ハイエース4人家族で車中泊〜ナローボディでも快適なバンライフを〜

ビルダーのカスタムはとても素敵だけれど、紹介写真には荷物が載っていない。実際の車中泊は荷物との闘い。狭苦しい車内をいかに効率的に収納を工夫するか、4人家族でも楽しく快適なバンライフが送れるブログをお届けしています。

車中泊キャンプのすすめ〜オートキャンプとは似て非なる


ナローボディのハイエースをいろいろ工夫して、家族4人で車中泊やバンライフを楽しんでいます。


今回は、車中泊キャンプとオートキャンプの違いを少し考えながら、車中泊キャンプの魅力についてお話ししたいと思います。

車中泊キャンプとは?

まず最初に、車中泊キャンプという言葉について耳なれない方もおられるかもしれませんので、少し触れておきます。

車中泊キャンプというのは、車をテント(就寝スペース)にみたてて、そこをベースにしながら、タープを張ったり野外で調理したり焚き火を楽しんだりするスタイルのことを指します。
カーキャンプという言い方をする人もいるみたいですが、カーキャンプと言うと、「オートキャンプとどう違うんだ?」ということになりそうなので、私は車中泊キャンプという言い方を使っています。

簡単に言えば、キャンプ場でテントを張らずにキャンプをするイメージでしょうか。
テントを張らない以外は、普通のキャンプとやっていることはほとんど変わりません。でも、実際にやってみるとこれが大きく違うことに気付きます。


車中泊キャンプ(もしくはカーキャンプ)というスタイルは、世の中では案外まだあまり知られていないようで、ネットで調べてみても情報は多くありません。
世の中では、車中泊とキャンプはそれぞれ別のジャンルのものとして捉えられているように感じます。私からすると、車中泊もキャンプもバックパッキングの延長にある旅という意味で同じカテゴリーのように思いますが、最近の風潮としては車中泊とキャンプは別物という捉えかたになっているような気がします。


私はオートバイでのひとり旅やワンゲルが始まりだったので、バックパック的に最小限の装備で旅を楽しむスタイルがベースにあります。アウトドアに豪華なリビングを持ち込む昨今のキャンプブームやグランピングには少し違和感を感じますが、キャンプそのものが嫌いなわけではなくて、静かな夜に、たき火の揺れる炎を見るのはとても好きです。


最小限の装備で旅を楽しむスタイルは今も変わっておらず、私たちが車中泊キャンプをするときは、単にテントを張らないというだけでなく他の装備も含めてとても質素なものです。小さなテーブルとイス、最小限の調理道具と小さな灯りだけなので、周りのキャンパー達と比べると明らかに見劣りするというか、こじんまりしたものになります。


私たちは設営も片付けもあっという間なので、周りの人たちは少し怪訝そうです。そもそもキャンプ場でテントを張らないということからして、「テントを張るのがいやならキャンプ場に来なけりゃいいじゃん」という目で見られているように感じます。キャンプ場で車中泊する変なやつらという、完全に不審者扱いです(笑)


別にテントを張るのが嫌なわけじゃなくて、テントを張らないメリットの方が大きいだけなのですが、多くの人はまだそのことに気づいていません。
今のところ、車中泊キャンプというスタイルは、それくらい少数派なのです。
車中泊キャンプは車中泊の良さとキャンプの楽しさ両方のいいとこどりなので、そのうちきっと流行るだろうと思っているのですが。


車中泊キャンプの利点

1.設営と撤収の早さ

テントを張らないということは、その分設営も撤収も楽になります。テントを張ると設営に30分、撤収にも30分はかかるでしょう。テントがなければその分ゆっくりできますし、子どもたちと遊ぶ時間も増えます。もし雨でテントが濡れてしまった場合、帰ってからテントを干さなければなりません。テントを家のベランダに干したことのある人は、家でテントを広げた時の馬鹿でかさにウンザリした経験があるはずです。

2.寝心地と快適性

テントにインフレータブルマットやエアマットを敷いたりしても、しょせん地面に寝ていることに変わりありませんが、車の中ならクッション性は良いですし、夜の寒さもテントよりはずいぶんましです。テントより車の中の方がよほど安眠できます。

