ハイエース4人家族で車中泊〜ナローボディでも快適なバンライフを〜

ビルダーのカスタムはとても素敵だけれど、紹介写真には荷物が載っていない。実際の車中泊は荷物との闘い。狭苦しい車内をいかに効率的に収納を工夫するか、4人家族でも楽しく快適なバンライフが送れるブログをお届けしています。

スタッドレスは今が買い時!


ナローボディのハイエースをいろいろ工夫して、家族4人で車中泊やバンライフを楽しんでいます。


本日はハイエースのスタッドレスタイヤ選びについての記事です。

ちょっと時期外れ? いやいや今こそ

12月の冬シーズン前ならスタッドレスタイヤの話題も旬ですが、そろそろ冬シーズン終盤にさしかかる2月にスタッドレスタイヤの話題はちょっと時期外れな感じがします。でも、実は今がスタッドレスタイヤをお得にゲットするチャンスなのですよ。
2月~3月は程度のいいスタッドレスタイヤの中古が出回り始める時期なのです。この時期に、来シーズンに備えて程度のいい中古スタッドレスを早めにゲットしておくのが賢い方法です。


私は、雪の多い地域で長年冬シーズンを過ごした経験から、「スタッドレスタイヤは中古で買うに限る」という持論に至りました。
もちろん、中古のスタッドレスタイヤにもいろいろありますから、ほとんど役に立たないはずれタイヤを引いてしまう恐れもあるのですが、そこは、スタッドレスタイヤ選びのポイントさえ押さえておけば、まず失敗することはないと思います。


私自身、これまでのスタッドレスタイヤ歴6~7回の中で、新品スタッドレスを買ったのは2回ほど、あとはすべて中古スタッドレスばかりでした。
新品スタッドレスだから滑らない、中古のスタッドレスだから滑る、ということではないのです。新品だろうが中古だろうが、スタッドレスタイヤは「ある程度の」グリップ力はあり、そして、滑る時はやはり滑るのです。

ハイエースのタイヤ規格

スタッドレスタイヤ選びの前に、ハイエースのタイヤ規格について軽くおさらいしておきましょう。

195/80R15 107/105L LT
これが、一般的なハイエースの標準タイヤ規格になります。
よくご存じの方には釈迦に説法ですが、各表記の意味を簡単に説明しておきます。
195/80R15 107/105L LTという表記は、左側から順に
①195
②80
③R
④15
⑤107/105
⑥L
⑦LT
の7つの意味に分けられます。

①195

タイヤの横幅のサイズです。ミリメートルで表しますから、195というのは195mmつまりタイヤの横幅が19.5センチということです。

②80

タイヤの扁平率を表しています。扁平率というのは、タイヤの横幅に対するタイヤの厚みの割合を指していて、扁平率が80(%)ということはタイヤの横幅(19.5センチ)に対して、タイヤの厚みはその80%(15.6センチ)となります。
扁平率55とか50とかの扁平タイヤは、タイヤ幅の半分くらいの厚みしかない極薄タイヤということになりますね。そうなると、タイヤの外形は変わらない分、タイヤが薄くなっただけホイールを大きくしてやらないといけないので、扁平タイヤにするとホイールのサイズが大きくなっていきます。
ハイエースの場合なら、標準タイヤが「195の80、15インチホイール」なのに対して、扁平率70%にした場合「205の70 16インチ」になるといった感じです。どちらもタイヤの外径サイズは687mmで同じになります。

③R

Rというのは「ラジアルタイヤである」ことを表す文字です。
ラジアルタイヤって?と改めて聞かれると「うーん。。。」となってしまいますが、昔のタイヤはタイヤ内部のナイロン素材が斜めに線が走る「バイアス構造」だったのに対し、高速安定性やクッション性などを高めるため、ナイロン素材が縦方向に放射線状に走る「ラジアル構造」に改良されたのだそうです。今やほぼすべてのタイヤがラジアルタイヤなので、実質的にはあまり意味がない表記になってしまっていますね。

④15

そのタイヤに適合するホイールの大きさをインチで表しています。1インチは2.5センチなので、15インチ=37.5センチということになります。先ほどの扁平率で書いた通り、タイヤの厚みが薄くなればなるほど、ホイールを大きくしてタイヤの外径を保つ必要がありますが、あまりタイヤが薄くなるとクッション性が悪くなり、歩道の段差などでホイールの底つき(タイヤが段差を吸収できず段差が直接ホイールに当たってしまう)現象が起こることがありますから、個人的には、ハイエースの乗り心地を考えると、なるべくノーマルの80タイヤの方がいいと思います。

