ナローボディのハイエースをいろいろ工夫して、家族4人で車中泊やバンライフを楽しんでいます。
最近いろんな種類が出回っている「ノンアルコールビール」について、今日は少し考えてみたいと思います。
アルコールゼロに加えて、糖質ゼロやプリン体ゼロなど健康志向にマッチした商品もいろいろと種類が増えてきていますが、はたしてノンアルコールビールは車中泊やバンライフの強い味方になってくれるでしょうか?
ソーバーキュリアスという言葉の意味
若い人々を中心に「ソーバーキュリアス」という言葉が広がってきていますが、この聞き慣れない言葉、皆さんはご存じでしょうか?
「ソーバーキュリアス」とは「Sober」(しらふ)と「Curious」(好奇心旺盛なという意味)が合体した新しい概念で、お酒が飲めないわけではないけれど、あえて自分の意志で「お酒を飲まない」というスタイルを「ソーバーキュリアス」と呼ぶそうです。
健康志向という事に加えて、酒の酔いに逃げ込むのではなく、しらふの時間(しらふでいる自分)を大切にするというメンタライゼーションも、こうしたお酒を飲まないスタイルに繋がっているかもしれません。
私はあまりお酒に強くはないですが、お酒を飲む場面や雰囲気は好きです。ほっとくつろげるリラックスタイムを演出してくれるお酒の場は、シチュエーションとしては好きなのですが、いかんせんあまりお酒に強くないので飲むとすぐに酔っぱらってしまいます。そうなるともう後が何もできなくなってしまうので具合が悪いんですよね。
もちろん、昼間に飲むと運転できませんから、車中泊やバンライフでの日中の飲酒はご法度です。
でも、ノンアルならお酒の雰囲気は楽しめるじゃないですか。昼の日なかに缶ビール(ノンアル)を開ける解放感は、それはもう最高です。飲んだ後もそのまま運転できるので、気兼ねも要りませんしね。
そんなわけで、最近ノンアルコールビールを飲むことが増えてきました。
ビールっぽい雰囲気は楽しめるけれど、飲んでも酔わないところがノンアルのありがたいところです。
ノンアルはノーアルコールではない⁈
ノンアルコールビールの表示をよく見てみると、「アルコール分0.0%」と書いてあったりします。アルコールゼロならわざわざ「0.0%」なんて書かなくてもいいのに、あえてそう書いてあるのには理由があって、それはつまり「小数点以下は0ではない」ということです。
具体的に言うと、「アルコール分0.09%」は「アルコール分0.0%」なわけです。
日本の法律では「アルコール分1%未満」は「ノンアルコール」と表示して良いことになっているので、ノンアルコールとうたっているビールも実際には多少のアルコールが入っていると考えた方がいいと思います。
ものすごくアルコールに敏感な人なら、ノンアルでも多少酔うことはあると思います。
ちなみに、酒気帯び運転の基準は呼気中のアルコール濃度が0.15ミリグラム以上です。
ビール中ビン(500ml)1本にアルコール20gくらい含まれていますが、そこから逆算すると、アルコール分が1%含まれているノンアルなら、2リットル飲めば立派な酒気帯び運転になるということです。あくまでも適量が大切です。
日中にノンアルを飲まれる場合、その点は充分ご注意ください。
おすすめのノンアルコールビールは?
発泡酒や第3のビール、そしてノンアルと、ビールテイストのアルコール飲料はいかにビールらしい味わいを出せるか?ということで各社がしのぎを削っていますが、ノンアルに関しては、正直ビールと呼ぶにはまだまだほど遠いテイストのものも中にはあります。
ビール独特のホップの苦みやふくよかな味わい、喉越し、後に残る余韻など、日本酒やワインや焼酎とはまた違った「ビールの旨さ」があって、それがビールの魅力だと思います。
ノンアルがどこまでビールっぽさを再現できるか?
