ハイエース4人家族で車中泊〜ナローボディでも快適なバンライフを〜

ビルダーのカスタムはとても素敵だけれど、紹介写真には荷物が載っていない。実際の車中泊は荷物との闘い。狭苦しい車内をいかに効率的に収納を工夫するか、4人家族でも楽しく快適なバンライフが送れるブログをお届けしています。

車中泊 回転ラックDIY





ナローボディのハイエースをいろいろ工夫して、家族4人で車中泊やバンライフを楽しんでいます。

今回は、これまでにも何度かご紹介している車載冷蔵庫用の回転式ラックについてご紹介したいと思います。

車載冷蔵庫の置き場所について

まずそもそもですが、この冷蔵庫用回転ラックを製作した背景には車載冷蔵庫の置き場問題があります。

Googleなどで車載冷蔵庫を画像検索すると、皆さんいろいろ工夫して車内に設置されていることが分かります。
車載冷蔵庫にはたて開きと横開きがありますが、家庭用と同じ横開きの冷蔵庫は小型のものでもハイエースクラスのバンに設置するのは場所を取りすぎるので、車中泊にはせいぜいクーラーボックスタイプのたて開き冷蔵庫が一般的です。


たて開きということは、冷蔵庫のフタを上に跳ね上げるので、物の出し入れのための空間が必要になり、冷蔵庫の上部には物が置けません。つまりそこはデッドスペースになってしまうわけです。

仮に車内の床やシートの上に冷蔵庫を設置したとすると、そこから天井までの空間がデッドスペースになってしまい、これはけっこう大きなロスになります。

冷蔵庫を導入した当初はハイエースの後席シートの足元に冷蔵庫を置いていたのですが、上記のような理由でデッドスペースを減らすために床置きはやめました。


後部リビングに冷蔵庫を置くことも考えたのですが、リビングに置いた場合、就寝モードに展開した時に冷蔵庫が邪魔になります。そのつど移動させるのは重さ的にも電気コードの配線的にも面倒なので、後部リビング案も消えました。


結局、置き場所としてはやはり運転席の後ろが一番邪魔にならず使い勝手がいいということになり、足元の床置きではなくラックを置いてその上に冷蔵庫を置くことにしました。
そうすれば冷蔵庫の下に物が収納ができるようになります。


そこで実際に運転席の後ろに冷蔵庫を置いてみたのですが、冷蔵庫の横幅は約60センチほどあり、横向けに置くと後ろに座った人には結構圧迫感があることが分かりました。
常に目の前に冷蔵庫があるのは長旅では窮屈そうです。


試しに冷蔵庫を窓際に沿って置いてみると、これならそれほど圧迫感はなく、フタの開け閉めや中の出し入れもしやすそうです。
ただ問題は、窓に沿った置き方だとシートを倒す時に背もたれが当たってしまうことでした。
これでは就寝モードに展開できません。


うーん。。。


普段は窓に沿って設置しておいて、寝る時だけ向きを変えるしかないか。
そう思っていた時、ふと、テレビ置き用の回転盤のことがひらめきました。
回転盤の上に冷蔵庫を置けば、必要に応じて向きを変えられるんじゃないか?


これはなかなかいいアイデアかもしれません。


ただ、テレビ用の回転盤だと、常に揺れたり跳ねたりする車の中なので、冷蔵庫の固定ができずラックから冷蔵庫が落下してしまう恐れがあります。
ほこで、冷蔵庫が回転できるようにしつつ、冷蔵庫の固定もしっかりできるような回転式のラックを自作することにしました。

3段ボックスとOSB合板でDIY

回転式のラック製作に使用したのはいわゆる市販の3段ボックス。これをベースに使うことにしました。

市販の3段ボックスは横幅42×奥行き30×高さ90。一般的にだいたいこんな感じの大きさです。そのままだとシートの足元に収まりませんので、サイズに合わせて横板と背板をカットしてやる必要があります。


このあたりはそれぞれの車の寸法に合わせてサイズを決めていきましょう。
ちなみにうちのハイエースの場合は横板を  センチにカットしました。
背板は使わないので外しておきます。


3段ボックスに使われている板はMDF合板という細かい紙の粒子を固めたような素材でできていて、電のこでカットするとものすごく細かい粉が飛散して、吸い込むと息が詰まりそうになりますし、目に入ると厄介です。MDF合板をカットするときはマスクとゴーグルを着けるようにした方がいいと思います。



うちはこの3段ボックスラックの下のスペースにスアオキのポータブル電源を2台たてに積み重ねて収納しようと考えたので、3段ボックスの真ん中の板の位置を少し上にずらす必要がありました。
こうしたアレンジがしやすいように、3段ボックスを買い求める場合は、縦板と横板が合わさる部分に溝が刻んであるタイプは選ばない方がいいです。
真ん中の板を上にずらし、ネジ留め用の下穴をあけて、付属のビスで留めていきます。

小物入れ用の引き出しを製作

真ん中の板を上にずらしてネジ留めし、一番上の板と真ん中の板の間が20センチくらいになりました。このスペースに引き出しを作って、車中泊で使う小物を収納できるようにしたいと思います。


引き出しを作る、というと何だか大変そうなイメージがあるかも知れませんが、造作的には難しいことはありません。

四方の枠用の板が4枚と、底に貼る薄めのベニヤ板が1枚、あとは引き出しの取っ手があればすぐできます。
できれば、引き出す側の外から見える面の板をもう一枚別に用意して、手前の面は2枚重ねにするやり方をおすすめします。

最初に四方の枠を作る時に、横板が縦板の間にはさまる形で板をカットして、横板の固定を
両サイドからビスで留めるようにすれば引っ張られる力に対して強くなります。


そして、もう一枚の外板は引き出しの内側からビスで固定するようにすれば、外板の表面にはネジの頭が見えないので仕上がりがきれいになります。また、外板のサイズを一回り大きく作っておけば、引き出しをしまったときのストッパーの役割にもなります。

天板の回転部分のしくみ

さて、次は肝心の天板が回転する部分の製作です。

構造を簡単に説明すると、一番下から
①3段ボックスの天板
②25ミリのボルトを通した4ミリ厚の合板
③1ミリ厚のプラ板
④9ミリ厚OSB合板2枚重ね
となっています。



まず4ミリ厚の合板にボルトを通す穴を開けて、ボルトを仕込んでおきます。

それを3段ボックスの天板の上に重ねて、四方をビスで固定します。





次に、天板が回転する際に滑りを良くするために、プラ板を1枚ボルトを通して重ねます。


プラ板の裏面に両面テープを貼って固定しています。ここは常に重みがかかる部分なので、両面テープで十分です。


最後にOSB合板を乗せて、ナットで固定すれば完成です。


ボルト穴の周りにナットが収まるスペースで直径1センチの下穴を深さ7ミリほど掘り下げてあります。この下穴の深さのことを考慮して、OSB合板は2枚重ねとしました。

ボルトの長さは、最終的に天板より出っ張らないように板の厚みとの兼ね合いで調整してください。
ボルトナットが緩んでくると走行時の振動で天板が外れ、冷蔵庫が倒れてくる恐れがありますので、スプリングワッシャーをかますなどして緩みを防止しておきましょう。



最後まで読んでいただきありがとうございます。

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