⑤107/105

これはタイヤの負荷能力(ロードインデックス)を表す数字で、107はタイヤ1本あたりの耐荷重が975kgということです。(105の方は後輪がダブルタイヤの場合)

⑥L

これは速度記号といって、時速何キロまでの設計になっているかを表しています。「L」は120km/hまでという設計になっています。

⑦LT

LTは「ライトトラック」の略で、ハイエース(4ナンバー)はライトトラック規格のタイヤを装着する必要があることを表しています。ハイエースのスタッドレスタイヤを選ぶ際には、この「LT」規格が重要な意味をもちます。

ハイエースにミニバン用タイヤはありなのか?

タイヤのサイズだけで考えると、ハイエースにミニバン用(一般乗用車タイプ)のタイヤを装着することも可能です。(取り付けることはできるという意味です)
ミニバンタイヤの方がタイヤのバリエーションも多く、静音性、クッション性、省燃費などに優れたタイヤもいろいろありますから、ついそういった乗用タイプのタイヤを選びたくなるものです。
実際、ミニバンタイプのタイヤを買って装着されているケースも見かけます。
しかし、本来、これらのミニバン用タイヤは、先ほどのタイヤ規格でいう「LT」(ライトトラック)規格を満たしていませんから、まず大前提として、これらミニバン用タイヤをハイエースに装着した場合、車検には通りません。

車検時期が春~秋にある場合、スタッドレスタイヤを装着した状態で車検を受けることはありませんから、冬場にミニバンタイプのスタッドレスを履いていても車検には関係ありませんが、そこは自己責任ということになります。万一の事故の際に規格外のタイヤを履いていたため保険が受けられないといったトラブルになる可能性もありますし、そもそも、ミニバン用のタイヤはバン用に比べてサイドウォールが薄いので、ミニバンタイヤのハイエースにそこそこ荷物を積んで高速道路を走行するのは自殺行為に等しいと言えるかもしれません。

ハイエースのスタッドレスタイヤ選びのポイント

LT規格のスタッドレスを選ぶ

昔、デリカスターワゴンを山小屋の送迎用に使っていた時は、乗用タイプのスタッドレスタイヤを履いていました。デリカは3ナンバーのワゴン登録なので、乗用タイヤでも車検は通ります。ただし、乗用のスタッドレスタイヤは全体的に腰が弱く、乗車人数が増えると車の横揺れ(実際にはタイヤの横方向へのへたり)が激しくてカーブのたびに車が外側に倒れるかと思うほどでした。

このような乗用タイプのスタッドレスに対して、LT規格(商用タイヤ)のスタッドレスはサイドウォールの剛性と、タイヤそのものの耐摩耗性が高いのが特徴です。
これはつまり、バン用のスタッドレスの方が乗用スタッドレスより「やや硬く、やや滑りやすく、その分長持ちする」ことを意味します。


結局のところ「スタッドレスタイヤに何を求めるか?」ということになりますが、どれだけスタッドレスタイヤの性能が改善されても、「滑る時は滑る」ことには変わりがなく、時代の進歩によって、その限界性能が高くなったとしても、その限界を越えればやはりタイヤは滑るのです。そういう意味で、スタッドレスタイヤに「絶対に滑らない」ことを求めるのは無理です。大事なのは、「どれくらいの状態で滑り出すか?」をドライバーが体感でき、「滑る・滑らない」をある程度把握(コントロール)できることです。

ネットの口コミなどを見ると、LT規格のスタッドレスは「使い物にならない」といった書き込みを見かけたりしますが、私は、昨今のLT規格スタッドレスは充分使えると思っています。

むしろ、耐摩耗性や剛性と滑りにくさのバランスがとれたいいタイヤなのではないか?
という気がします。

中古タイヤは製造年を見る

ネットで中古タイヤを探す場合、タイヤ溝の残り具合とともに大切なのがタイヤの製造年です。
これはタイヤのサイドウォールを見ると書かれていますから、写真などで必ずチェックしておきましょう。具体的には、タイヤのサイドウォールに4桁の数字が表示されています。
例えば、「3820」と書かれているとします。数字の前の2桁は製造された週数を表し、後ろの2桁が製造年を表します。この場合、「3820」は「2020年の第38週目に製造された」タイヤであることを意味しています。38週ということは9月ごろの製造ということになりますね。

