ナローボディのハイエースをいろいろ工夫して、家族4人で車中泊やバンライフを楽しんでいます。
さて、今回は昨年ハイエースの屋根に設置したルーフテントキャリアによる車内の断熱効果について考えてみたいと思います。
屋根全面を覆う全天候型ドーム
うちのハイエースの屋根には、100Wソーラーパネル2枚と、自作のルーフテントキャリアが乗っています。
もともとソーラーパネルはハイエースの最後部にあったのですが、ルーフテントの設置に合わせてソーラーパネルを屋根の一番前に移動させました。
ハイエースのルーフレールは前の方が少し前下がりになっているので、ルーフレールが真っ直ぐなギリギリ一番前の部分にキャリアのフットを固定しています。
ソーラーパネルの前端からルーフテントの後端までの長さは全部で約320センチほどで、ハイエースの屋根全体を覆うように、ソーラーパネルとルーフテントキャリアが取り付けられています。
昨年の秋にルーフテントキャリアを設置してから、冬の間は特に気にしていなかったのですが、今年に入り、5月、6月とだんだん日差しが強くなるにつれて、明らかに車内の気温の上昇が今年は少ないことに気付きました。
考えてみれば、ハイエースの屋根全体がすっぽりとソーラーパネルとルーフテントキャリアに覆われているわけですから、ハイエースはまるで全天候型ドームの中にいるような状態です。太陽の直射日光は天井の上のパネルがすべて受け止めてくれるので、ハイエースの屋根そのものには太陽の熱は当たりません。
これは、ルーフテントキャリアの思わぬ副産物といえるかもしれません。
それまで、ハイエースの屋根の内張り部分にグラスウールの断熱材をかませてプチ断熱をDIYしてはいたんですが、真夏の炎天下にさらされるとやはり車内の気温は急上昇してしまいます。
それが今年は、外から車内に入ると木陰にいるかのように少しひんやりと感じられるのです。
天井の上にもう1枚あることによる断熱効果
車の断熱を考える場合、一般的には車体と内装材の間に何らかの断熱材を入れることになります。グラスウールなり、ウレタンフォームなりをボディの間に入れることで、外からの熱が車内に伝わりにくくするわけですが、限られた空気層が吸収できる熱の量には限りがあります。真夏であれば、午前10時を過ぎる頃にはもはや断熱材が吸収できる熱はスポンジいっぱいまで熱をため込んでいて、それ以上の熱は断熱材から染み出して車内に漏れ出てきてしまいます。
熱や音や振動は全て空気を介して伝わっていきます。特に熱は、天井に断熱材を入れたくらいではなかなか遮断することは難しいのです。
ハイエースの屋根にルーフテントキャリアを乗せたことで、日光が直接屋根に当たらなくなりました。キャリアに乗せてあるアルミボードとソーラーパネルが日光を受け止めてくれ、パネルの下には8センチほど空間があるので、この空気層が断熱材の役割を果たしてくれています。
残る熱源はエンジン、そしてウインドウ
ルーフテントキャリアによる断熱効果は想像以上でした。
けれど、それだけでは真夏の暑さを防ぎきることはできません。
残るはエンジンからの熱と窓ガラスから入りこむ熱です。
エンジンの熱については、ハイエースのようなキャブオーバーの車の場合、エンジンの熱がまともに車内に上がってくるので、夏の車中泊は早い時間に現地入りするのが鉄則です。
外から入ってくる熱よりも、自分の車の中からの熱の方がよほど凄まじいものがあります。高速道路を走った後などは特にそうです。いくらクーラーで車内をキンキンに冷やしておいても、エンジンを切ったとたんに一気に熱気に包まれてしまいます。
車のクーラーというのは言わばスポットクーラーみたいなものなので、冷気が当たっているところが涼しいだけで、車内全体を冷やしてくれるわけではないのです。
エンジンの熱は、停車後少なくとも3時間以上しないと冷めてくれませんから、遅くとも夕方5時くらいまでには目的地に到着して、あとは車を走らせないようにしましょう。
できることなら、真夏の車中泊は現地滞在型にして、中日は車を使わないようにする方が無難です。
残るは窓ガラスからの熱対策ですね。
フロントガラス用のサンシェードは皆さん使われていると思います。
これと同じように、フロント両サイドの窓ガラスもできればサンシェードあるいはカーテンを取り付けるとかなり暑さは和らぎます。
とにかく窓ガラスから太陽光が直接車内に入り込まないようにすることです。
夏の昼間10時〜15時くらいは太陽はほとんど真上から降り注ぎますが、案外暑いのが8時〜10時くらいと15時〜17時くらい、つまり太陽が横から差す時間帯です。この時ばかりはルーフテントキャリアも役に立たず、太陽は横方向から窓ガラスを通って車内に熱気をもたらします。
これがまたかなり厳しい暑さなのです。
もう一つスライドドアの小窓ですが、車内温度と外の温度の差によって効果にかなり違いがあります。車内より車外の気温の方が高い場合には、窓を開けると逆に熱風が入ってくるので、かえって暑くなってしまいます。外の方が多少でも涼しい場合は、窓ガラスを開けて網戸にすると涼しい風が入ってきて気持ち良く過ごせます。
今回はルーフテントキャリアの断熱効果と夏場の暑さ対策について少し考えてみました。
結論から言えばどれだけ対策しても真夏の車中泊は暑いです(笑)
エンジンかけっぱなしの車中泊はうちはやらないので、とにかく早めに現地に着いてエンジンを冷まし、夜は扇風機を使って外からの風を少しでも取り込むようにして寝ています。
特に子どもが小さいうちは熱中症対策も大切ですから、こまめな水分補給が欠かせません。
それと、あまり車中泊だけにこだわらず、連泊する場合なら1泊は宿に泊まる等うまく使い分けるのも一つの方法です。
Have a Nice Trip !
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