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ナローボディのハイエースをいろいろ工夫して、家族4人で車中泊やバンライフを楽しんでいます。
以前から、ハイエースの後席シートをREVOシートに換装することを検討しているわが家ですが、今のところまだ実現には至っていません。
今日は、そんなREVOシートに関する妄想について少しお話ししたいと思います。
REVOシートとは?
今さらですが、REVOシートって何じゃ?ということについて少しだけおさらいしておきましょう。
1 REVOシートの概要
REVOシートとは、背もたれのリクライニング機能とシート位置を前後にスライドさせられる機能をもつベンチシートのことをいいます。通常の走行モードの他に、シートの座面を手前に引き起こして、逆に背もたれを前に倒すことでシートを後ろ向きに変えることができます。これによって後席シートを後ろ向きにしてダイネット(ミニダイニング)空間を作ることが可能になります。また、シートをフラットに倒してベッド展開したり、シートを全て立てた状態で前に目一杯スライドさせれば、広大な荷物スペースを確保することもできます。
REVOシートの発売元であるワークボックスさんのホームページへのリンクを貼っておきますので、詳しくはそちらをご覧ください。
うちがREVOシートに興味を持った一番の理由は、「シートを後ろ向きにできる」ことです。
そうすることで家族4人が対面に座ることができ、後方の就寝スペースとは別に後席シートのところを食事場所として活用できるんじゃないか?と考えているわけです。
うちは後部リビングにベッドキットを自作しているので、後ろ側に座る人はベッドキットの端に腰掛ける形になるのですが、ベッドキットの上にお座敷スタイルで食事している現状と比較すると、足を伸ばして椅子に座る方がずいぶん身体は楽だと思うんです。
後席シートの場所で食事ができるようになれば、就寝スペースと食事スペースを切り分けることができ、車中泊における荷物の移動や人の移動をずいぶん減らすことができるのもメリットです。
2 REVOシートの価格
ネットで調べてみてもREVOシートのはっきりした価格は表示されていません。おそらく、シートだけの販売価格を表示しても、それ以外に設置にかかる費用や車検上の構造変更に伴う手続き代行費用などが上乗せされるため、車両ごとに見積もりを取らなければはっきりとした金額は出せないからだと思います。
それでも、何がしかの目安がないと検討のしようごありませんので、ざっくりどれくらいかかるかは知りたいところですが、ごく大まかにいうとシート本体と取付を含めて1つ60万円くらいかかるようです。
シート交換に60万円!
まあ、普通に考えると「そんな高いお金を払ってシート交換する価値ある?」と思うと思いますが、REVOシートの人気ぶりをみると、そこまでしてでも交換する価値はあるということなんでしょうね。
REVOシートユーザーからの貴重なご意見
さて、以前REVOシート導入について検討していることを記事にしたところ、実際にREVOシートを使用しておられるユーザーの方から貴重なご意見をいただきました。
その時の記事はこちら↓
sleepysheep-zzz.hatenablog.com
私だけでなく、これからREVOシート導入を考えておられる方にとっては、こうした実際に使っておられる方の声というのは大変参考になると思います。今回、いただいたコメントをブログで紹介させていただく許可をご本人からいただきましたので、少しご紹介させていただこうと思います。
貴重なご意見、本当にありがとうございます!この場を借りてお礼申し上げます。
その方は、ハイエースの二列目と三列目シートをREVOシートに換装し、さらにご自身で子ども用の二段ベッドをDIYされているそうです。きっとハイエースで家族車中泊を沢山楽しまれていることでしょう。
私がREVOシートに交換するにあたり気になっているのは
1.純正のシートベルトがそのまま使えるかどうか?ということ
2.純正と同じく3人がけの1400mmシートに交換した場合でも車検上の構造変更が必要かどうか?
