ハイエース4人家族で車中泊〜ナローボディでも快適なバンライフを〜

ビルダーのカスタムはとても素敵だけれど、紹介写真には荷物が載っていない。実際の車中泊は荷物との闘い。狭苦しい車内をいかに効率的に収納を工夫するか、4人家族でも楽しく快適なバンライフが送れるブログをお届けしています。

建御名方と諏訪大社と道祖神


※写真は諏訪湖畔にあるD51保存車両


ナローボディのハイエースをいろいろ工夫して、家族4人で車中泊やバンライフを楽しんでいます。

さて、今日は少しだけ歴史のお話しです。
皆さんは日本の歴史には興味ありますか?

日本の黎明期は謎だらけ

私は特に歴史が得意というわけではありません。中学の頃は、ただただ歴史の年号を覚えさせられるのが嫌で仕方ありませんでした。

でも、大人になってたまに大河ドラマなんかを見るようになり、ピンポイントである時代に関心を持ったり、また車中泊で訪れた土地に意外な歴史があるのを知ったりして、歴史の面白さを少しずつ感じるようになってきました。



歴史というのは、残された書物や文献などから、現代の人間が過去を想像して形にしてみたもの、と言えるのではないかと私は思っています。
つまり、残されている書物や文献などが全ての根拠な訳ですが、そこに今の人の「想像」が肉付けされて形作られているわけです。

でも、そもそも、その書物や文献や史実が正しく真実を書き表しているかどうか?は全く分かりません。
もしかするとデタラメや捏造が意図的に残されている可能性だってあるわけです。


そんな中でも特に日本の国産み神話、つまり今の天皇の系譜の始まりの部分に関しては、きな臭い匂いをぷんぷん感じます。


私は別に天皇制を否定しているわけではなく、日本の国家の根幹をなす天皇制の在り方についてとやかく言うつもりはありません。


ただ、本当のところが知りたいだけなのです。
日本人のルーツは?今の日本が形作られていった経過は?


日本の歴史は国産み神話を用いることによって、ある日突然天から神々が降りてきて、神々が日本という国を作り、その子孫が今の天皇家につながっている、というお話しが当たり前のように史実として語られています。そのことに対して「いや、それはさすがにウソなんじゃないの?」と誰も言わないけれど、みんな何となく感じてはいるわけです。
あるいは、大半の人はそんな事を「考えてもいない」と言うべきかもしれません。
不思議に思ったり疑問を抱くことすらないほど、当たり前のこととして脳の奥深く、潜在意識にすり込まれているのかもしれません。
何を知らないかすら知らずにいれば、何の疑問も抱かず無邪気でいることができます。
また、それを考えること自体がタブーだと刷り込まれていれば、もはや意識にすら上らないでしょう。



そんなわけで私は日本の歴史の中でも大和朝廷が成立する前の、古代出雲から国譲りが行われたと言われている時代にとても興味があります。


このブログに私が書くことは、ただの私の妄想というか想像の世界にすぎませんので、きちんと学問としてとらえるとそれこそデタラメだ!と叱られるかもしれません。あくまで素人が好き勝手に想像を膨らませて遊んでいると思って、優しい目で見ていただければ幸いです。

建御名方と諏訪大社と道祖神

信州、諏訪湖畔に諏訪大社という古い神社があります。この諏訪大社の御祭神は「建御名方(たけみなかた)」という人物とその母であるヌナカワ姫とされています。
このヌナカワ姫、実は大国主命(おおくにぬしのみこと)の結婚相手、つまり大国主の妻であり、建御名方は大国主の子どもということになります。

ヌナカワ姫に関してはさまざまな伝説が語り継がれています。今の新潟県糸魚川あたりが出身地とされているようですが、北陸から新潟にかけての地は「越(こし)の国」と言われるように、朝鮮半島との繋がりを感じさせる土地ですから、もしかするとヌナカワ姫の先祖も朝鮮半島経由で大陸から渡ってきた渡来人なのかもしれません。


大国主から求婚されて夫婦になり、出雲の地で建御名方をはじめとする子どもたちを生み育てますが、古代出雲王国が「国譲り」によって分断されてしまうと、息子の建御名方は母親たちを連れて出雲を離れて諏訪の地に移り住み、この地を治めたようです。


建御名方という人は大変勇猛な人物だったようで、出雲の国譲りに際しても、唯一相手に対して闘いを挑もうとしたようです。その闘いこそが日本の国技である相撲のルーツであると言われているそうです。
昔の相撲は今のようなルールはなく、文字通り死闘だったようですね。


