマ旅」や「車をベース基地にしたアクティビティ」を楽しむこと。そのためのいろんな方法や引き出し。こういったことが、簡単なようで実は結構奥が深いと思います。
車内メインで使い勝手を考える場合と、車内と車外が半分ずつの場合では、用意する持ち物も微妙に異なってきますし、荷物の収納方法や、現地での荷物の出し入れについても、少しずつ変わってきます。
また、1泊目が車中泊、2泊目が車中泊キャンプ、3泊目はホテルに泊まるといった具合に、日によって宿泊パターンが変わる場合もあります。そんな時に、毎日荷物の収納をやり直していては大変ですし、そのうち何がどこへ行ってしまったのか分からなくなってしまうでしょう。
一般的にインターネットのキーワード検索では、「車中泊〇〇」というように車中泊に関連したノウハウシリーズとして語られることが多いのですが、私自身はあまり車中泊だけにこだわるつもりはなくて、いろいろな楽しみ方があっていいと思っています。クルマ遊びというんでしょうか。車は大人にとってのおもちゃ箱だと思うんですよ。これからも、クルマを基地に家族で楽しく過ごすための方法を、あれこれ考えていきたいと思っています。
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