ハイエース4人家族で車中泊〜ナローボディでも快適なバンライフを〜

ビルダーのカスタムはとても素敵だけれど、紹介写真には荷物が載っていない。実際の車中泊は荷物との闘い。狭苦しい車内をいかに効率的に収納を工夫するか、4人家族でも楽しく快適なバンライフが送れるブログをお届けしています。

ハイエースの乗り心地





ナローボディのハイエースをいろいろ工夫して、家族4人で車中泊やバンライフを楽しんでいます。

今日は、ハイエースの乗り心地について少し書いてみたいと思います。

ハイエースは酔う?

オデッセイからハイエースに乗り換えてから今まで、奥さんも子ども達も車酔いしたことは1度もありません。
「ハイエースは跳ねるから酔う」かと言われたら、個人的には跳ねるから酔うということはないと思います。

車酔いや船酔いのメカニズムには、耳の奥のほうにある三半規管というカタツムリみたいな場所と関係があります。三半規管の中には水平器のような感じで水分があって平衡感覚やバランスをここで感知しています。また、自律神経とのバランスも酔いに関係するようで、空腹だと酔いやすいとか、寝不足や疲れも酔いやすいなど、人によって酔いやすい状況というのもあると思います。


車の揺れには大きく分けると「たて揺れとよこ揺れ」がありますが、車酔いに関して言うと、酔いに影響するのはどちらかと言えば「よこ揺れ」の方です。
船のように大きく上下動を繰り返すようなたて揺れや、大型バスの後輪付近のシートなどは、頭の位置が大きく上下に変わるので酔いを誘発しますが、ハイエースクラスの車のたて揺れではさほど酔いません。


一方のよこ揺れですが、車酔いの原因になるよこ揺れというのは、例えばコーナーリングの連続する山道のような状況で、繰り返し横Gがかかるような場合です。

これはハイエースに限ったことではなくて、大きく車がロールするほどのスピードで山道を走ると、どんな車でも同乗者は酔ってしまいます。
よこ揺れについては、車種の問題というよりもどちらかというと運転の問題ということかもしれません。


ただ、ハイエースは一般車よりも車高が高いため、ワインディングはもともとあまり得意ではありません。車体が大きく傾きやすい上に、後輪がリーフスプリングで跳ねやすく、跳ねと横からのGで車は一層アンダーステアが出やすくなります。一般車からハイエースに乗り換える場合、山道でのスピードはやや押さえ気味に走るよう心がけた方がいいと思います。

ハイエースの足回り

ハイエースの足回りは前輪がダブルウィッシュボーンのトーションバースプリング、後輪がリーフスプリング(板バネ)となっています。
これは、荷室を最大限確保するための、エンジンの上に人が乗るキャブオーバーという形によるためと、後輪は重い荷物を受けとめるための板バネ方式で、基本的にはトラックと同じ構造です。一般車とは根本的に足回りは別物で、だから「ハイエースやキャラバンは乗り心地が悪い」といわれるわけですね。


この前後輪の足回りは、カタログ上どの車種のハイエースでも同じ構造になっていますが、サスペンションやトーションバーのセッティングのバランスはハイエースの車種によってそれぞれ異なっているようです。だから厳密に言うと、3ナンバーのワゴンタイプハイエースと、4ナンバーのバンタイプハイエースでは多少乗り心地に差があるかもしれません。
ただ、どちらにしても後輪は板バネですから、やはり空荷のままではどうしても後輪側は跳ねてしまいやすくなります。


空荷のトラックを運転したことがある人は分かると思いますが、板バネは荷物を満載した状態を想定していますから、空荷だとどうしても跳ねてしまいます。ハイエースもこれと同じ。
この跳ねるという感覚が、ハイエースの乗り心地を考える時の一つの要素になります。

ハイエースの乗り心地における3つの要素

リーフスプリングの跳ね上げ

ハイエースの乗り心地を考えるとき、まず一つは先に書いたリーフスプリングの跳ねの問題があります。
跳ねとは反発のことですから、バネが縮んで伸びる時の反発が空荷だとキツく出るわけです。これが影響するのは路面の窪みというか路面の波打ちのような大きな上下動の場面です。路面の波打ちによって後輪が縮んだあと、車体が上に持ち上げられてジャンプするように跳ね上がる感じになります。
よく、サスペンション(ショックアブソーバー)を替えると乗り心地が変わるなどと言われますが、サスペンションそのものは車体を支えているわけではありません。


リーフスプリングの跳ね上げを少しでも改善するには、よく言われるように空荷ではなく多少荷物を積んだ状態にしておくことが有効です。うちのようにベッドキットをつんであると、リーフスプリングの跳ね上げはあまり普段感じません。

タイヤの突き上げ

ハイエースの乗り心地でもっとも突き上げを感じるのはタイヤからの振動です。走行中、路面の段差やつなぎ目などを越えるときの突き上げで、リーフスプリングの跳ねよりもこの路面からの突き上げの方が地味に乗り心地に影響します。この突き上げはタイヤサイズとも関係かあるみたいで、ホイールをインチアップする際は注意が必要です。

うちは夏場は215-60-16サイズのタイヤを使っていて、冬のスタッドレスは205-80-15なのですが、冬のスタッドレスの方が路面の突き上げが少ないんですね。どうしてだろう?と思っていたんですが、どうやらホイールのインチアップのせいであるということのようです。
つまり15インチのノーマルから16インチにホイールをサイズ変更すると、タイヤの外径は同じでもタイヤ自体の厚みは当然薄くなりますから、その分突き上げ感も増すということです。
1インチの違いはタイヤの厚みにすると2.5センチほどですが、それだけ中の空気の量が減りますから、路面の突き上げは車内に響いてきます。


乗り心地を最優先に考えるならタイヤはノーマルサイズが一番です。

さらに言うなら適正な空気圧の範囲で、やや空気圧を下げ目にした方が乗り心地はマイルドになります。

シートの座り心地

もう一つハイエースの乗り心地に影響するのがシートの座り心地です。
これについては、車を購入する段階でシートは決まってしまいますからどうしようもないといえばどうしようもないのですが、特にDXの後席シートは薄っぺらで乗り心地は良くありません。短距離ならまだ大丈夫ですが、ロングドライブになると腰やお尻が痛くなってきます。
うちは中古のハイエースを購入するときにDXの薄いシートからSGLダークプレミアムのシートに交換してもらいました。
もしDXを買うつもりの方は、ショップでこういったシート交換が可能かどうか相談してみるのも手です。

ハイエースの適正スピード

さて、ハイエースの乗り心地について書いてきましたが、最後にハイエースの乗り心地と適切なスピードについて考えてみたいと思います。
車の振動や突き上げは車速と大いに関係します。
がれきのダート路面を80キロも出して走ったら振動でハンドルをまともに握れなくなるのと同じで、路面の状態に合わせて車速を調整するのが、快適な乗り心地には大変重要です。


路面に補修あとや亀裂や段差がないアスファルト道路ならスピードをあげてもほとんど振動は感じませんが、補修の多い道だと時速40〜50kmくらいに抑えて走る方が無難です。

このあたりの吸収性能がやはり一般車とは違うので、ミニバンなどと比較してしまうと、乗り心地というよりも路面状態との関係において、快適に走れる車速は若干低いと思います。


不思議とハイエースに乗るようになって、あまり飛ばそうと思わなくなりました。それは、こうした限界性能も多少関係しているのかもしれませんが、やはりハイエースはゆったり運転するのが似合っていると思います。





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