そんな建御名方は勇猛なだけでなく人々から愛される人望厚い人物だったようで、かの武田信玄も建御名方を尊敬し、厚く祀ったそうです。


さて、諏訪の地に移り住んだ建御名方は、古代出雲のさまざまな文化をこの地に伝えました。その文化とは、大陸からの文化であり信仰であり、また沢山の生活の知恵でもあったようです。

例えば味噌や蕎麦。こうしたものの広がり方も、不思議と建御名方たち古代出雲族の足跡と一致することが多いのです。



また、信州各地にみられる風物の一つに道祖神がありますが、これも建御名方たちとともに持ち込まれ広まったものと考えられています。

道祖神は、男女ペアが石に彫り込まれた姿が特徴的ですが、村の入り口などに置かれる道しるべ的な意味もあり、また夫婦和合のシンボルでもあります。

古代出雲族のさらに祖先はインドの先住民であるドラビダ人の流れと考えられていて、その信仰の象徴がクナト大神、幸の神、サルタヒコの三神です。この三神を合わせて「塞の神」というそうです。


このうち「サルタ」はドラビダ語で「長い鼻」を意味し、別の意味では男性器の象徴でもあったようです。
サルタヒコは村の入り口や境界で外敵や魔物から守る「道の神」でもあり、夫婦和合、子宝といった「性の神」の意味もあるようです。


松本市内には「猿田彦神社」という名前の神社がありますが、これはまさにサルタヒコを祀る神社なわけです。

信州を車中泊で旅すると、こんな風に各地に古代出雲の片鱗を垣間見ることができ、「こんなところにも出雲のしるしがある。。。」と、しばし足を止めて遠い過去にタイムスリップしてしまいます。


このような古代出雲、そしてさらに古代ドラビダ人の文明や信仰が、遠い時を経て信州の各地に、道祖神という民間信仰の形で今も根付いているという事実に触れる時、古代史という壮大なスケールとロマンを感じずにはいられません。


諏訪湖という地理的な地の利

さて、建御名方はなぜ出雲から遠いこの諏訪の地を選んだのでしょう?
母親のヌナカワ姫の地元が糸魚川あたりですから、そういった関係もあったかもしれません。
それからもう一つ、これもまた想像に過ぎませんが、実際に諏訪湖周辺から茅野、岡谷あたりを車中泊で巡ってみて感じるのは、この土地の「戦術的」そして「経済物流的」なメリットです。


実際、諏訪を中心に四方を見渡してみると、南は辰野から木曽路を通って愛知方面に通じています。
東は八ヶ岳の裾野に広がる広大な大地が見通せ、その先は甲府や静岡、関東方面で、晴れていれば富士山まで見通せます。
北は塩尻峠を越えて松本、そして日本海へつながりますし、北東へは上田、佐久に繋がっています。

仮にどの方角から敵が攻めてきたとしても、遠くからそれを察知することができるのです。


また出雲王国の海洋系の血を引く建御名方のことですから、諏訪湖は水上交通にはうってつけだったと思われます。

諏訪から北東方面に位置する霧ヶ峰やその先の白樺高原あたりはかつて、黒曜石が豊富に採れる場所で、まだ鉄器が流通する以前には、黒曜石は刃物や武器として貴重な素材でした。

当時、黒曜石はお金に代わる物々交換として、ここから各地に運ばれていったと言われていますが、もしかすると建御名方はこの諏訪の地を治めるもともに黒曜石の物流を司っていたのかもしれません。



道祖神は信州以外にも各地に見られますが、その分布をみると、およそ日本海沿岸の出雲から新潟あたりにかけてと、信州から甲州地方あたりに集中しているそうです。そうした分布と、蕎麦作りが盛んな場所も似たような分布となっていて、他にも各地に共通する文化が見られるようです。
これがいわゆる縄文文化と言われる文化圏なのではないか?
これは私の究極の妄想ですが(笑)


縄文時代の後に弥生時代になり、縄文人が進化して弥生人になった、と歴史の時間に習いましたが、私はそうではないんじゃないか?と思っています。
縄文人と弥生人は全く別の文化をもつ異民族なんじゃないでしょうか?


そのことと、出雲の国譲りやその後の建御名方の諏訪への移住には、何かしら関係があるのではないか?

つまり古代出雲系の民族=縄文文化=日本海側中心の裏日本、そして国譲り後の大和政権へとつながるのが弥生文化=北九州から太平洋側の表日本。まったくキッパリと分けることはできないでしょうが、何となくそんな2つの文化圏があり、人の流れがあり、そして混じり合って今の日本が形作られていった。

そんな風に、私の頭の中では勝手に思っています。


ヘンテコな妄想話しにお付き合いいただき、最後まで読んでいただいてありがとうございます。


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