正直、ビールそのものをイメージしてノンアルの味を比較するとギャップを感じると思います。あくまで、ビールを飲めない状況でも何とかビールっぽい雰囲気を味わえるノンアルはどれか?というのが最低基準になると思います。どう頑張ってもビールとは別の飲み物なので、そこはある程度妥協が必要です。
今回、飲み比べのため量販店に行っていろんなノンアルを買い込んできました。冷蔵庫でよく冷やしてから、それぞれの味わいを試してみることにします。
一度に全部は飲めませんから、何日かに分けての試飲となりました。奥さんにも一緒に手伝ってもらっての試飲です。
味の評価に関しては、うちの奥さん舌が肥えているというか、なかなかいいこと言うんですよね。
サッポロ プレミアム
まずは私の好きなサッポロから。
ビールや発泡酒に関してはサッポロビールが一番好きなんですが、サッポロのノンアルについては正直私の好みではありませんでした。
プレミアムという名前からして、もう少し深い味わいを期待していたのでちょっと残念です。
口あたりは悪くないのですが、やや酸味が立っている感じが後に残ります。この酸味はレッドブルを飲んだ時に感じる酸味と少し似ていて、舌の奥の方がキュッとなるような感じです。
ノンアル臭さというか、ビールというよりもいかにもノンアルの味がして、それが気になりました。
サントリーフリー
ビール単体で口にするとサッポロのノンアルと同様に少し酸味が前面に出ているように感じます。苦み成分が少ないのでビールとしては少し物足りない感じ。でも、不思議なんですが料理を口にしながら食べ物と一緒にこいつを飲むと、なかなかいい感じの口あたりになるんですよね。そういう意味では食べ物との相性がいいノンアルと言えるかもしれません。
慣れればこれもアリかもしれないな、と思いました。
キリン 零一(ゼロイチ)
色々なノンアルコールビールを試してみた中では、比較的ビールテイストを感じられる1本ではないかと思いました。
ビールの特徴の一つである苦みとしてのホップの味が感じられるところに好感が持てます。さすがは「一番搾り」だけのことはありますね。
一方、ビールのもう一つの特徴であるキレがやや物足りず、飲んだあと口の中に少し残るまったりした感じがしました。余韻という言い方もできますが、少し気になる残味感です。
でも、トータル的にはビールっぽさのある飲み物で、ノンアルとしては及第点ではないかと思います。
アサヒスーパードライゼロ
今回試飲した中で、一番ビールらしいノンアルということで奥さんと意見が一致したのがアサヒスーパードライのノンアルでした。
すっきりしたキレがあり、ノンアル特有の嫌な感じがあまりしません。
どちらかというと苦みや旨みは控えめで、割とあっさりした味わいなので、ゆっくりとビールの味を楽しむというよりも、ぐびぐびと喉越しを楽しむのに適したビールだと思います。キリンのゼロイチのホップの味わいと比べると、ビール作りの方向性が、のど越しやキレの良さの方に向いており、それぞれ異なる楽しみ方ができるように思います。
もしかすると、キリンのゼロイチと、アサヒのスーパードライゼロを半分ずつ注いで飲んでみたら、両方のいいところが混ざり合って最高のノンアルができあがるかもしれませんね。
今度試してみたいと思います。
韓国のノンアルコールビール
海外のノンアルも何本か試してみることにしました。まずはメイドイン韓国のノンアルです。フォーガルデンというノンアルです。
いや、こいつはビールというよりジュースですね。
オレンジ風味?の炭酸ジュースっていう感じの飲み物です。
初めからジュースだと思って飲めば、決してまずくはないと思うんですが、ビールの味を期待して口に入れると「・・・ん?」となってしまいます。
みたらし団子だと思って食べたら串にささったみそ田楽だった、というくらいの違和感です。(例えが悪くて申し訳ありません)
大きく期待と異なるものが口に入ると、人間の舌はちょっとビックリして拒絶反応を示すようです。
今まで飲んだことのない炭酸ジュースの味がします。炭酸ジュースとして考えるとまずくはありませんが、うちの奥さんの評価はかなり悪かったです。
バドワイザーのノンアルコールビール
良い言い方をすれば口当たりが軽いです。悪い言い方をすればあまり味がしないです。
あっさりしているというか水くさいというか、まあ、はっきり言うと美味しくないです。ただの炭酸水を飲んでいるような無味な感じです。
正直、もう1回買おうとは思いませんでした。
ドイツのノンアル
クラウスターラーというドイツのノンアルビール。
ややフルーティっぽさが感じられるサラッとした口当たりで、他のどのノンアルとも違う味がします。日本のビールを基準に「ビールっぽいか?」といわれると少しニュアンスが違うような気もしますが、奥さん的には「結構好きかも」という評価でした。飲みやすさとおしゃれな感じが、意外に女性受けしやすいノンアルかもしれないと思います。350mlではなく330mlと、他の缶ビールより少し背が低いの見た目も可愛らしい感じです。
これは缶のまま飲むよりも、シャンパングラスなどに注いで楽しむのがいいかもしれません。パスタやイタリアンなどに合わせると美味しいと思います。
最後に、ノンアルだけでなく発泡酒などもふくめて、家でビールを美味しく飲む裏技を一つご紹介したいと思います。
それは、グラスに氷を1個入れて、そこに缶ビールを注ぐ。ただそれだけです。
グラスに入れた氷にビールが当たると、まるでお店で飲む生ビールのようなきめ細かい泡がきれいに立つのです。ビールそのものが冷えていないと泡ばかり立ち上がってうまくいかないですが、冷蔵庫でよく冷やした缶ビールを氷の入ったグラスに注ぐと、極上の絹のようなクリーミーな泡が立ち上がって、それはそれはめちゃくちゃ美味しいです。
これは、是非一度お家でお試しください!
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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