ちなみに、今履いているスタッドレスタイヤの製造年をみると「3115」となっていました。
2015年の31週目の製造ということですね。
7回目の冬を迎えたタイヤということになります。(中古なので、わが家での使用は3シーズンほどですが)まだまだ現役で活躍してくれています。


ただ、いくらタイヤの品質が向上したとはいえ、タイヤのゴム素材は経年劣化でひび割れが生じてきます。製造から10年以上も経過したタイヤはいくら溝が残っていても使用するべきではないでしょう。
中古で探すなら、製造から2~3年落ちまでのもので、現行の品番の一つ前のモデル(最近モデルチェンジされた新機種の一つ前のモデル)がねらい目です。
人々の目はどうしても新しいモデルに向かうので、一つ前のモデルは値段が安くなっていることが多いのです。こういうモデルの8分山くらいのものが、うまくいけばアルミホイール付で1本7000円くらい、送料を含めても4本で36000円前後で買えてしまうのです。

ハイエースのLT規格スタッドレスは、業務用に使用される場合はとことん使い倒されている場合が多いですが、リース車両のリース切れで市場に出回るようなケースでは、車両以外に冬用タイヤが半ばゴミ扱いで廃棄されるようなことがあり、それらが掘り出し物としてこれからの時期にネット上に出回る可能性があります。

耐久性ではやはりブリヂストンに軍配が

最後にタイヤメーカーによる優劣の差に関して少しだけ述べると、どのメーカーも品質が向上してグリップ力に関してはずいぶん差が小さくなったとはいえ、耐久性においてはやはりブリヂストンが一歩抜きんでている気がします。
これは、ある程度年数が経過してからの強さに差が出てくるという印象です。2~3年で履きつぶして買い替えるヘビーユーザーなら、ブリヂストンの高いタイヤではなく安めのスタッドレスで十分かもしれません。新品から2~3年での性能の差は、値段の差ほどの開きはないような気がします。(あくまで私の個人的な印象ですが)


スタッドレスタイヤでひと冬に何キロ走るか?にもよりますが、信州の山で暮らしていた頃は11月下旬~5月の連休明けまで約半年間スタッドレスを履いて、およそひと冬に1万キロ。3年で3万キロ走り、3シーズン終了後はそのまま夏の間も履き続けて次の秋に新しいスタッドレスを買うというパターンでした。これなら、ヨコハマとかトーヨータイヤとかでも十分大丈夫です。(3シーズン目になるとさすがに少し効きが弱くなるのを感じますが)
これが、温暖地で冬の3カ月ほどだけスタッドレスに履き替えるような場合だと、そこまで走行距離が増えませんから、できれば7~8年とか、出来る限り長持ちさせたいことだと思います。そうしたときに、年数が経過してもタイヤのゴムが硬くなりにくく、サイドウォールのひび割れが生じにくく、グリップ力がある程度維持できる、という点でブリヂストンがやはり一番だと思います。
前に乗っていたオデッセイは新車購入と同じ年に、2年落ちの中古スタッドレス(ブリヂストン)を買い、それから実に10年間、毎年冬の3カ月をスタッドレスで過ごしてきました。購入当時と10年経過時とでそれほど大きなグリップ力の差を感じなかったのは大したものだと思います。

ハイエースに関していえば、街乗りメインで使う場合ならブリヂストンのLT規格バン用スタッドレス「VL-1」が一番おすすめです。

繰り返しになりますが、どんなスタッドレスタイヤも滑る時は滑ります。雪道を走る時、私はまずはじめに直線路で少しスピードを上げてから急ブレーキを踏んでグリップ力を確かめるようにしています。滑り始めの感覚やブレーキングの足裏間隔は、その車で、そのシューズで、その時の雪の状態によって、また自分のその時の体調によっても感覚が変わりますから、毎回そうやって確かめておくことが大切です。そして、4WDだろうがスタッドレスだろうが過信せず、前の車と十分車間をあけて、予測運転を心掛けることが何より大切です。


最後まで読んでいただきありがとうございます。

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