3.遮音性、遮光性

これも寝心地や快適性につながりますが、テントと比べると車の中は防音性に優れています。テントはごく薄い生地1枚ですから、周囲の物音は全て筒抜けになってしまいます。キャンプ場では夜遅くまで賑やかな若者のグループがいたりして夜なかなか眠れず、朝は朝で早朝から動き出すキャンパーの物音に起こされてしまいます。
その点、車ならまわりの物音はほとんど気にならず、光も遮ることができるので朝までぐっすり寝られます。

4.天候急変時の安心感

キャンプ場のテントで急な雨や風を経験したことのある人は多いと思います。寝場所が車の中なら、急な雨風もへっちゃらです。この安心感は一度経験したらもう後戻りできないと思います。

5.経済性とスペースの問題

キャンプ場によっては、テント1張、タープ1張単位で料金がかかる場合がありますから、テントを張らないとその分多少料金が安くなる場合があります。
それから、キャンプサイトによっては区画が決められていない場合があり、そんな時、テントを張らない車中泊キャンプなら、小さなスペースでの展開が可能です。タープの大きさにもよりますが、車の駐車スペース2台分(4m×4m)ほどの広さがあれば十分楽しむことができます。

オートキャンプとの違い

さて、車中泊キャンプとオートキャンプ、どちらもキャンプサイトに車を乗り入れて、そこでキャンプをするわけですが、似たように見えて大きく違うのが車中泊キャンプの装備です。


キャンプの場合、持ってきたキャンプ道具は全て車から降ろすのが基本です。たとえテントサイトに車を乗り入れられるオートキャンプでも、持ってきた道具は全て、いったん車から降ろします。荷物を持って歩く距離が短くなるだけで、積み下ろしそのものはなくなりません。車の乗り入れができない従来のキャンプ場では駐車場からサイトまで荷物を運ぶ必要がありますが、オートキャンプはこの運搬の手間がないだけで、おろす荷物の量は同じなわけです。


一方、車中泊キャンプの方は、キャンプというよりも自然の中で車中泊をする感覚なので、車は寝るための場所、そしてまた、車がリビングにもなり洗面所にもなり得ます。旅の装備の多くは車の中に備わっていて、キャンプ場で過ごすといっても、持ち出すのはテーブルやイスや焚き火台などごく一部です。外で使うものを必要に応じて車から出して使う感じです。


つまり、先ほど「テントを張らないキャンプ」という例えを言いましたが、正しくはそうではないことになります。
車でキャンプに行くのがオートキャンプなのに対して、自然の中で車中泊を楽しむのが「車中泊キャンプ」なのです。
車はリビングや寝室として、自然の中で過ごすための大切な役割を果たします。ここでは車は単に荷物を運ぶ道具だけでなく、車がアウトドアスペースの一部になります。リアゲートとスライドドアを開けて車内と外を繋ぐようにレイアウトすれば、アウトドアリビングのような素敵な空間が生まれます。

これぞまさにバンライフ、という感じです。


その快適さと心地よさ、そしてもちろん車内で寝ることによる安眠と設営撤収の楽さなど、どれをとっても、車中泊キャンプの方が勝っていると思います。


唯一、真夏の車中泊キャンプだけは暑くてたまらんという問題がありますが、真夏の蒸し暑い夜はテントだろうが車の中だろうが暑いものは暑いです。
逆にテントの薄い生地だと朝日が当たり始めただけで温度が急上昇しますから、どちらも大して変わりません。

真夏は標高の高い場所にあるキャンプ場で車中泊キャンプすれば、朝夕と夜中はかなり涼しく過ごすことができます。



今回は自然の中で車中泊するというコンセプトで、車中泊キャンプのスタイルについてお届けしました。
車中泊の停泊場所として、道の駅やサービスエリアなどのオーソドックスな場所以外に、ぜひ一度キャンプ場での車中泊を試してみてください。



最後まで読んでいただきありがとうございます。

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