の2点でした。そのことについて丁寧に教えてくださった上に、その他REVOシートに関する情報も色々教えてくださいました。
早速ご紹介させていただきます。
1 シートベルトについて
REVOシートはスライドレールにより車内の最大限前後に移動します。そのため純正ピラー部分に固定されているシートベルトでは、シート移動時に着装できないため、シート自体にシートベルトが3名分付いています。もし、スライドしないrevoシートが設置可能ならば純正のシートベルトも使えるかもしれませんが、私の仕様では分かりません。
というお答えでした。
REVOシートにはいくつかタイプがありますが、シートが固定式ではなくスライド式の場合、スライドさせるシート位置によってシートとベルトの位置関係が変化しますから、車体から出ている純正のシートベルトは使うことができないということになります。つまり、スライド式のREVOシートを導入する場合には、本体にシートベルトが付いたREVOシートを選ぶ必要があります。このタイプでは、シートの背もたれの中にシートベルトが収納されていて、シートの肩の部分からベルトが出てきて伸び縮みする形になります。
2 構造変更について
私どもは5人乗りの貨物自動車から3列目のシートを加えたため、8人乗りの貨物車に構造変更が必要でした。もし2列目のシートをrevoシートに変更するのみでしたら構造変更は必要ないかもしれません。
構造変更が必要なく、シートの入れ替えだけで済むならそれに越したことはありません。ただ、このあたりについては車検整備とも絡んでくることなので、実際に換装する際はきちんと業者に相談して確認しておく必要があると思います。
3 その他
・ ハイエースのスーパーGLと比べるとrevoシートに変えた場合、乗り心地は格段に悪くなります。フルフラットに出来ることは素晴らしいのですが、快適な椅子としての機能は全くなくなります。
・ スライドレールに乗せる場合、床に厚い木の下地を敷いて、そこにスライドレールを埋め込みます。そして1400cmのシートの場合、前後に移動させる際に後輪のタイヤハウスに干渉しないように、それより高い位置に座面が来ることになり、大人の方が座ると頭が天井ギリギリになり圧迫感がすごいです。これはシートの幅を狭くするか、スライドの範囲を狭くすることで改善できるかもしれません。
・ シートをスライドさせるためのレバーがシートの足元部分についていますが、これがシートの長さと同じものが着いており、シートの下は、ほぼ物が置けない状態になります。シートの下のスペースを有効に使いたいと考えていたのに誤算でした。
結果、このようなことでrevoシートに変えて一年ほど経ちましたが、祖父母がたまにしか乗らないのなら換装代120万ほどかけて8人乗りにしなくても良かったなと考えています。しかし、やったからにはしょうがなく、これに合うように二段ベッドを自作し、楽しんで車中泊しております^^;
なるほど。
シートのスライド幅が大きい場合、シートを後ろへ動かすと後輪のタイヤハウスに当たってしまうのですね。それを避けるためシートの高さがタイヤハウスより高くなり、シートに座ると頭が天井スレスレになるというのは実際に使っておられる方じゃないと分からないことだと思います。
なかなかカタログだけでは分からない部分があるのですね。
シートの座り心地についても、純正よりかなり座り心地が悪くなるというのは予想していませんでした。後部座席は主に奥さんが座るため、座り心地が悪くなるのはちょっと問題です。
また、シート下の収納が使えないというのも検討の必要がありそうです。
ただ、REVOシートを導入した場合、走行中と就寝モードでシートの位置が前後に移動するため、基本的に後席シートの回りには物を置かないように考えておくべきかもしれませんね。
もう一度原点に戻って
先に書いたとおり、うちがREVOシートの導入を考えるようになったきっかけは、対面での食事シーンでした。
REVOシートの背もたれを反転させて、家族が向かい同士に座って食事ができるといいなぁと思ったわけです。
今回ご意見をいただいたREVOシートユーザーの方は、2列目と3列目をREVOシートにすることで、2つのシートが自由に前後スライドできるようにされています。
一方、うちの場合は後部のベッドキットは固定されていますから、スライドさせられるのは2列目シートだけになります。そのスライド幅はシートの前端とエンジンカバーまでのわずか35センチほどしかありません。
これは裏を返せば、シートを反転させて後ろ向きに座ったときの、ベッドキットの端までの距離も同じく35センチしかないということです。
35センチの足元空間に家族4人が膝を突き合わせて座るのはかなりキツいと思います。しかも、対面の中央には何らかのテーブルを設置しなければいけません。仮に床から1本足でテーブルを置いたとして、一体どうやって出入りすればいいでしょう?
うーん。
やはり標準ボディの長さではダイネットと就寝スペースの分離は無理ということなんでしょうか。。。?
REVOシートを導入してキャンピングカーに一歩近づけるんじゃないか?と勝手に妄想していた私でしたが、現実はなかなか難しそうです。
そんなこんなで、相変わらずREVOシートの導入には至っていないわが家です。
それでもやはり、対面でのダイネットには憧れますよね~。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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